スペインの光りと影4 乾いた大地
スペインのグラナダにある、アルハンブラ宮殿は、設計者なら、一度は見たい建築です。
たくさんの目を瞠る細部や、全体の構成はおいおいお伝えするとして、
印象に残ったことを書こうと思います。それは、緑と大地のこと。最近のように、
季節の変わり目になると、雨が降る、湿度の高い日本は、緑も濃く草木が足元にある。
それにたいして、ヨーロッパに行くと、地面が乾いているのが感じられます。
見た目には、緑が溢れる宮殿も、ふと地面に目をやると乾いた土がありました。
ワインのブドウ畑も、木の下は、写真のような土に近い感じがありました。
白っぽくさえ見える、パサパサとした大地。でも、豊富な水分より、乾きを感じるほうが、
葡萄も甘くなり、その糖度が美味しいワインを生み出すと聞きます。
人間が、厳しい環境で、力強い仕事をするように、自然もそういうものなのでしょう。
大地から生える、生き生きとした建築に、厳しい美しさを与えるのが、自然環境ならば、
それを考える設計者にも、ある厳しさが必要なのかもしれません。
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