場所を思い描くこと
今年上半期の締めくくりとしていた設計コンペ。無事に提出しました!
今回は中庭を囲んだ、コートハウスのかたちになりました。
いつものように、敷地を訪ねてその場所に身を置くことから始めました。
「風が通り、光りを取り入れる家」という希望に、どう応えるか。
廻りに建つ家や、公園の雰囲気。どう陽が射して、風がどう吹いていくか。
建つ場所に立ち、あれこれと思い巡らしました。
スケッチをはじめて、手を動かしていくと、段々に中庭を囲むイメージが出来上がり、
おぼろげながら、一つの方向性が見えて、手ごたえが感じられました。
その時点で、一度最初に戻って、もう一案こしらえることをします。
要望を読み直し、違う視点から、別の家を一軒考えるつもりで。
別の案が出来た段階で、最初の案と比較してみます。メリット、デメリットを考えて、
プランの上を歩いて見ます。たいていの場合、最初の案がよいことが多いのは、
敷地を見て、ある直感で方向性が見えているからだと思います。
考え方の筋道が見つかれば、経験でかたちを見つけることが出来ます。
日本の家の縁側にある、外と内の間のバッファーゾーンとしての役割。
そんなことも考えながら、水平にひろがっていくイメージを思い描きながら、
中庭を囲んで、光りや風の入り方、人の動き方を考えて、創っていきました。
住宅の場合、いつも自分がそこで暮らすつもりで、設計します。
朝起きて、夜寝るまで。夜中にトイレに起きることも考えながら(トイレは寝室の近くに)
必ずしも、使い勝手だけで、プランが決まるわけではありません。
全体のバランスや周囲の環境、予算全てを考える中で、最適解を見つけること。
そこには、人の暮らしを預かる、設計者の責任があります。
「場所を思い描くこと」 の中には、ある家族の暮らしがすっぽりと入ります。
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