繰り返しのデザイン
信州の鎌倉、長野県上田市の別所温泉に、安楽寺というお寺があります。
鎌倉の建長寺とゆかりのあるこのお寺に、友人たちと訪ねました。
国宝の八角三重塔は、本堂の背面の山腹に佇んでおります。
「詰組」つめぐみと呼ばれる、八角の跳ねだした屋根をささえる木組み。
たくさんの形をした、木を組んで造られています。
一見、複雑にみえますが、できるだけ、同じかたちの組み方を繰り返し、
つくる時の省力化をしています。それと同時に、繰り返されるかたちの連なりに、
美しさが宿っています。今のように、電動の工具がなかった、鎌倉時代。
七百年以上前に、建てた人たちのことを思い、「昔のひとは、偉かった。」と、
ただただ感心する、設計屋たちでした。
欄間(らんま)の意匠(いしょう・デザイン)も洒落ています。
繰り返す美学とでも言いましょうか。つい細かいとこに目がいく
のが、この商売柄のようです。
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