便利な世の中の、アナログ
昨夜、仕事を仕上げ、先方にメールをしたところ、急遽図面が必要というお返事。
というわけで、久しぶりに世間の、通勤時間帯に電車に揺られてきます。
四半世紀前、働きはじめた頃は、まだファックスがありませんでした。!!!
図面もトレーシングペーパーに手書き。コピーは青焼きで、アンモニアの匂いでした。
いつしか、図面もCAD(コンピュータ・エイディッド・デザイン)になり、大量のデータも
メールで瞬時に飛んでいくようになりました。CADを始めた頃は、まだフロッピーディスクに
保存して、持参していました。当時は、今より多くの時間を費やして、情報を持ち歩いて
いたんです。仕事で若い人!と話すと、フロッピーディスクを知らない世代がいて、
初めて買ったのは、レコードではなく、当然CDです。今や、音楽も配信の時代。
ですが、アナログの音や、手書きの図面をリアルに感じられて、今のデジタルの恩恵も
味わえる、よい世代に生まれた私たちは、恵まれています。
空気を震わす、ギターの音圧や、歪みのある音色。考えるスピードに合った、手書きの
図面たち。いいものを残しつつ、新たな仕事に向かえるのも、ありがたいことでした。
こういう、隙間産業のような、寝場所。動物的勘。?
アナログを通り越して、電気のない、原始の感覚を持っているやからがおりましたとさ。
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