細部に宿る神々
建築の設計は、納まりをつける仕事です。筋を通す意志、見通す骨格を持った物語。
まさしく、物が語りだすかのように、創られた数々の名だたる建築は、
時に失敗してうなだれている設計者に、無言の励ましを与えてくれます。
スペイン、バルセロナにある、アントニオ・ガウディー作の、グエル公園にある
守衛さんの休憩所。その鰐の口のような窓辺と、そこに嵌まった鉄の格子を、
わたしたちは、設計で壁を感じたとき、いつも思い出します。
タイルを、細かく割って、なめらかに曲線を作り出した窓の縁と、
その中に、薄い鉄のプレートをねじりん棒のように曲げて、たてよこに
リベット(鋲)で留めた窓格子。決して、パソコンの画面の上からは、生まれ出ない形でした。
どれほどの、作り手たちの手が動いた末の、このかたちが、この世に在ること。
「細部に宿る神」がいるというより、「神」とともに在った建築家と職人が創りだした
おとぎ話のような、物語でしょう。すこしでも、近づけますように。
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