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ひとつずつ、つくる居場所

 つくばエキスプレスに乗って、流山おおたかの森へ乗り換え、現場へ行き

秋葉原へ戻って杉並の家の現場へ。目の前が、目まぐるしく変わる一日です。

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 ふと。前を通りかかった家。多分きちんとした設計者が図面を引いた、

と思える形をしています。配置をずらして、その間に共通の玄関がある。

こういうのは、ぱっと見た目で分かります。

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 反対に廻ると、L字型の庭があるようです。

南側に隣家が迫って建っているから、東からの光を取り込もうと

考えられて、こうなっているのでしょう。

 こうして設計者の立場から、人様の設計した家を想像できてしまう、

ということは、私が設計した家々も、そのように評価されるということ。

なにごとも疎かには出来ませんね。どこで誰が見ているか分からないもの。

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 そんなことを車中で考えながら着いた杉並の家。

給排水の設備の取り付けが、着々と進んでいます。

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 改修の仕事は、既にあるものの中に、道筋を立てていくもの。

人が動いて、部屋を通るのと同じように、水、お湯、空気、電気、ガス、

それぞれが通っていきます。

 大工さんの進み具合に合わせて、すり合わせをしながら、配管をし

通り道をつくる。出来上がりは隠れて見えないけれど、大切な仕事です。

Rimg7598 

 今回は、以前より床を下げて設計したので、外部に面する基礎廻りに

断熱材を入れていきます。この部分から熱が逃げていくので、そうならない

ように、面倒ですが敷き詰めてもらいます。

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 将来、グランドピアノが入る予定のこの場所。重さに耐えられるよう、

床下地を細かく入れてもらいます。普通の三倍の量と手間をかけて。

 ひとつずつ、ひとつずつ、着実に歩みを進めていく仕事。

人が永くすむ居場所は、こうして創り出されていきます。

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杉並の家づくり」カテゴリの記事

コメント

こんにちは〜。

なーるほど! 
出来上がりは隠れて見えない”からこそ”
最も重要な部分ですね。
これって、他にも言える事ですね。

あーやはり、そうですか。
我が家の担当設計士さんも街なかを歩く時、
こう言う視点でばかりで歩いてしまう
と仰っていました。
ある種、職業病ですね。(笑)

大事な大事な家族のくつろぐ場所創りですもの、
K設計室さんのような設計士さんばかりであることを
祈りたいです。

我が家も蓄熱暖房機(約200k)を置く前提で
話しを進めましたが、
どう言う暮らしぶりを想定しているのか、など
密な打ち合わせって大切ですね。

素敵なお仕事ぶりを拝見させて頂きました。
今日も良い1日でありますように。
お邪魔しました〜。(o^-^o)

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