時間と空間
雪のおかげで、塵が吸い取られて空気がとても澄んで気持ちがよい。
花粉とか埃が、雪の白さの元になっているのは不思議です。
朝の蒼さと、凛として爽快な冷気。ココロが洗われる弥生の始まり。
今月はいいことがありそうです。
飛行機雲が、放たれた光の矢となって東の空を進んでいきます。
ここ数年で、ようやく時間と空間の質に対する感覚がつかめたようです。
若い頃は、図面と現場の整合性を計るのに精一杯。
空間は考えられても、時間の流れを相手にすることには覚束無かった。
建築は時の経過に晒されていくもの。陳腐なデザインやいい加減な仕事では、
かけた金額にも見合わず、粗大ごみと目に映っても仕方がない。
いまさらながら、設計者の立場を考え始めています。
毎朝の海辺の景色は、大きな空間として眼前に広がっています。
この広がりを、どう小さな空間に映すのか。気持ちのよい空間は、
ほどよい狭さにもあります。自然の大きさに合わせた、自然な小ささを。
その場所に流れる時間。疲れたココロでも、なぜかゆったりと
安らぐことの出来る空間。まだまだ、やるべきこと。考えられること。
それはそれは、たくさんあります。よい、週末を。
も、どうぞよろしくです。
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