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反面教師と鏡面仕上げ

沢山の専門用語があふれる今、つい自分も

業界内のそれを使ってしまいますが、

建築の言葉には、一般の人には

説明の必要なユニークなものが、

いろいろとあります。

 ガラスの窓で、ガラスだけ固定した

動かないもの、開かない窓を

「嵌め殺し」(はめころし)と言ったり

おなじ動かない障子でも、溝をつくって

そのなかにはめ込むことを「ケンドン」と

言ったりします。このときのケンドンは

取り外しが可能な固定方法という

やや、ややこしいものです。

 ステンレスの表面を磨いて、顔が映るように

することを「鏡面仕上げ」といいます。

銀行、ホテル、マンションの入り口の自動ドアの

フレーム、ピカピカした部分に、顔がうつる

あのことです。バブルのころは、特にあふれていました。

 さて、よく「あいつを反面教師にして」という時の

「反面」そうなりたくないことを指して言っていると

思いますが、自分を映す鏡として、自分の嫌な面を

映しているとも言えます。

最近の気になることばでいえば「真逆」

ふつう逆というのは「真逆」以外ないのでは?

すこし「違和感」。

はてさて、一つの仕事でも、掘り下げていくと

こんなにも多くの言葉に出会うものかと思います。

 時代をうつす鏡、自分の顔を見えないところに

ついている自分の目、鏡面である友人たちのことば

そういうものを大切にしていきたいとおもいます。

 犬に「背面」から見送られる の図。犬のきもちには

「裏面」 裏がないのでした。

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