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2012年1月

真冬のことば

 真冬の澄んだ冷気を吸い込むと、しゃっきりと目が覚めて「さあ、行くか。」と

気合がはいります。縮こまったカラダも歩き出せば、目覚めて気持ちを引っ張ります。

なにかに立ち止まる時、錆付いたココロを動かすのはカラダ。

カラダは言葉のないメッセージを律儀に返してくれます。

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 凪いだ海、たなびく雲。朝焼けのオレンジがすこしずつ

ゆっくりとひろがる一月の終わりでした。

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 真冬は、色味が減ってモノトーンの世界が広がります。

その反面、光りの強弱や反射が澄んだ空気で鮮やかに。

真冬は、光りのことばで満ちています。

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 風が凪いで、陽だまりにいると、ココロが和ぐ。

自然というやつは、ほんとうによく出来ていますね。

 設計の仕事も、もっともっと自然から学ぶべきことがあります。

たとえ下世話な世間の仕事でも、同じ地球の上の、塵に同じ。

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 我が家を見守る木々。枝の先々には薄桃色の芽がでています。

よい、二月でありますよう。 ゆったりと、はじめよう。

相対する、よりも

 今週末の節分まで、この寒さは居座るようで、そう思うだけで寒くなります。

マイナス二桁の地方に比べれば、鎌倉は温暖。陽射しを待ちます。

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 遠くに浮かぶ大島も、アタマが白くなって、真冬の装いでした。

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 相手の立場に立つ。ためには、自分を相対化しなさい。と

言われます。あいたいすることで、関係が見えてくるから。

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 どうもなじめないのは、相対するという言葉のせいかな。

対面するより、相手と並ぶような感覚でいれば、同じ方向を

向いて考えも共有できる気がします。対象に、より、寄り添う。

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 寄り添うという感覚は、犬と並走する気持ちに近い。

人と違って、口がきけないから、かえって先入観なく

並んでいけるのでしょうか。

 設計の仕事、つまるところコミュニケーション。

相対するより並走する関係、つくる仕事でもあります。

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 早く、春にならないかなぁ。

住まいの再生

 昨年設計した杉並の家の改修工事が始まって二週間。

内部の解体があらかた終了して、骨組みが露わになりました。

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 元は建売住宅ですが、築十数年、意外と(と言っては失礼ですが)

しっかりと作ってあって、大きな欠陥もなく、まずは一安心です。

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 ただ、やはり解体してみて分かることが山ほどあります。

図面の上で「こうであろう」と想定したことと、実際のズレ。

実物を前に、設計の手直しが始まります。

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 床を支える柱と梁。間取りを変えるので、柱を撤去して

骨組みの補強をします。その際、柱の間隔が長くなって、

木の材料では「バカでかく」なってしまうので、鉄骨で補強。

木と鉄のくっつく部分には、一種のデザインが要ります。

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 木はしなやかに曲がるもの、かたや鉄は固いもの。ボルトで

接合するにしても、木と鉄の両方の良さが合わさるように

考えなければなりません。お金をかけて、弱くなっては本末転倒。

 現場で細かい寸法を測って、図面に書き、構造の設計者と

打ち合わせをします。構造設計は、計算で安全性を検証して

安心をもたらしてくれます。偽装事件以来、なにかと不信感を

もたれていますが、まともな構造設計者は、いい迷惑でした。

 もう構造の方とは二十年来の付き合い。信頼する方なので、

打ち合わせも冗談まじりの真面目さ?で、進みます。

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 支えている柱を撤去すると、当然どこかが弱くなりますから、

そこに代わりとなる材料で補強をする。その図面は、計算された

大きさやボルトの長さ、太さ、本数から起こします。

 当然、予算もからむ問題で、現場で取り付ける施工の方法まで

考えてあげなければ、工事が成り立ちませんから。

 計算してもらった、補強の鉄骨。重さ160キロ!いかに現場の

職人さんたちは力持ちが揃っていると言っても「ほどほどにせいよ!」

との声が聞こえてきます。分けて組み立てる大きさにするか、

火曜日の打ち合わせで決めることにします。

現場で苦労する職人さんたちの、感覚が一番「当てになる」から。

 設計屋は、彼らの意見を素直に取り入れてまかせればいい。

言わなくても、ちゃんと仕事をするのが、私たちの付き合う職方です。

 パズルのように 、あてはめる面白さがリフォームにはあります。

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 お子さんのロフトが出来る予定の2階。冬の陽射しが、

暖かく入っておりました。工事の無事を祈りつつ。よい、一週間を。

一歩ずつ

 北風小僧が文字通り憎らしい、寒い日が続きますね。お寒うございます。

本当に寒いです。と、幾度となく交わす挨拶のこの冬です。

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 都内から戻ると、暖かさを感じる鎌倉も、朝の冷気は格別。

この時ばかりは、海の南風も暖めてはくれません。

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 明け方、北風の強さは東の煙突からたなびく煙の角度でわかります。

ここんとこ、毎日寒いから、まいどまいどの光景です。

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 家に戻れば、床暖房でほっとひと息。障子ごしの柔らかな光りが

冷えた体にやさしい朝です。

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 朝飯すまし食休み。ぬくぬくと日向ぼっこ、いいご身分です。

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 人様の家を作る仕事をしていると、自分の家のことは、

どうしても後回し。そりゃそうですよね、人様のお宅の

財産を作って差し上げるのですから。

 手前の住まい、いつでもやれるさ、と言い聞かせて、

ひとの住まい考えます。

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 一足飛びに「そこ」へはいけない。だから毎日が大切。

と、日常のストイックなトレーニングを重ねるイチロー選手は

言います。凡人だからこそ、こちらも一歩ずつ。

 いつかは、どこかへ、つながっている。精進しませう。

無事安心

 土曜の朝は地震で始まりました。ちょうど散歩から戻り朝食をとり始めた矢先。

ドシン、と揺れた一回目、しばらくたってまたグラグラとした揺れです。

鎌倉の谷戸は土たんといわれる岩に近い古い地層なので、揺れが「固い」のです。

その場所の、しかも「急傾斜崩壊危険区域」という物騒な名前の崖の下にある

我が家。設計屋の家なので、地震に倒れたら、商売をたたむことになりましょう。

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 おりしも昨日解体中の現場で、こんなやりとりをしておりました。

私:「サポート(支柱)建てて、柱とっちゃえば?」

工務店社長:「いや~、震度4ぐらい来ちゃうと、オッカナイんで

       やめときましょう。」

私:「そっかなぁ~。外周(外に面する壁)が固まっていて床が

  剛床(フレームで固められた構造のこと)だから問題ないよ。」

社長:「いや、やっぱり、やめときましょう。なんかあると怖いし。」

 ノー天気な私と、あくまで慎重な社長。今朝の揺れは、社長に

軍配が上がったことを証明しておりました。

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 無事是名馬の言葉通り、生き物は私たち人間も含めて、

健康第一。歳を重ねると、その意味がだんだんとよく分かる。

何事もないのが、当たり前ではなくなったのは、震災後です。

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 人の他、飼い犬は都会の中では弱者です。

人が負ければ犬たちはもっと大変でしょう。

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 平穏無事なら、かぶりものして(させて)笑っていられるけれど、

おおきな地震にゃー勝てませんもの。

 平時の備えと覚悟。犬のことも、人の責任です。

椅子・テーブルのデザイン

 設計屋稼業、世知辛い世の中ですが、デザインをするのはセンスです。

以前カメラのTVCMで伊武雅刀さんが、「あとは撮る人のセンスでしょう!ガハハハ!」

ってのがあって大好きでした。つまるところ、かたちを創るのはセンス。

センスの良さは誰が見ても伝わりますし、ダサいものはダ・サ・い。

 身体に身近な椅子などは、その最たるもの。座った時、人はだれでも

その良し悪しを即座に判断します。カラダは本当に正直です。

 以前ありがたいことにレストランの設計で、建物ばかりではなく、

椅子やテーブル、ロゴからコースター、店名のサインまで

全てを任せてくださった仕事があります。

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 まずは、要望に沿ってイメージをスケッチ。キレイなかたちに

なるまで、トレーシングペーパーを丸めてはポイの繰り返し。

ウェグナーのYチェアに座りながら、何度も寸法を確かめながら

かたちを練っていきました。

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 その後、今度は原寸、実物大の大きさの図面を起こし

Rアール(角のまるいところ)の大きさなども検討します。

テーブルには、女性のハンドバックがおける楕円の棚が

甲板の下についています。

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 当時の図面は、すべて手書き。書いては消しゴムで消し

また書いての繰り返し。手書きのリズムは、アタマと手先が

連動して、ものづくりには最適だと思います。

 今の人は、最初からコンピューターだから、その辺が

どうなのか、出来たものがよければそれでいいのですが。

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 テーブルの高さ、日本人は食事をゆったりする時、

肘をテーブルや椅子に乗せるから、その高さを揃えて

床から68センチ。机の高さはJIS規格で70センチだから

それより低めにデザインしました。たった2センチの差、

ですがその差はとても大きく使い心地を左右します。

 この高さを揃える意味は、もうひとつあって、部屋が

より広く見えるのです。大人数で座るのに並べた時、

テーブルと椅子のラインがすーっと通るから。

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 日本のヤマザクラの木で秋田木工さんに作ってもらったので

最高の座り心地です。

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 バーカウンターの椅子は、肘掛のないかたちです。

 特注でも、一脚一万円札が10枚にはならないお値段。

永く使って愛着もわくよう、センスが問われる設計屋です。 

てくてくと日常

 節分まで一週間。寒さが一段と感じられるようになりました。

今年ほど春が待ち遠しい冬は久しぶり。その分節分も早くきて欲しい。

昔の人が季節を身近に感じ、節目に祭事をした意味、今も考えます。

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 季節の変わり目は見えないようですが、足元の緑は着実に春。

霜が降りる季節の、モノトーンの冬景色に、緑が映えます。

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 現場が始まると、やることが増える設計屋稼業。図面の上で一回検討を済ました

ものでも現場が始まると、もう一回再検討する場合が出てくるものです。

新築の場合は、一から始めているから、図面の上で勝負はついていますが、

改築やリフォームは、すでにあるものに合わせる必要が出てきます。

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 言ってみれば、アタマの中で考えたことと目の前の現実をすり合わせる。

建物という物、出来上がっているものに手を加えるには、すでにある部分は

動かせないから、どうすれば都合よく納まるか、が勝負です。

 手を加えて、弱くなったり不便を強いたりすれば、設計屋の意味がない。

物を引き継いで使う、昔は当たり前だったことが、今は戻そうとするのに、

かなりの難しさが伴います。複雑なだけになってしまった社会、それに

くっついて出来てしまった家を、どう再生するか。

考えることは、たくさんありました。

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 犬の日常は、いっつもマイペース。散歩→ご飯→寝る、

のヘビーローテイション。時々、羨ましい日常です。

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 いつもはてくてく、たまーにとぼとぼと歩く設計屋の日常です。

 

 

心がけるバランス

 海沿いの鎌倉は、都内よりは暖かく、北風が止むと町がしっとりと落ち着きます。

ようやく空が白みはじめる頃には、寒さにカラダも慣れて、静かな感覚を持って歩く。

気分がいいと、時間もゆっくりと感じられるような余裕がうまれますね。

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 ワークライフバランス、仕事とカラダのバランスをとる感覚は、どちらかというと

会社勤めの方々にふさわしい。自営業者は、全ての行動がどこかで仕事に直結している、

そんな感じで、ずっとやってきました。これ、実感です。

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 ココロとカラダのバランス、モトモトは一体のものだから、分けられないはずですが、

アタマの考える意識は、カラダもコントロールしようとしますね。

でも、カラダはまったくの自然。晴れる日、曇る日、雨風雪の日、いろいろあります。

 思うように操ることは出来ないから、心がけるものでしょうか。

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 何事も、ほどほどが大切なので、バランスよく仕事もカラダも「こころがけ」て行きましょう。

雪が降ってしっとりしたのち、しばらく冬晴れが続くようです。うるおいを、心がけて。

芽吹きを待つ

 一月はスロースタートのせいか、一週間の進み具合がすこしゆったりと感じます。

日中の明るい時間がまだ短くて、夜が長いのもカラダの冬モードを助長しています。

今週は確定申告の書類が届いているので、そのまとめと設計事務所の業務報告。

いろいろ報告する一週間になりました。

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 やはり季節は、まだ真冬のただなか。カラダが温まらず動き出しにも準備がいります。

アタマはカラダについていくもので、やっぱり春が待ち遠しい季節ですね。

 坂の木蓮に、固い芽が出ています。二月に入るとすこしずつ大きくなってきます。

今はまだ、ちいさな殻のなかにじっと芽吹きのエネルギーを蓄えているのでしょう。

自然の一部の私たちも、春を待ちながら準備をする時間が要りますね。

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 遠く思えた場所に、いつの間にかたどり着くのが人生かもしれません。

十年後を考えつつ、ゆっくりとスタートする春待ち日です。

ローカルな地平を歩こう

 大寒過ぎての冷たい雨が続く日には、やはり暖かい飲み物とお風呂が効きますね。

どんよりとした空の下、霧雨の舞う海辺にいて、立ち昇る湯気を思い浮かべてます。

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季節を味わうための知恵や工夫、この日本には数限りなくあるものですね。

四季が豊かだから、暮らしも豊か。経済的な豊か、の前にありました。

 ホームページの切り口、考え始めたら色々と出てくるもんです。

これから家づくりを考える人に、自分たちらしさを伝える言葉も見つかりました。

机に向かい、うんうんと唸っていても、アタマはホワイトアウトして

何も浮かばなくて。それが、ふと歩いている時に、ぽっとあかりが点くように。

 普段から、問いを重ねていれば、何かの拍子に答えに近いものが

生まれ出るもののようです。

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 グローバルに考えローカルに行動する、とお題目にありますが、

ローカルな足場があればこそ、なにかが始まるものでしょう。

 由比ガ浜の地平を歩くカモメの足跡のように。

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 直感で判断した設計のことを、後付の言葉で伝えるのは

難しいものです。理屈ならばいくらでも付けられるのでしょうが、

本当の言葉が見つかるか、どうかはわからない。

 うわついた思いつきの言葉を、人は嘘と感じるもの。

そう思えば、言葉は選ぶもので、昔の人が無口だったのも

大事だということをわかっていたからなのでしょう。

 ローカルな地平を歩くのには、正しい言葉という道標が

どうしても要りますね。

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 ウォーク・ドント・ラン、急がば廻れ。古今東西、

変わらぬものは、言葉の地平のようです。

海の町

 休みの日は帰りを急かされることもなく、のんびりと海を眺め、

風の吹く音、潮騒を聴きながら、ゆったり出来ます。

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 乾燥続きのこの冬も、ようやく潤いを取り戻しました。

すこし暖かくさえ感じるのも、雨降りのお陰でしょうか。

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 鎌倉は、海べりの町。人気のない冬は、静けさの場所です。

海鳥も鳴かずに、風景の主役になって、ゆったりして。

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 この冬は寒くて長く感じられますが、空が明るくなってきます。

季節はゆっくりと、確かに進んでいるようです。

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 冬の海を眺めながら、空っぽのアタマで、春のこと考えます。

家づくりの一年

 住まいを設計して家が出来上がるまで、おおよそ一年はかかります。

建売住宅では3~4ヶ月で済んでしまいますが、私たちが関わる方々の家は

設計半年工事半年がいいところです。

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 住まい手の要望を聞き、場所の空気を読み、かたちを考える。

繰り返し繰り返しして半年すると、設計図というかたちになります。

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 鵠沼の家は、予算が限られていてコストの調整に時間がかかり

設計9ヶ月工事3ヶ月の配分になりました。

 やっぱり、一年はかかるものなんだ。と、今更ながら思います。

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 住まいは人が暮らし始めると、生きだすもの。

人々の息遣いと一緒に、建物も呼吸し始めます。

漆喰や木は、実際に調湿するから、呼吸をしているのです。

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 土間の白洲土のタタキ。早くもいい風合いになってきました。

小さくても、土間と和室の切り替えが出来て、クライアントも

気に入ってくださり、めでたしめでたしです。

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 人の個性は住まいの彩り。お互いが反映しあって、

その家だけの風合いを持ち始めます。

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 アトリエの大きな硝子窓に黒板が入りました。

ゼミの講義もされるし、外せば公園が見えるし。

 一石二鳥、自画自賛。たいへんよくできました。

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 みぞれまじりの空も、帰る頃には明るくなりました。

江ノ電の車窓から、海を眺めて帰途に着きます。よい、一年を。 

端と端をつなぐ

 現場に出ることが多くなると、この冬の寒さは身に沁みます。職人さんたちは、体を動かし

じっとしていることはありませんが、設計屋はじーっと見ていることが多いのです。

 大抵、現場はシートがかかって、陽射しの中、陽だまりでの作業はあまりありません。

足元から寒さが上がってくるので、ホントにヒェ~~~っです。

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 「端々を押さえろ。真ん中は誰でも出来るから。」と、田中文男棟梁は言います。

端を押さえることは「端正」に繋がると、私なりに勝手に解釈していますが、

今朝ふと思いました。端と端をつなげる役割、も大切なのでは。

 十年ごとに変わっていこう、と棟梁は若いとき決意したとも言われています。

今後十年先、設計屋の役割として「建築」の周辺をさまざまにつなげていくことを考える。

 やることは、始めると次々と立ち現われるものですね。

寒さに負ケズ、元気に。

サービス業としての設計事務所

 とても澄んで凛とした冬の空気の中、海へ着くと三日月が浮かんでいます。

海鳥が視界の中を横切りながら、矢のように飛び去ってゆきました。

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 仕事をする上で、依頼される人々の気持ちになり、相手側の立場に立つことは

難しいことですが、大切なことであります。どういう風なスタンスでこちらがいて、

それが相手にはどう見えるのか。なかなか、こうかな、ああかなと思うばかりで

決定打が出ません。言葉にして表わそうとしているから、余計そうなのかもしれませんね。

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 設計をすることを、サービス業として行う建築設計事務所として、どう伝えるのか。

考え続ける命題が、また一つ増えました。

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 たとえば、新築した家に似合うように考えて、自作したタオル掛け。

アフターサービスの一環ですが、なぜするの?したいから。で終わってしまう行程を

サービス業なら、どう相手にわかりやすく伝えて興味を持ってもらうのか。

 理屈で動くわけではない、設計の一部分も、相手側からはどう見えるのか。

考え始めると、ますます分からなくなる設計屋です。

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 散歩の帰り道。ショーウインドーに、好みのプルオーバーシャツ見つけました。

相手にとって分かりやすい商品。設計事務所には、あるのかなぁ?

季節に寄り添う家

 設計屋のホームページ、自分で作り始めてようやくやる気になってきました。

去年の秋口にドメインを取ってもう四ヶ月。億劫がっていたのは、余裕がないことの隠れ蓑。

やり始めてみれば、かける時間というものは、出来てしまうもので、世の中万事まずは

やってみなはれ、ということですね。

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 デジカメの時代になって、撮るのも気軽になり枚数も厖大で、撮った記憶がないものも

多くなります。上↑の我が家の写真もなんで撮ったのか覚えていません。

けれど、親亀の上に小亀(下が両親、上が私たち)が乗ったアングルは、設計の意図を

うまく表わしていて、使えそうです。自分って、結構エライ。

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 谷戸の我が家は見上げると、季節ごとに山の表情が移り変わっていきます。

春には、山桜が満開になって、五月晴れには緑濃く。

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 秋には紅葉が楽しめる家に、自然がそうしてくれました。

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 これで、これから雪でも降れば四季折々の風情が並びます。

 住まいを設計することは、自然の移ろいに寄り添うことでもありました。

どんなことからでも、自分がやり始めれば学べるものですね。

 よい、週中を。すこしリラックスして。

得手と不得手の間

 闇間を出て、いまだ明けやらぬ朝を小一時間。戻ってもしばらくは、薄暗いのが冬です。

この冬は、本当に寒い冬でなかなかカラダが温まらず、散歩中の考え事もまとまらず、

珍しく「べからず」的な否定形なアタマになっております。

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 おりしも、受験シーズン。一級建築士の試験以来、受験の苦労は忘れていますが、

若い日の苦労はしておくものだな、と親になって思うこの頃です。

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 誰にでも、得意な分野はあって、それが仕事に結びつくとずいぶん幸せです。

私の場合は、図面書き。設計の仕事も、図面がメイン。恵まれていると思います。

 得手なことと不得手なことの間、そこにも可能性はたくさん隠れています。

すこしでも、自分の側により引き寄せられるものを探していきましょう。

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 苦手と思っているのは、思い込みかもしれません。

初心に返って、しばし考えてみましょうか。

思うことのかたち

 建築設計事務所の仕事は、主に建物という物のかたちを考えることです。

ある場所に、必要とされる建物をつくること。安全で使い易いことは、当たり前に求められる

前提で、格好のよいことは「出来るだけ」という位置づけになりましょうか。

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 設計者としては、格好のよい、かたちありきに傾きがちなのですが、ひとまずかたちを

脇に置き、安全で無理のないかたちだけをまず考えてみると、おのずとシンプルな構造の

繰り返しになります。単純な繰り返しは、コストを下げ一般に流通する材料を使うことで

すぐに手に入り、作りやすくなります。作りやすさは無理のない出来栄えになり、雨漏りや

ひび割れなどの欠陥が起こらない、無難なかたちを生み出します。

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 依頼者にとっては、始めにかたちありきではなく、安全安心で使い易いことがありき。

さて、そこでと考え始めるのが私たち設計者の仕事の思いです。

 建物のうち、住宅は人々が暮らす「器」であります。生活を包む入れ物ですから、

物なので、丈夫で暮らしやすいのが一番です。

 それを念頭に置いた上で、家としての物を愛着がわくようにする仕事が設計する意味。

愛着が湧かなければ、寿命も短く手入れもされずに、使い込まれた「器」にはなりません。

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 そう考えていけばいくほど、どうすればそうなるか。設計の根っこを見つめ、

住まい作りの地平のひろがりを学ぶことで、引き出しを増やし要望に応える。

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 今年は、思うことをよりかたちに近づける一年にします。

よい、一週間を。

ミッション献血バースデー

 昭和生まれにとっては、しっくりくる旧?成人の日の静かな朝です。

すこし遅く出かけるとちょうどよく朝日が昇ってきました。今朝は空が広く感じられます。

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 昨日はそろそろ空いた頃合いだろうと「ミッションインポッシブル・ゴーストプロトコル」を

観に出かけました。早めに出てのんびり始まるまでの時間を過ごす。

いつも贅沢な時間の使い方、映画館では出来ますね。上映前のわくわくと上映後の

余韻や食事。昼間のビールもまた格別です。

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 肝心の映画は、前二作の物足りなさを感じさせない、出来栄えでした。

変わらないトム・クルーズの存在と、ミッションの展開がうまく考えられています。

ついつい肩に力が入って、身を乗り出すように見入ってしまいました。

 映画を「娯楽」と捉えれば、家族でも楽しめる一本です。

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 映画のあと、横浜の東急ハンズで材料を買い、西口前で献血をしました。

若い人から小さいお子さんを連れたお母さんまで、並んでいます。

 震災後、普段の日常のあり方をより考えることになりました。

時間がある時には、献血をするのも、何かの足しにはなりましょう。

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 さて、献血ミッションを無事済ませた主人を、責めるように見上げる奴。

1月15日、今日で6歳です。千葉の保護ボランティアの方から、引き取って早六年。

 兄弟の中では、見た目が一番でした。ただ、オツムの方は?・?・?。

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 これからあと十数年。無事でいられれば、と願う日になります。

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 犬も、人を癒すミッション持ってました。よい、日曜日を。

初雪の舞い降りる朝

 明け方散歩の帰り道、冷たいなと思ったら粉雪が舞い降りてきました。

おりしも受験の日。当事者の親御さんたち、心配なことでしょう。

 やることをやって見届けて見守る、子供たちにしてあげることはそれぐらいで、

あとは本人次第。無事でさえあれば、なんとでもなるから。

 親の気持ち、やっぱり親になってわかることであります。

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 仕事のホームページ、今更ながら作り始めました。人に頼めば楽なのは承知ですが、

なんでも自分でやらないと気が済まない性質。こればかりは、変わりません。

 自分でやると、なんでも苦労があることに気がつきます。

先日も、設計した新しい家に合う、タオル掛け。自分でデザインして木を削ってつくりました。

まっすぐ木を切る、直角を出す。ホゾ穴を空けてネジを見えないようにする。

ひとつひとつが、簡単ではありません。

 ホームページにしても、こちらが伝えたいことを、相手が求める言葉に変えることは

とても難しいし、見易いレイアウトや写真を選ぶことも、すべてデザインの範疇で、

その都度迷うことにもなります。とりあえず立ち上げてしまって、おいおい直せばいい。

アタマではわかっていても、気持ちが違うと言うので、苦笑いしつつ手が止まります。

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 すこしずつでも進めていけば、いずれ出来る。何事も始めなければ、ですね。

やっているうちにアイデアは自然と出てくるもの。「やってみなくちゃ、わからないだろ。」

どこからか先人たちの声が響くようです。

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 時間をかけることが、贅沢になった世の中。時間に追われずに、

時の流れを受け流す余裕を持って進みます。出来たら、お知らせしますから。

カラダ資本主義

 二日続きのとても寒い朝、更待月(ふけまちづき)が西の空に浮かんでいます。

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 朝焼けのハレーションが、澄んだ空気の冷たさを表現する今朝。

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 冬の朝の蒼さ、寒い冬にはより蒼く、この季節だけの色合いを奏でています。

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 あまり景気のいい話は聞こえてきませんが、体だけは丈夫でありがたい。

実体のない数字だけが乱高下するニュースは、私たちにとっては絵空事。

ここに在るカラダだけが、結局は頼りになる。

 この季節、寒さに、温まるまで時間がかかりますが、動き出せば一年中文句も言わず

働いてくれます。アタマで考える理屈より、カラダは動いた分だけ答えを出してくれるもの。

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 行雲流水、より身に沁みて感じられるように過ごしていきます。

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 戦後十年もたたないうちに、苦労して建てられた近代美術館は、端正に在る。

経済の産物である建築でも、人の思いが込められたものには、何かが宿ります。

 丈夫なカラダ資本主義。これからの時代に合っているのかなぁ。

節目と節度をもって創る

 年が明けて、鵠沼から杉並へと家づくりがバトンタッチしました。

昨日は、大安でしたので、近くの八幡宮から神職に来ていただいて「清祓式」を

執り行っていただきました。きよめはらう、清祓(きよはらい)。新築の際に行う「地鎮祭」

と同じ意味で、改築の場合はこれからリフォームする家の中で行います。

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 これからの工事の安全と、この家の家族の家内安全。おごそかに、淡々と

執り行われました。いよいよ、これからは施工者と設計者の出番です。

 住まいを作るのにも、お祈りをする節目や、今あるものを壊さないように、

余計なことをしない節度がいります。

 環境の時代、残すもの、付け加えるもの、きちんと見通す役目が設計者に求められる。

これからを考えるには、ふさわしいめぐり合わせになりました。

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 築十数年、外観はまだ新しく、直す必要もないので、窓の大きさや位置を変えたりが主。

中身は、大胆に変わるので、不要な部分を丁寧に解体しながら、現場の状況を確かめつつ

じっくりと進めて行く予定です。

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 公園に程近く落ち着いて静かな住宅街。日当たりのよい南のお庭に佇み、

さて、これから、と考え始める設計屋であります。

天井は語る

 日本の建築で重要なのは屋根です。雨が多く、しとしとからざんざん降りまで。

夏は陽射しが強く、ここ数年の猛暑の下では、屋根そのものを二重にして熱気を

逃がさないことには、街中では住めなくなってきました。

 住まいの歴史は、屋根と床そして壁の順で、作られ進化して、最後に張られるように

なったのが天井です。平らな天井が張られるようになったのは、武家社会が落ち着き、

江戸のお屋敷に座敷が出来て、の順番です。

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 時代は変わって、私たちの設計する家は、天井裏がなくなりました。

平らな天井もありますが、屋根の勾配なりの構造がリズムを刻むのが好みです。

 この並ぶリズムこそ、繰り返しのデザイン。構造力学から求められる大きさを、

強度を損なわず、なるべく最小に軽くしたいのです。

 我が家のロフトは、それでも木の間を白くしたかったので、ボードを打ち上げペンキ塗。

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 それから十数年。今は、構造合板の木目そのままに、正直なデザインが好くなりました。

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 夏の陽射しや西日を遮る屋根は、長く伸びた軒先と軒裏を表わしにして見上げる。

空の色と、木の色。季節や光り、空模様や時間によって、様々な表情を見せます。

 窓先に緑が増えれば、より豊かに光りと翳りの場所になります。

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 天井のことを書くきっかけは、マンションの現場から送られてきたこの写真。

壁紙の貼られる前の味気なさ。は、集合住宅の屋根がコンクリートで平らなことから、

すでに始まっています。かといって、平らな白い天井が悪いわけではなく、

いろいろな住まいがあっていいのです。

 住まいに何を求めるか。コストや便利さ、シンプルの方向性などは、人それぞれ。

住まい手の好み、というより設計屋の「こうしたい」を、天井が語るようですね。

伝わる、不思議

 建築設計の仕事は、設計者が「こうしたい」という意志を持って進めるものです。

その元になるのは、依頼主から伝えられた要望なのですが、全てが言葉になる訳では

ありません。むしろ、言葉に出来ない、ならない理想や暮らし方の好みが隠れています。

 特に、個人の住まいづくりは、いまだ本人たちが気付いていない、潜在的なものを

こちらが探したり、想像したりして提示すること。それが、求められると思います。

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 相手のことをよく見て、話される言葉のニュアンスをよく聴いていると、

隠れているものの糸口が、ふとしたきっかけで伝わることがあります。

 こちらが、丁寧にわかりやすく伝えることを続けていれば、そのことは伝わって、

伝わる言葉が返ってきます。その「伝わる」のなかには、言外に含まれている何かがある。

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 人は、「美しい」という言葉の意味を、言葉以前に知っている。という池田晶子さんの

正しい言葉が在ります。その、すでに知っているという不思議と、伝わるという不思議、

どこかきっと同じくして在るのでしょう。

 今日も、ちゃんと伝えなきゃ。

気持ちの地平

 望月のように輝く成人の日、気持ちを新たにする一日の始まりです。

気持ちだけでも景気よく、機嫌よく過ごしましょう。

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 そろそろ2.5回目の成人の日が近くなって参りましたが、気持ちは二十歳の頃。

いろいろ身にまとっている余計なもの、すこしずつ減らしていきたいと思います。

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 一度身に着けてしまったもの、ココロに住み着いてしまったものは

なかなか変えること、捨てることが出来ない性質かもしれません。

 なるたけ変なこだわりだけは持たずに、やってきているつもりですが、

意固地になったり言い出したら聞かなかったり、が傍から見るとあるのでしょう。

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 どんなことでも、執着することは、気持ちの澱みに繋がっていくようです。

まっすぐしなやかなココロって、きっと地平線を見渡すように水平な感じかな。

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 建築の設計でも、現場でも水平があってこそ、垂直が決まってまっすぐになるもの。

自分の水平が気持ちに合っていれば、手のひらに受け止めるように、物事に応じられる。

応じることは、答えを得ることの始まりでもあります。 

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 散歩する犬の鼻先に、笑うように咲く一輪のように。

静かに、さりげなく。でも、空を見上げてる。

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 犬のココロは、いつもすなお。まっすぐな眼差しは、どんな地平を見てるのかに。

労多ければ実り多き家づくり

 ほぼ一年をかけて設計監理をして、年末に無事引渡しを終えた鵠沼の家づくり。

設計の仕事を生業にして四半世紀を過ぎて、経験を積んだ気になっていた私たちに、

改めて、一軒の住まいをつくることの、難しさそして楽しさを教えてくれました。

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 一昨年の暮れ、以前設計した家に住まわれている方から、お子さんたちの暮らす家の

リフォームの依頼を受けました。同じクライアントから、再び依頼を受ける。そのことは、

設計の仕事に信頼があって頼まれていることの証です。独立してからの、夢のひとつが

かなったことでもありました。その後、設計を進め始めた矢先、また連絡をいただき、

ご両親から二軒目の家づくりを依頼されました。

 諸事情があって、偶然にも同じ方から三軒目の依頼。あまりにうれしい出来事に、

反面、責任の重さを感じてもおりました。

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 最初に提示したA案が、K案まで10を数えたにもかかわらず実現した家に最も近いこと

に、いまさらながら驚く私たち。同じ日には、もう一つのリフォーム案も出来上がり、

二軒分の仕事を同時に提示することにもなりました。

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 後にも先にも、こんな風に進むことは、そんなにないでしょうが、やってみると相乗効果

って、やっぱりあるみたいです。責任の重さが、そのぶん、ぐぐっとかかって、より遠くへ

と飛べた感があります。仕事とは、やってみるもの、ですね。

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 設計とは、その規模の大小にかかわらず、ある密度が必ず要るものです。

小さければ小さいほど、物づくりの基本に立ち返り、自分たちの仕事の進め方に問い、

繰り返し前進し、時には、振り出しに戻って、そしてかたちにしてゆく。

 労が多いほど、実ったものが多いこと。クライアントから「気に入りました」との言葉を

いただいて、充実という言葉の意味を実感する、今年の幕開けとなりました。

 週明けから、杉並の家づくりが始まります。鵠沼の家づくりから杉並の家づくりへと

同じ棟梁の手で仕事が続くのは、安心と信頼あればこそ。仕事の楽しさ、労多くして。

 

新旧七草徒然に

 低く垂れ込める厚い雲の稜線が、くっきりとした線を描く七草の朝です。

材木座の向こうの山と雲の織り成す隙間を、朝焼けの輝きがすり抜けて伸びる光景。

毎日違う明け方の光景に、深遠な気持ちを与えられます。

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 お正月も七草。まったくもって時の過ぎる早さを感じます。

一日一日、同じ長さのはずなのに、きっとカラダが寝正月なのかなぁ。

二日働いて三日休む、そんな暦の巡り合わせにもよるかもしれないけれど、

どこかぼーっとしているのが、お正月らしい時の流れにあっています。

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 静かに始まった感のある今年も、こうして瞬く間に過ぎていくのでしょう。

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 徒然なるままに、移り変わるのが自然ならば、ココロもカラダも同じ有様でいこう。

自然体とは、余分な力が入らずに、すっと立つ姿のようす。本当の自由は、

そういう身体から生み出されるものかもしれません。

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 満月へと向かう月が、東の空に浮かぶ夕暮れ。賑わう鎌倉の喧騒も、この谷戸までは

届かずに、新年の静けさの中、見上げる真冬のひとときです。

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 新年の、月の満ち欠けを味わうには、旧暦の進み具合がちょうどいい。

瞬く間に過ぎ行く現代には、月の運行に合わせた暦をカラダで感じると、そのぶん

余裕が持てる気になります。新年と旧暦、季節のありようと気持ちのありようを重ねて、

ゆっくりと歩みたいものですね。

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 今年のテーマは「行雲流水」に。

「執着せずに物事に応じ、従いながら行動すること」

 行く雲も流れる水。変わらぬものを学びながら。より善く。

仕事の見直し

 穏やかなお正月を過ごし、仕事始め。去年の仕事、遣り残した図面を書くことからスタート。

夕方までに、二枚の図面を仕上げてほっとひと息。まずまずの仕事始めとなりました。

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 明るい陽射しも、厚い雲に遮られて不完全燃焼。すっきりと始まらない朝ですが、

こういう朝焼けの光りにも、翳りがあるからこその輝きがあります。

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 設計の仕事、進め方にもいろいろありますが、私たちの場合は「受身」型でしょうか。

どんな仕事であれ、頼む人がいて成り立つものだから、相手に合わせるのが基本です。

水のように存在し、自由に形を変えるのが一つの理想かな。

フリースタイル、フリーフォームでも、個性は現われるはずです。フォームは定型であって、

かつフリーである自分の型が見つけられれば、様々に対応出来ると思います。

 ただ、移り変わる世の中で、己を見失わずフォームにこだわらず変化していくことが

求められる。そのためには、変えていかないとどこかで行き詰まりますね。

 今年ほど、変わる必要を感じる年はないから、それだけ切羽詰っているのかも。

どう仕事を見直すか、見方を変えて見ることから始めます。相手の側に立つことから。

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 季節は小寒。寒さも進むお正月。考え方もうまく進めてまいります。よい、お休みを。

行く雲流れる水

 年が明けて、お正月も早五日。そろそろ今年が動き出す日になります。

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 すこしずつ、日常に戻す感覚は、年の始まりならでは。楽しく始めたいものです。

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 昨日は、「現代棟梁田中文男」を読み返し、また得るものがありました。

全てのものに、流行と不易がある。「不易のものと流行のものと、同じようにエネルギーを

かけるとばかばかしいだけです。」不易なものは、勉強したほうがいい。

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 行く雲も流れる水でね、流行というのがあるんです。だから、不易なものだけは勉強

なさい。「行雲流水」こううんりゅうすい、執着せずに物事に応じ従いながら行動すること。

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 毎日、行く雲を見上げ海へと流れる川に沿って歩きながら、行雲流水。

今年は、変わらざるをえない、そんな一年になりましょう。

変わらぬスタンス

 お正月らしい澄んだ空気のなか、凪いだ海を朝焼けが染めています。日々是好日。

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 明日は仕事始め。すこしずつ御屠蘇気分を抜いていかなくちゃ。

まぁ、のんびりとすこしずつ参りましょうか。あくせくしたって、何も変わらないもの。

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 賑やかな鎌倉も、裏道の路地に入ると、鳥たちのさえずりがよく聴こえる静けさです。

今年初めて見上げる空の月。おめでとう。

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 変わる時代のなか、どう変わらないスタンスで立っているか。

余裕なく汲々とするより、しなやかにしぶとくありたい。

図太くしたたかに、でも見た目はスマートでさりげなく。

 多分、創りだす建築の好みがそのようなかたちをとっていると思います。

ひとりひとりの違いが生む、自ずからの個性。大切に。

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 今年の鎌倉は、静かな時間が流れています。

生まれいずる日

 ぼんやりと明けつつある日の出、光りの柱が新春の海に届こうとするお正月です。

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 穏やかな今年の始まり、三が日の三日。誕生日と命日が重なった日です。

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 自分の生まれいずる日、いつもお正月でおめでたいのですが、新年の気分が先に立ち

あまり実感のないまま、この歳になりました。誕生日おめでとうより、新年おめでとうです。

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 社会人になって数年たち、祖母が旅立ちました。今日がその日でもあります。

生まれいずる日と旅立つ日が重なる日。この日は、格別になりました。

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 生まれた日から、いつかは旅立つ宿命。人は皆、同じですね。

静かな年明けだからこそ、亡き人を思いこれからを思う一日。

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 一方通行ではなく、円環のように続いていくのが自然です。

その一部らしく、仲良く暮らしたいものです。一度きりだもの。

寝正月

 年男の肩の荷を降ろし、除夜の鐘を聞きながら、年越しを湯船で過ごして、寛ぎながら

静かなお正月を迎えました。元旦は、計を立てる間も無く気もなく過ぎますね。

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 設計のねぎらいにいただいた、美味しいロゼを堪能し、目覚めれば聖天社のお社を

掃き掃除して、身の回りまで気力と体力が廻らずに、今年になりました。

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 せめて机の上は整理整頓。ほぼ日カレンダーと手帳の引継ぎをして「まぁ、いっか。」

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 だんだんと、寛大になって過ごすようになりもうした。きちんとしたって、

そんなに世の中変わるものでもないし。諦観もしてみれば、なるようになるし。

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 冬晴れのお正月、それだけでおめでたいのですから、ゆったりのんびりいたしましょう。

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 暖かな家の中、一年中が寝正月のやつもいますね。

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 お正月ぐらい、ぼーーとしやしょう。先は長いよ。

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 犬の脱力、見事に見習おう。よい、寝正月に。

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