時の奥行き
駅前の区画整理の進む街並みには、人が暮らす前のよそよそしい空間があります。
無味乾燥の趣き。街並みを創りだすという感じではなく、整理整頓した街路に、脈略のない
個別の建物が、それぞれ自分勝手に建ち並んでいくだけの地区計画が目立ちます。
震災後の彼の地は、こうならず、場所ごと土地の特性が活かされて復興するといいなぁ。
時間を経て創り上げられた街には、奥行きが感じられるものですが、
これからの日本で、作られる街が時を経ても、そうはならない気がします。
無味乾燥の材料で、愛情や手間暇かけて作られはしない、まちのすがたの行く末。
大きな木、一本でも植えると、奥行きが出るのになぁ。
主人が現場に出かけ、怒り心頭犬が一匹、佇むの図。行ってきまっす。
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