建物を考えるとき、重力の存在が関わってきます。ある重さがある家には、ある重さをもった
家具やピアノや人が入ります。そして、それらを支える骨組みが必要となって、雨露をしのぐ
ための屋根も支えることになります。その骨組みは太くすれば、より丈夫になるのは
判りやすいと思いますが、骨太は重くなったり、ごつく見えたりして野暮ったくなります。
反対に、細くすると軽くなって華奢に見えて綺麗だけれど、へなっとして弱くなります。
骨組みという構造を、ある大きさや太さで、持つか持たないかを計算してくれるのが、
構造屋さん。構造設計者と設計者が、いわばコラボレーションして構造を決めていきます。
先の耐震偽装の問題は、その後のわたしたちの仕事に負の方向性を残しました。
が、常日頃から正しい議論をしてきていれば、防げた問題であるといえます。
さて、デザインするうえで、わたしたち意匠を設計するものは、華奢を嗜好し、
構造設計者は、安全に余力を持たせて、骨太に、を嗜好するものです。
このことは、写真の障子の姿に例えるとより判りやすいかと。
障子のたてよこの桟は、障子紙を張る枠フレームという構造であると同時に、
目に見えて、光りをコントロールして、華奢に見えるという意匠デザインでもありました。
このたてよこの太さ、間隔、左右天地の幅、高さ、大きさが、空間の光りやバランスを
決定します。このことは、とりもなおさず、構造と意匠、骨太と華奢がせめぎあって、
建物が作られるという、至極まっとうなところに落ち着くのでした。
華奢か骨太か、スレンダーかぽっちゃりか、女性の好みにも似ていたり?しますね。
私ですか?好みは人によります。はい。
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