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名も無き道をゆく

石川達三さんの「蒼氓」は、日本人が移民していた時代の、名も無き人々を淡々と描いた

名作です。蒼氓とは、無名の民のこと。言わば、わたしたちを表す言葉でした。

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 いつからか、セレブという言い方が現れて、有名であることがエライ世の中になって

人がブランド品化しています。アイコンとして、生身の人が「モノ」になった現代。

 でも、震災以後、無名の人々に光りがあたる社会の兆しが見えてきたように思えます。

いままでの、普通の暮らしという日常に、戻りたいだけ。という言葉の重み。

より、ひとりひとりのゆく道が問われる、今年の夏です。

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 海へと向かう段葛だんかずら。無名の民によって創られたこの道には名がついて

いますが、無名の人のゆく、人生という道は、名も無き道です。

 曲がりくねった道も、どこかへと続く道。蒼氓 らしく、自分なりの名も無き道をゆく。

それぞれの夏が始まりました。

 島国日本の、海へと続く道は、その先、海の上の航海という道に続いています。

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