ホームページに、住まいの日常の風景を載せようと撮り始めて半月。
身近に置いてあるものが撮りやすく片付けやすいから、そうなります。
カッサンドルのポスター。80年代半ば、もう四半世紀も前に、
初めて行った海外旅行先のニューヨークで買いました。
もちろん複製ですが、もっと有名な客船とか流線型の機関車の
モチーフではなく、地味なこれを選ぶのがへそ曲がりの所以。
当時はキースヘリングが流行っていて、ダウンタウンのお店、
金網で仕切られた、物騒な倉庫みたいな直営店にも行った記憶があります。
怖いもの知らず、夜道をダウンタウンからアッパーストリートにあるホテル
まで、2時間ぐらい歩いて帰っていたのを思い出します。
建築の本とか、近代美術館のカタログとかで、帰りのトランクが重くて
引きずって歩いたのも思い出します。
現地のガイドの女性の香水の香り。都会の大人とは、
こういうものか。ってなことを考えていた、二十代前半でした。
もうひとつ、仕事場の壁にかかっている図面。
デザインした椅子の、実物大の原寸(げんすん)図です。
こちらは、バーカウンターの椅子。肘掛なし、カウンターに
肘をつきながら飲むのもよし、寄りかかって寛ぐのもよし。
背中のスリットが、デザインの要だったように思います。

一本脚で安定させるのに、足元は平らで支柱も大きいサイズに。
ボルトの重さもあるから、もうちょっと華奢で細身の脚でも
よかったと今では思います。今なら、えいや!ってやれるけれど、
その時はまだ度胸がなかった。段々に図々しくなります。
もう一脚は、ダイニング用。こちらは、ゆったりと深く肘掛です。
エッジの形や、四本脚の位置、角度、足元へと太さが変わる
こと等など。あちこち、Yチェアに座りながら、比べながら、
考えていたのを覚えています。

かたちは、さまざまな記憶とともにある。そんなこと、考えます。
よい、休日を。
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