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あさ凪ぎの渚

夜半の雨で、涼しくなるかと思いきや、あまりの日中の暑さに、

問屋さんは棚卸をしてくれませんでした。

 昨日の南風がどこ吹く風のように、今朝の海は凪いでいました。

まるで移り気な女性のよう。(はっきり断定は出来ませんが、そういう

ひと、確かにいますよね。)

 凪ぐという字は、風が止まると書くのですね。漢字って、字づらからも

たくさんのことが、連想できておもしろいもんです。夏の読書のテーマの

ひとつに加えてみよう。今、興味があるのは、呼吸法についてなので、

このふたつ、相当な拡がりがありそうです。

 なぐというのは、もう一つありました。気持ちが和ぐ。和む。

よく書にも登場する「和」やまとことばのやまと、漢字で大和。

大きく和ぐなんて、こころが和ぐ表現です。

 その国を代表して、北京に赴くひとびとに、エールを送る朝です。

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