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人気のない風景

 宮城を訪ねてから、もう二月近くが経ちました。原発の話題は出ていますが、被災地の

現状に対する報道やレポートは、すっかり影をひそめてしまいました。

 忘れないように、先日報告会をしましたが、自分で一件落着させないように、

これからもすこしずつ、まとめていこうと思います。

Mi5

 地震当日の報道で、荒浜(あらはま)、閑上(ゆりあげ)地区と幾度となく取り上げられて

いた場所は、仙台東道路によって、被災の度合いが違った土地でもあります。

 堤防のような道路より、海側はまったく人気のない風景が広がっています。

コンビニの廻りには雑草が生え、もう何年もゴーストタウンだったかのように。

打ち捨てられた、がらんどうな風景が続いています。

Mi8

 地盤が海へと地すべりして、海と川の境目が曖昧になってしまった海岸線。

川の右側が、仙台空港の方向、左側が仙台市の方向です。

 まばらな潅木の景色は、以前は鬱蒼と続く松林だったそうですが、津波が押し流し、

その厖大な木々が流木となって、住宅街へと流れていきました。

Mi10

 海浜公園だった場所も、面影はなく、サバンナのような風景。

生き物のいない場所になっていますが、この反対側を見ればここが、住宅街だった

様子がわかると思います。草が伸びるにまかせ、放置された場所が続くまち。

Mi12

 家並みは、まだ残っていますが、一階部分は柱を残して、ほぼがらんどう。

二階だけで暮らすには、日常の食材や生活用品を手に入れる場所から遠く、

人気がないわけがわかりました。

 この場所から石巻まで、延々と続く平らな海岸線を、何度も打ち寄せた津波。

広大な、ただ広がる景色。人のいない風景は寂寥そのものでした。

 無論、南へ下れば福島、茨城、千葉まで、あまりに長い距離を、体感することは

出来ず、想像すら思い浮かべられない。せめて、忘れず、この日みた風景を風化

させないように、しないといけません。思い出すことです。

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