イタリアの風景6
ロングブーツのかたちのイタリアのひざ下ぐらいにサン・ジミアーノという街があります。
ローマからフィレンツェに向かう途中で立ち寄った「塔の街」です。
中世の城壁に囲まれた街へ、サン・ジョヴァンニという名前の門をくぐって入ります。
広場に立ち、見上げるとそこかしこに塔が立っています。今は十三本ですが、
その昔はなんと七十二本もあったとか。林立していた理由は、?定かでないようです。
が、貴族同士が見栄で、俺も、俺もと立てたという説があります。(俺とは言わないか)
理由はどうあれ、今に残る塔の並ぶ街中にいて、中世の人々もこの塔を見上げていた
のだなと思って、想像の翼を伸ばしていたあの頃を、思い出ました。
イタリア在住の建築家の方が、建築雑誌に書かれていた中に、
歴史のある建物、住宅でも手を入れる時には、窓一つふさぐにしても、
そこに窓があったという痕跡を残しなさい、という決まりがあるというくだりがありました。
当時は、わからずに紋章のある壁面を撮っていましたが、その後、この文章を読んで
なるほど、窓のかたちが残っているのでした。
古いものを残す、意志。イタリアの人々は「当たり前」と思っているようです。
「サン・ジョバンニ門」の名前を、調べるために「イタリア丘の町」という本を見ていて、
また行きたくなってしまいました。仕事がんばりまっす。


























































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