季節の句読点
昨日、今日と涼しい朝、海と空の色が溶け合って、その境があいまいです。
秋の虫の音を聞きながら眠りにつき、傍らに聞きながら目覚める、そんな季節になって
カラダが楽チンになりました。
日本語の文章にある「、」「。」英語ではピリオドになるのでしょうが、
句読点は、途切れずに連綿と続いていくような、穏やかな感じがあります。
以前、養老先生が、「言葉には物事を切り取る性質がある」と言われていました。
人がなにかを感じて、言葉にした瞬間に切り取られる事柄は、表された言葉によって
そこから零れ落ちて消えていくものが含まれています。
言葉でしか伝えられない、人の気持ちの機微を、なんとかかたちにしてみたい、
と設計をするようになってから、ずっと願っています。
見えない気持ち、人の希望や願いを、汲むことから、それは始まるように思っています。
つれづれなるままに、つれづれなう。
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