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小文字の建築

昨夜の雨で空気が澄んで、秋空は高く拡がっていました。

雲な大きな流れが、手に取るようによくわかります。

物事も、見渡す視点をもつことが出来たら、

ちいさなことに囚われずに済むことでしょう。

 よく大局、小局といいます。小さなことばかり見て、

大きな流れに気がつかない。そのことは、一軒の家を

設計するとき、常々考えることです。

 繰り返される日常の、生活のひとつひとつを、掬い上げて

家の形をつくるわけですが、大きな視点が必要です。

 家そのものや、その土地だけを見ることと、廻りの風景や

街並みを、おおらかに見ること。囚われるという字が物語るように、

囲いの中に、人がいる状態と、外から離れて「□」を見るのでは、

考え方が違うと思います。その違いを、同じ筋道で考えるのが、

設計の仕事の醍醐味だと思います。「違う」考え方を、一つのかたちに

「同じ」等質で籠めていく。

 大文字の建築に対して、iからはじまる小文字の建築。ヒューマンとは

ちいさな視点と、おおらかな大きい視点のバランスがとれていることかな。

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