夏日に届こうとする日、我が家のソーラー屋根の温度は91℃を記録しました。
車のボンネットで、目玉焼きが焼けるがごとく、熱くなる鉄板。その鉄板の屋根を
建築的に二重にして、その温められた空気で床暖房をするOMソーラー。冬は床暖房に、
夏はその熱を使って、お湯を採ります。といっても、お水を沸かすのではなく、不凍液を
循環させて熱交換。その熱でお湯をつくって、貯湯槽に貯めてお風呂に使います。
温められた空気の熱を、そのまま利用する効率のよさと、建築的な工夫が生かせる
システムは、特許がきれ、より使い易いものとなりました。
住まいをとりまく環境は、エコという考え方の広がりによって、ここ十年で様変わり。
太陽熱の利用は、これからもより進んでいくのは確実です。どう建築に生かすか、
日々、エネルギーを使う住まいにも問われる時代となっています。
さて、建築のなかで、住宅は暮らしの器でもあります。男の器、女性の器量。
家にも、人にも、そのうつわには、有形無形の大きさがあるようです。
わたしたちが設計する住まい、は身近なカラダの大きさを基にして、ある寸法を持った
大きさで作られます。その寸法はスケールとも言われ、「アイツはスケールがでかい」
景色にも「その雄大なスケールは」などと使われます。物指しの目盛りや、定規そのものを
スケールとも言いますね。その、スケールと器の大きさを決めるのが、設計の仕事。
ひとくちに、「スケールや器の大きさ」と言っても、そこには無限の選択肢があります。
手のひらにのる、大きさのお茶碗という「器」の大きさから、自然という環境の大きさ。
自然のスケールから「器」を考えると、大きさは宇宙へと向かっていきます。
身近なものへと、向かう視線と、より大きな、環境へと向かう視線。
その両方の方向性をもって、行ったり来たり、行きつ戻りつしながら、試行錯誤しつつ
「器」の大きさを決めていく、設計の仕事。その役割は、これからも益々大きなものに
なっていくと思います。そのためには、作り手である、人の「器」そのものの大きさが、
問われる時代ということも言えると思います。
ココロのあり方も、仕事のあり方も、住まいのあり方も
すべて同じ地平で捉える、大きな「器」。人の可能性を、広げていくワークス。
海の水平線を眺めつつ、休日に考える、好日です。
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