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2010年5月

よりよく考える皐月

早いもので、風薫る皐月も最終日。涼しい風が吹いて上着が欲しい朝です。

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 思うところあって、様々な本を読み漁っていますが、どこか「上の空」。

集中した時間をまとめてとっても、得られる答えはありません。

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 本当にその答えを欲しているのか?自分が安住している場所から

飛び出さないことには、得られないもののようです。

 答えは、自分の中にしか見つけられないのは、わかっていても、

いまだ「沈思黙考」には程遠い場所にいました。

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 きっかけとなる、ひとことが見つけられれば。

五月の体育祭の競技のように、懸命さがいるのかもしれない。

 よりよい考えが生まれるのは、力を抜いた自然体でいる時か、切羽詰って

自分を追い込んだ時。いずれにしても今は、「考えが足りない」状態であります。

 明日からは、月も替わってツキ変わる。まだまだ時間がかかるようですが、

よりよい答えを模索する季節を、楽しみつつ。

自然なかたち

朝露に濡れた花を見ていると、おのずとやさしい気持ちになれる、そんな朝です。

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 自然界には、直線や直角は存在しませんが、対称性はありました。

花びらのひろがりや、蜂の巣や雪の結晶の六角形。そんなイメージを建築に移すと

こんな家も考えることが出来ます。

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 限られたスペースに、周囲を家に囲まれる環境。でも、対角線の方向には、

視線も抜けるし、光りや風が入る。真四角な家より、コンパクトになって

こじんまりと、うまくまとまったプランが出来上がりました。

 ひとつの理想形として、居心地のよさには、自信があります。

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 自然から、より自然なかたちを学んで、環境に対峙せず、でも相似せず、

おのおのが自立して成り立つような、そんな家を目指したいものです。

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住まいの風合いその2

住まいの外壁を、左官屋さんによる塗り壁にする時、わたしたちが好んで使う仕上げに

「リシン掻きおとし」というものがあります。ちいさな石の粒を混ぜて塗り、生乾きの時に

表面を剣山のようなブラシでカリコリと引っ掻いて仕上げる「掻きおとし・かきおとし」。

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 ↑右半分は掻き落とし前ビフォー、左半分は、掻きおとし後アフターです。

ちいさな石粒の、つぶつぶが表面に現れて、光りを吸い込む、奥行きのある陰影が

生まれます。石の粒は、大きさが加減できて、ざっくりとした仕上がりから、目の細かい

しっとりとした風合いまで、塗り見本をつくってもらって、建てぬしさんのお好みでつくります。

 今回は中目、ざっくりとしっとりの中間の大きさの石粒をつかって、上品な仕上がりです。

時を経ても、みすぼらしくならない、風合い。職人さんたちの丁寧な仕事から生まれました。

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 掻き落とした石の粒は、↑のように庇の上に積もっています。

余分な部分ではありますが、よい仕上がり、風合いが生まれる背景には、

一見すると「無駄」な部分が隠れています。その無駄は手間をかけると風合いに変わる。

そんなところも、経済効率優先、仕分け優先の世の中とは別の次元で、存在するのが

人の暮らす時間を相手にする、建築の世界のようです。

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 この家は、うちの坂を下っていったところに建っていて、毎朝の散歩の時、

その確かな風合いを見る。そんな幸せを与えてくれるものでもあります。よい、家作りを。

住まいの風合いその1

家の佇まいは、外壁の仕上がりに左右されることもあります。

女性の佇まい、立ち姿が着ている服の印象によるように、家の壁にも風合いが大切です。

最近の街中の家並みは、模様のついたサイディングや金属が多くなっていますが、

左官屋さんによる、塗り壁の風合いは、落ち着いた雰囲気を醸し出します。

 以下、具体的な作り方の紹介を。↓

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 ↑外断熱をして、空気の通り道を縦につくった上に、下地の板を打ち付けて

その上にアスファルトを含ませたフェルト状の紙をはり、ラスという金網を

タッカー(建築用ホチキス)で止めていきます。↓

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 ↓出来上がった下地に、モルタルを塗りつけていきます。下塗りが大事なのは、

女性のお肌と同じ?で平滑な仕事をしていきます。

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この時点で、職人さんの腕は判断できます。もちろん、いい工務店には

腕の立つ職方が多くいますから、まかせて安心なところとしか、わたしたち設計屋は

付き合いません。ここまで出来て当たり前、のレベルを共有するのが、まっとうな建築の

作り方でもありました。次回は仕上りを。

朝型前向き

明け方まで残っていた雨も上がり、すこしひんやりとした空気に凛としております。

ひとつの設計コンペ、最終五案の選考には残っていましたが、残念賞でした。

縁がなかったということで、また次を目指していくこととします。

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 自分の設計事務所を持つようになって、朝型の生活に拍車がかかりました。

職住近接で、足元には犬。毎朝の散歩を済ませ、身の周りを整えて、さて仕事。

午前九時には、すでにギアがトップに入って、いい状態にいる日がほとんどです。

やる気はやり始めないと出ないつくりの私達のアタマ。よりよく働かすには、カラダを動かす

始動を早くすることから始まるようです。自分にあったやりかた、見つけませう。

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 瑞瑞しい佇まいを見習って、今日も前へ。

彩りに気づく

緑濃い皐月、むせ返るような風が吹いています。週末へ向けてすこし集中しよう。

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 ありがたいことに、仕事を依頼してくれる方がいて、健康に働けることは幸せなことです。

毎朝の犬散歩、海へと向かう往き帰りに、挨拶をかわすことでさえ、在り難い。

 出会うのは、人々だけでなく、朝露のしたに咲く、花の彩りや空のひろがり。

今日という日、一度限りの彩りに気づき、足元を確かめるそんな季節の只中へ。

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読むという経験

湿度の高い南風が、海から吹いてくる五月の最終火曜日です。

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季節は、冷やし中華の似合う?時期になってきました。

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 設計という仕事は、試行錯誤の繰り返し。経験も大切な財産です。

ただ、一人でする「経験」の範囲は限られているもの。

どんな仕事であっても、他者の経験を自分に置き換えて「追体験」するような、そんなことが

求められると思っています。様々な分野のドキュメントから、くみ上げること。

 それには読書が最適です。たくさんの人々が、日常に向かう仕事の経験を、

より活かすこと。自分だったら、と想像して、真似る。学ぶは真似ぶ。うまく人の立場を、

想像して追体験をより確かに感じることで、創造へと繋げていくこと。

 カラダを動かしながら、やわらかなココロで、学んでいきたいものですね。

造作家具はお好き?

住まいにおいて、要望の多い収納は、設計屋の力量が問われるところです。

特に、奥様方はキッチンとともに、すっきりとした造作つくりつけの収納家具を望まれます。

女性誌でも収納の工夫や、造作家具の実例が取り上げられ、非常に片付いた状態を

イメージされています。家作りは夢をかたちにするものでありますから、それはそれで

正しい要望ですが、予算が無限にあるわけではないので、スペースと要望と金額の按配の、

三つの要素の落としどころを、いつも探るのが、設計屋の仕事でした。

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 壁一面の造作家具、特にリビングにある場合は目立つものなので神経を使います。

認印や文房具、つめきりやらバンドエイドまで、仕舞う引き出しに、本やCD、DVD、

レコードまで仕舞う造作家具。寸法から仕上げ、作り方から取り付け方法まで、様々な

要素を加味して設計すると、かかる費用も比例して上がっていくものでした。

 設計者が携わる日本の家は、ヨーロッパの家具の精度で出来上がります。

その中に入る造作家具は、欧米から見れば工芸品に近い仕上がり。腕の立つ家具職人さん

たちが、こしらえてくれる家具には、住まいを彩る魅力と、軽自動車に近い値段がある。

 そこらへんの、モノの値段の現実を把握しつつ、現実的な奥様方に「夢」を届ける役割を

設計屋は担うものでもありましたとさ。

↑材質はタモ。扉はタモの突き板合板、目立たないスライド丁番に、地震で扉が開かない

ようにするセーフキャッチ、可動の棚が内部に隠されています。あなたの家にも、おひとつ

いかがでしょう?

原寸で考える建築

段々と梅雨の気配が近づく、そんな日曜日の朝になりました。

早々に散歩をすませ、雨降り前に無事帰宅、今日は読書の日にします。

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 建築を設計するということは、モノの大きさを考えることに他なりません。

建物というモノは、ある大きさを持ちます。人が内部で過ごすための建築には、

屋根があり、それを支える柱や梁、そして床と壁によって、居場所がつくられます。

 日本という雨が多い国では、屋根のあり方が、建築のあり方に直結していました。

人の暮らしを、雨風から守るための屋根。強い風による、吹き上げの力や

横殴りの台風の、雨風に耐えうる強さが必要です。が、その先に、その形を美しくするのが

設計屋の仕事ということになりましょうか。

 よく突風が吹いたあとのニュースで、屋根が飛ばされた映像が流れますが、

ああいうことがないように、かたちとつよさを用意するのが、わたしたちの商売です。

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 設計において、丈夫にするには、モノの大きさをゴツクすればいいのですが、

太くすれば、格好が悪くなります。雪が降れば、重さがかかりますし、突風が吹けば、

下から、横から、煽られます。力がかかったときに丈夫で、見た目には華奢に。

言ってみれば、女性のような、建築を作り出すには、経験と直感がいるのでした。

 モノの大きさを決めるため、実際の大きさを図面の上で検討する作業は、原寸です。

実物大といえば、お分かりでしょう。手を動かして、図面を書き、時に、実物大の木を手にし、

眺めたり、測って大きさを決める。絵に描いた餅ではなく、実際に建つ、タテモノという

モノ。原寸で、が、ものづくりの基本なのは、これからも変わらないでしょう。

 尊敬する建築家、吉村順三さんが「建築とは、おさまりなり」と言われた意味。

気持ちが治まらないのと同じで、建築も納まらないと、まずいもんです。

「納まり」のよい建物を、生み出す努力、続けることでしか、答えは得られないと思います。

答えとは、手応えにも通じるのかな。そんなことも考える、雨の休日でした。

スケールと器

夏日に届こうとする日、我が家のソーラー屋根の温度は91℃を記録しました。

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 車のボンネットで、目玉焼きが焼けるがごとく、熱くなる鉄板。その鉄板の屋根を

建築的に二重にして、その温められた空気で床暖房をするOMソーラー。冬は床暖房に、

夏はその熱を使って、お湯を採ります。といっても、お水を沸かすのではなく、不凍液を

循環させて熱交換。その熱でお湯をつくって、貯湯槽に貯めてお風呂に使います。

 温められた空気の熱を、そのまま利用する効率のよさと、建築的な工夫が生かせる

システムは、特許がきれ、より使い易いものとなりました。

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 住まいをとりまく環境は、エコという考え方の広がりによって、ここ十年で様変わり。

太陽熱の利用は、これからもより進んでいくのは確実です。どう建築に生かすか、

日々、エネルギーを使う住まいにも問われる時代となっています。

 さて、建築のなかで、住宅は暮らしの器でもあります。男の器、女性の器量。

家にも、人にも、そのうつわには、有形無形の大きさがあるようです。

 わたしたちが設計する住まい、は身近なカラダの大きさを基にして、ある寸法を持った

大きさで作られます。その寸法はスケールとも言われ、「アイツはスケールがでかい」

景色にも「その雄大なスケールは」などと使われます。物指しの目盛りや、定規そのものを

スケールとも言いますね。その、スケールと器の大きさを決めるのが、設計の仕事。

 ひとくちに、「スケールや器の大きさ」と言っても、そこには無限の選択肢があります。

手のひらにのる、大きさのお茶碗という「器」の大きさから、自然という環境の大きさ。

自然のスケールから「器」を考えると、大きさは宇宙へと向かっていきます。

 身近なものへと、向かう視線と、より大きな、環境へと向かう視線。

その両方の方向性をもって、行ったり来たり、行きつ戻りつしながら、試行錯誤しつつ

「器」の大きさを決めていく、設計の仕事。その役割は、これからも益々大きなものに

なっていくと思います。そのためには、作り手である、人の「器」そのものの大きさが、

問われる時代ということも言えると思います。

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 ココロのあり方も、仕事のあり方も、住まいのあり方も

すべて同じ地平で捉える、大きな「器」。人の可能性を、広げていくワークス。

海の水平線を眺めつつ、休日に考える、好日です。

希望という名の朝

ウェザーニュースで、今日は軽く夏日になりそうです!と高らかな宣言がありました。

昇る朝日も、そういわんばかりの、力強さがあります。

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 吉田美奈子さんが、ライブの中で、自分の中の光りを見つけることが

自分で背中を押すことだから、その光りを消さずに。とmcされていました。

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 どんな朝にも、明るさはあります。明けない夜はなく、必ず光りの朝は訪れるもの。

孤独のように思えても、どこからか光りはさすものでした。

声高に叫ばずとも、なにか信じる道を歩くことで、おのずと目指すところには近づいて

いくことが出来るように思います。レイ・オブ・ホープ希望の光りは、

この世界に、毎朝満ちていました。

よい、週末に向けて。

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創造の翼

そろそろと、梅雨の入り口が近づいて来ているような、そんな木曜日の朝です。

梅の実が熟す時に降る雨から、梅雨と聞きました。作物が実るためには欠かせない雨。

そう思えば、ありがたいものです。

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 雨降りの日に、晴れた空を想うように、雑事な固まりのような日常の中から、

一筋の光りを見出す。人々の、心のありようを思い描くことから、

それを受け止めるかたちを考える。想像力と創造力。どちらも、目指すところは

同じでした。「真善美」は誰にとっても、確かなものとしてあります。

 いまだ見えないものであったとしても。いつか。

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設計図という表現

住まいという器をつくるには、基になる設計図が必要です。たとえ、それが建売住宅で

あっても、確認申請から引渡しまで、10枚程度は要ります。

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 わたしたち、設計事務所が設計をする場合は、規模によらず30~40枚にはなります。

この図面枚数の差が、設計品質の差につながるのは言うまでもありません。

 その昔、図面が手書きで、トレーシングペーパーに鉛筆で書かれていた頃、高名な

建築家、白井晟一さんの図面には、畳の目までイグサの線が一本一本書かれていました。

「職人が、感動して仕事をするような、図面でなければならない」という、建築家の意志。

 図面が、パソコン上で描かれる時代になっても、その心意気だけは、いつまでも

肝に銘じて、受け継いでいこうと思います。設計屋は、図面で勝負をしています。

 建売住宅のプランが、間取りであって、不動産屋さんのチラシにのる程度の精度である

とするならば、住まい手の動きや日常の居場所、使いやすさや居心地まで、伝えることが

出来る「平面図」という設計図面を、わたしたちは作っていく仕事でした。

見えないものをつくる

たなびく雲が、初夏の訪れを告げるような、そんな朝です。

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 仕事に余裕がうまれて、自由に読書の時間を過ごしていました。

ある本のなかに、ほんとうに大切なものは目に見えない、と星の王子さまが

言ったとありました。清々しい季節の空気のように、五感で感じる感覚も、「感じ」であって

見えるものとは限りません。わたしたちの設計する「空間」も、場所であって「空」。

 時間に耐える建築も、見えない時間に抗う、人々の営みの彼方から、

建ち現れるもののようです。見えない明日を、より確かにする技術をめざして。

なにげの一歩

心地よい五月晴れの月曜日、乾いた風が吹き抜けていきました。

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 以前、糸井重里さんが「ほぼ日」を始めた頃の、「自分」を褒めていました。

あのときに、始めた「自分」に、偉いぞ!と。

 何事も、何かをなすには、はじめの一歩がありますね。

特別に意識しないにしても、その第一歩は踏み出すことで、何かの始まりになります。

先のことはなにもわからないのは、今も昔も同じ。時代のことなど関係なく、

自分なりの、確かな一歩。今日も、踏み出す、いいお天気のなかへ。

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古の建築、特に権力を持っていた人々の居場所には、大きなデザインがあります。

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 その、ある大きさを持った建物は、ひとつひとつの部分の、小さな繰り返しから

成り立っているのでした。日本の古寺の屋根も、繊細な木の組み合わせを繰り返して

支えられています。アルハンブラの、中庭の池に面して、水面にその姿を映す柱廊にも、

ある繰り返しの装飾がほどこされていました。気の遠くなるような、透かし彫りの装飾も、

場所ごとに、繰り返されるデザインパターンのリズムから出来ている。労力をより効果的に

使って、見せる装飾。イスラミックに限らず、あるパターンを精緻に繰り返すデザインの

システム。現代にトランスレーションするのも、設計屋の仕事であるように思います。

 先人たちの、足元へ、少しでも近づけますよう。

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アルハンブラ宮殿のコマレスの中庭。両側の建物は王妃の住居でもありました。

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 その住居の窓には、透かし彫りの装飾が施され、見上げると、屋根を支える垂木たるき

の部分にも、繊細な面取りがされています。光りを透かし、反射するかたち。

 この窓を透して、文字通り透かした光りが、王妃たち(正妻が四人)の部屋を照らす。

その光りは、床に反射して部屋の奥にまで届いていました。

 この壁面の装飾には、かつて彩色がなされていて、色彩の乱舞が見られたことでしょう。

現代の建築からは、消えていった、色彩と装飾の響き。しばし、時間を遡って、王と王妃たち

の過ごした、一日の光りの動きを想像してみることにします。よい、休日を。

住まいの片隅で

いつも、いつも、居心地のよい場所をつくりたいと思っています。コージーなコーナーを。

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 cozyとは、居心地のよい、ぬくぬくとした、場所のこと。

この家の書斎の片隅には、今はピアノが置かれ、レコードからジャズが流れる

そんな場所になっていました。天井の低い、ぬくぬくとした居場所。

 ひろい地球の、日本の、海べりの町の片隅に、そのコージーなコーナーはありました。

その場所に帰ると、いつでもほっとして寛げる。そんな場所を創りたいものですね。

空間のやりくり

建坪12坪のこの家は、6.3メートル角の大きさ。その中で、お手洗いの場所は、

ここしかない!という感じで、階段の下にありました。

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 階段の十段目がアタマの上にありますが、充分使う姿勢!を検討してあるので大丈夫。

ご婦人のお化粧ポーチが置けるカウンターに、足元には太陽熱床暖房の吹出し口があり

暖かい、居心地のよい場所になりました。

この写真の右側→には、外から使う物入れがあり、箒やガーデニングの道具が

仕舞えるようになっています。↓

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 ことほどさように、住まいの設計において、私達のやっていることは、

家計のやりくりと同じように、空間をやりくりする仕事であります。

住まいのプランが、大筋出来上がるまでは悩みますが、その後の

こうしたやりくりは、楽しいものでありました。

見えない、努力

夕べからの雨が、散歩の間に上がって、すこしずつ空が明るくなってきました。

緑の多い鎌倉、水曜日は枯れ葉、枯れ枝の収集日です。木々は、葉ぶりといって

負担を減らすために、葉を落とすことがあるそうです。なので、谷戸にある我が家、

真夏の季節以外、いつも庭の掃き掃除をしています。もちろん、私の担当でありました。

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 今日から、プロ野球の交流戦。イチロー選手、田口壮選手の本を読んで、気分は

グラウンドの外、誰にも見られないところで、おこなう努力の積み重ねが、人々を魅了する

プレーに繋がる。イチロー選手と同期入団の、田口選手の「脇役力」ワキチカラ、

天才とは違った、野球へのアプローチは、私達の仕事にも通じる努める力がありました。

自分に対する、見えないちから。日々、続けることで、見出したいものです。

家の在りかた

そぼ降る雨、すこし暗めの空から、雨粒が落ちています。

早速、犬の散歩は済ませてきたので、今日はすこし寛ぐ休日にしました。

 おりしも、人身事故で停まっている横須賀線。痛勤のない、自営業。

こういう時、雨の火曜日。こちらは、ストレスフリーな設計屋でした。

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 以前、逗子の駅から程近い場所の家を考えました。残念ながら、実現には至りません

でしたが、その過程がとても楽しかったのを記憶しています。知り合いの方から、紹介

された、若いご夫婦と小さな男の子の三人家族。向こうもイメージを得るため、こちらも

敷地を見て、好きな提案をしてみるという、気楽なものでした。

 いつも提案をする時には、三つの違ったかたちを考えてお見せするようにしています。

違ったアプローチから、いろいろな暮らし方、住まい方を想像してみることで、

同じ敷地でも、まるで違ったかたちになります。上の写真のように、南の庭を大きくとった

平屋案と、すこし囲った二階建てのコートハウス案。もう一つは、総二階の普通の家。

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 それぞれの案にある、メリット、デメリット。長所、短所が見比べて判るように、

サービス業として提案するのも、設計事務所の役目であると考えています。

 家のかたちは、家族のかたちに、少なからぬ影響を与えます。

家のかたちの在りかたから、家族のあり方を模索する仕事でもあるようです。

いそいそと前向きに進む

新年度の始まりも、五月なかばでようやく落ち着きをもって進む季節になりました。

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 舞い落ちる花びらの下を、どこまでもいそいそと歩む迷犬と、介添え人。

犬は、前を向くことそのものが目的です。放っておけば、どこまでも一途に。

このまっしぐらな姿勢、疑わないまなざし。この季節にこそ、見習いたいもの。

 理由や理屈より、一歩の行動が先。四の五の言わず、やることをやってから、

を実行する、風薫る季節です。

綺麗な線を描く

五月の薫る風が吹き抜けてゆく、かぎりなくご機嫌なお天気で始まった日曜日です。

いそいそと歩く、足元の迷犬に歩調を合わせて、由比ガ浜へ行って帰ってきました。

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 空から、鳥の視点で見降ろした時に、屋根の線が、海に向かって綺麗に伸びてゆく。

そんなイメージで考えた、この設計案。まだ学生の頃、建築家フランク・ロイド・ライトの

言葉に出会いました。「その建築が建った後、以前の風景より、良くなっていなければ

ならない。」 巨匠のつくった家たちは、確かに風景に、そう佇んでいました。

 風景にただ溶け込むように見えながら、すっと立ち上がっている建築。孤立するでもなく、

埋没するでもなく、「一線を画す」ように建つ建築。生涯に、ただひとつでもいい、

そんな家を創り出したいものです。いつか、出来るかな。

五月晴れ現場好日

蒼い空、遥か遠くに朝の三日月が昇っていました。「最高は、ひとつじゃない!」と

言いたくなる、そんな気持ちの良い土曜日です。

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 今日は、これから現場に出かけてきます。また今年度も、そんな時期が来ました。

現場から御呼びがかかるということ、は基本的に私のかわりはいない、ということ。

人から信頼され、声がかかる。それだけで、本当に幸せなことだと思います。

 こんなにさわやかな季節の外仕事。働き甲斐があるというものです。

日々是好日。この日のためにあるような言葉でした。よい、一日を。

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設計コンペの充実

連休明けの週末、潮が引いたかのように静かな鎌倉です。

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 GWの連休中、仕事に励んでいた結果、満足のいく仕上がりとなりました。

12メートルの間口を持つ、ひろがりのある家を考えて、3メートルの正三角形を基本に

展開していくプランを作っていきました。四面四角の家と違って、対角線を生かすことが

出来るので、伸びやかな距離が生まれてきました。三角形をあわせて六角形にしていく

ことで、面積を抑えつつ、けれど広い空間を生み出すことが出来ます。

斜めの線を使うと、図面を書くにも手間がかかりますが、空間の有効利用が第一義の

設計提案として、やりがいがあるプランとなりました。

 提案するためには、自分が設定したテーマを楽しみながら、右往左往図面の上で

考えることが大切です。うまくまとまって、さあこれでいこう、となった時の気持ちよさは、

五月の風と同じようにありました。よい、週末を。

初夏、凛として

海からのつよい南風が、潮の香りを運んできました。初夏の陽射しです。

立夏の日を過ぎて、いよいよ夏の始まり、顔を洗う水の冷たさが心地よい季節になりました。

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 今日は、コンペ仕事を打ち上げて、ゆったりと過ごす夕暮れを迎えます。

今という時代を切り取る、建築の設計。今回も全霊をかたむけて取り組むことが出来ました

 季節にふさわしい、風が薫るなか、背筋をのばして、凛とした佇まいを提案して行きます!

残る言葉のように

霞がかった朝、ひんやりとした空気と暖かな南風が入り混じった明るい朝です。

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 設計コンペが佳境に入って、集中する日。明日の〆切りまで、すこしでも、よりよい提案を

するべく作っていきます。と言っても、案は出来上がっているので、料理に例えると、盛り付け

をする段階です。いい素材、この場合は、元になるアイデアが良ければ、その素材の良さを

引き出す料理の腕こそが、設計の仕事。経験を生かして、味付けをすることが、デザイン。

最後に、言葉を添えるのが、盛り付けということになるでしょうか。

 「残る言葉」のように、かたちにする、仕事の日です。

白球の行方に

明け方の八幡様は、ひとときの静寂に包まれています。日中の賑わいが嘘のよう。

GWの鎌倉、案の定混雑して、江ノ電の乗り場も入場制限。裏駅に長蛇の列でした。

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 そんな中、茅ヶ崎球場へ子供の応援に出かけてきました。

冷たい風でしたが、気持ちのよいお天気で、よい試合でした。

結果は、延長10回、惜しくもサヨナラ負け。次回に期待します。

 お陰で連休後半、静かに父は仕事をします。こちらは負ケズに。

かたちのものがたり

朝日の当たる海まで、まっすぐに向かう、気持ちの良い朝です。

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 コンペ案がかたちに成ってきました。今回も難しいかたちのテーマに挑戦しました。

やるからには、新しいことに手をつけていく。結果より、その過程で、得るものは大きい。

 さまざまな条件を加味した上で、よりよいもの、よりきれいなかたちを目指す。

そんな形の物語、もうすぐ出来上がりです。その後は、連休!

月と青空の日

天晴れなお天気の朝、月が青空の真ん中に昇っておりました。

まだすこしひんやりとした、澄んだ空気の中を迷犬と歩きます。

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 連休明けの設計コンペ〆切りに向けてまとめる日々。今日であらかた格好がつく予定。

ものをつくる、楽しさはずーっと続いてくれます。ある「かたち」は、時間を経て作られるもの。

よい「時間」をかけることで、いい提案が出来ますように。理想のかたちを、求めて。

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彩りとともに

風薫る五月。さわやかな風が吹き抜けていく由比ガ浜です。

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 連休の始まり。今日から、鎌倉は人々で溢れ、犬散歩も裏道街道を進むことになります。

そこここで花の咲く、五月の鎌倉。よいお天気が続くようで、いい連休になるようです。

明るい初夏へ向かう週末です。

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