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2012年5月

静的ビフォーアフター

 朝一で江戸川へ。土地区画整理の担当の方と携帯でお話しながら、消防署の出張所へ。

こちらは机の上で図面をみながら、顔をつき合わせての打合せ。担当の方は、穏やかで

けれども人命を守る消防の立場。厳しいまなざしで意見が出てきます。無事、一通り済み、

川を渡って駅へ戻って、杉並の家へ向かいます。

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 途中の空は気持ちよく、風もさわやかで「ごくろうさま」と労ってくれているようです。

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 そろそろ六月。その先は、川面に停泊する屋形船の季節ですね。

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 杉並の家づくりも最終コーナー。建具にガラスが入り照明が入り、だんだんと家らしく。

静かに進む、ビフォーアフターの時間です。

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 玄関は家の顔。人を迎える場であり、毎日の生活で「いってきます」と「おかえり」が

繰り返される場でもあります。優しく木の引き戸で、しっかりとペアガラス。

今回は商売繁盛も願う、そんな玄関になりました。

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 おりしも、建具の吊り込みで加工をしながら現場合わせの友人と、

床暖房のダクトを通す穴あけをする棟梁のコラボ。

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 結局、最後まで現場にいるのは私たち。家づくりは家守りでもあります。

拍子抜き、よい間をつくる

 朝一番、役所に朝駈けしたおかげで、すんなりと書類を受け付けてもらい、拍子抜け。

書類の山を切り崩すには、幸先よいスタートです。まだ先は長いけれど。

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 その足で、竣工間近の杉並の家へ。善福寺川沿いは、川面を過ぎる風が心地よい。

出来上がってしまうと、しばらくこの馴染んだ景色ともお別れです。

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 建具の吊り込みに友人が来てくれます。高校の同級生。

早、半世紀。まさか十六の時、この歳になって現場で一緒に仕事をしているなんて、

想像すらしていませんでした。そんな話も出る現場。和気藹々。

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 音楽室の天井に、気を使って手間をかけてスピーカーを埋め込んでもらいます。

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 新しく出来たバルコニー。北側だけれど、東側から朝日が入っています。

設計している時は、ここまで明るい場所になってくれるとは、思いませんでした。

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 間仕切りの引き戸。吊り戸なので、ハンガーレールを天井に埋め込んでもらいます。

合わせ目がぴったり。まるで新築のような仕上がりになりました。

現場には、優しい光りが差し込んでいて、ここまでの多くの職人さん方の苦労を

ねぎらうかのよう。

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 時々拍子抜けするくらいに力を抜き、ここぞというところで集中する。

そんな仕事のススメ方。この場所で、学ぶことが出来ました。

設計の歩幅

 今週は書類、図面、役所、現場、あちこちともろもろをこなす日々です。

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 朝焼けの美しい皐月も残すところ三日。よい週末にしたいなあ。

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 この頃、仕事の歩幅、考えています。スタンスとは違うニュアンスで。

自分の立ち位置はおそらく変わらないけれど、歩き方や姿勢は変わると思う。

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 犬のせかせかな、後姿を見ながら、苦笑してる朝です。

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 距離や時間をどうとるか。設計は考える時間を削れない商売です。

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 芯のしっかりした花のように、いい姿勢が生み出す歩幅。見つかるといいなぁ。

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繊細な感覚

 音楽でゆうところの、ビブラートのように、雲がなびく皐月の最終週です。

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 出来るだけ、ココロを開いて目も見開いて、さわやかに動きたい今週。

空のハレーションが、水面に揺らめきながら流れてゆきました。

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 ともすれば、パソコンの画面だけを追い、一日を過ごすことが多くなります。

せめて風の吹くようすや、光りが揺らめくさまを、すこしでも眺める時を持ちたいもの。

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 一瞬で過ぎていく自然の気配。鈍い感覚では、感じられませんね。

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 手触り、耳障り、目を閉じていても、研ぎ澄ますことの出来る感覚は、

誰しも持っているはず。ほんのすこし、取り戻せればいい。

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 風薫る季節。深呼吸ひとつで、繊細にも感じられます。

よい、一週間を。

未来のすがた

 お天気に恵まれた体育祭。恵まれすぎて暑いこと。ほぼ炎天下の夏日です。

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 自分の通った中学校に、子供が通うようになるのはすこし不思議な感じがします。

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 あの頃と変わらない風景の中、同じように走ったり転んだり。

思い描いた未来のすがた。子供の未来が継いでいくもののようです。

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 お昼はHANABIのつけ麺を食べに長谷まで散歩。文学館の廻りを散策です。

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 途中知り合いに会ったり、お店を訪ねたりして、戻る途中。

ちょうど吉屋信子記念館が公開されていたので寄り道します。

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 長いアプローチをくぐって、邸内へ。

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 北向きの書斎。天窓で明るく、執筆がはかどりそうな、居心地です。

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 体育祭の帰り道。ペットショップに、柴犬のチビ子ちゃんがお昼寝中。

憎たらしく大きくなったうちの犬と取り替えたい!!ぐらいです。

 よい、一日でした。

夢も現実

 心地よい皐月。谷戸の朝は森の冷気で、すこしひんやりと感じられるこの頃です。

八幡様の境内で森林浴。雲のひろがり模様がきれいな晴れ日。

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 体育祭にふさわしいお天気。おこないがよい、のかな。

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 以前、自分なりに気付いたことの一つに「不安、は思わなければ、無いもの。」

というのがあります。誰しも、不安になるのは生き物らしい本能から。

 不安は、気持ちのありようであって、現実にはどこにもない。

そう思えば、どこかさばさばとして、思い悩むこともなくなります。

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 その反対に夢は、思っている自分にとっては現実。

実感として、前向きな気持ちにもなれる。

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 人にとっては、「どうでもいい」と言える「不安」や「夢」も、

ある、と感じられ、ない、とも感じられる。面白いものです。

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 夢にうつつ。それもいい。よい季節になりますよう。

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34000歩の日

 仕事で朝一から役所廻り。「事前相談」とやら、あちこちを訪ね「あーせい、こうせい」と

「行政指導」とやらの、言い分を聞いて廻る一日でした。

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 朝八時には江戸川にいて、小岩、新小岩、江東、浅草、綾瀬と転々。

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 東京スカイツリーを東側から眺め、足元の真下をくぐりながら北側から眺める。

広大な東京の、それでも一部分を夏日のなか、歩き回る日です。

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 書類の山、つくる前に「足で稼ぐ」。デジタルな時代に、飛脚のような仕事をする。

昔の人は、パソコンなんぞない時代に、すごい仕事をしていたもんですね。

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 夕暮れ時、鎌倉に戻り、待ちかねた犬の散歩をして帰ると、

ケータイの歩数計は34000超。自分にお疲れを言う一日。

働く、身一つ

 四時台に起き抜け、海へ向かい陽射しをあび、現場を廻る。

そんな日々がしばらく続きそうです。ココロは静かに水平に。

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 行く川の流れは絶えずして、もとの川にあらず。

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 刻々と変わる日々、身一つで動いていく、その先を見ます。

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 すこしずつ、身一つだから一箇所ずつ、こなしていくことしかありません。

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 朝日のスポットに照らされながら、今日も行ってきます。よい、木曜日を。

現場の主義

 しばらく役所との申請書類や相談の山が続きそうです。

ITになって、紙が減るどころか、書類の山、プリントアウトの山、もったいない社会ですね。

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 グレイッシュな波頭砕ける砂浜のように、気分も曇りがちかな。

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 とはいえ、完成間近い杉並の現場もいかなくっちゃ!

現場のことは現場で。書類の上だけで仕事する役人とは、違う次元です。

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 職人さんたちは、現場で仕事をし、現場で問題を解決していきながら、

物づくりをしていきます。机の上の紙っぺらだけで、上っ面の仕事といえないような

毎日を送っていると、きっと貧相な人相になってしまうだろうなぁ。

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 どんな時でも、現場を大切にしよう。そう思う、週中です。行ってきます。

いつもココロに太陽

 海へ着いて見上げる厚い雲。低く垂れ込めた空、見られないだろうと思いました。

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 帰り道、すこしのぞいた青い空。もしかしたら、と思いながら戻ります。

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 曇っていたので、TV鑑賞。東京で金環食へのカウントダウンが始まるころ、

東の空が、にわかに明るくなって、陽が射してきます。

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 我が家の東の窓。谷戸の向こうに昇っていました。

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 雲のフィルターごし。三日月のような太陽が見えます。

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 ほどよい具合に、薄雲が味方をしてくれて、きれいです。

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 すこしずつ、すこしずつ、金環食の環がくっきりとしてきます。

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 不思議な天体ショー。家にいながら、楽しめる奇跡。ありがとう。

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 明るい話題のない昨今。いつもココロに、今朝のような太陽を。

段取り八分

 皐月も折り返して早後半。すこしのんびりしていると、過ぎ去る季節です。

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一年も同じように過ぎてゆくから、前半戦をいい感じでまとめていきたいものです。

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 仕事は「段取り八分」。それだけ準備が大事ということですね。

たとえ山ほどの量があっても、小分けにして順序をつければ、こなせる大きさになる。

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 自分の身の丈の分量。すこし荷を重くしておくと、その分あとが楽になったりします。

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 設計の仕事も、デザインは一部分。ソフトな面より、書類や申請などのハードが

大半を占めています。書類の山を、攻略したその先にある、建築。

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 始めれば、いつかは終わる。明けない夜はない、のと同じように

終わらない仕事はない。と、段取りをする今週です。

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 犬の散歩。朝夕の段取りに入っています。「早く連れてけ」と。

身の丈主義

 すこしは落ち着きを取り戻した空模様。清清しい朝の空気に鳥の声が流れていきます。

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 足元には、朝露に黄色が映える一輪。自然の広がりのかたちは不思議です。

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 震災以後、「出来ること」についてたくさん言われています。

どちらかというと、積極的に動こうという声が中心でした。

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 リードする性格でもないし、発言力という大きな声は持ちませんから、

おのずといつもの日常を、しっかりすることぐらいが出来ることです。

 自分の、柄にもないことは、身の丈にない。あらためて「器量」という

等身大の大きさを考えて、淡々と過ごしていきます。

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 大したことは、なにもなく、それでも出来ることをする。

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 身の丈にちょうどよい、それぞれの場所から、明日へ。

居場所の窓

 着工から五ヶ月が経ち、残材が片付けられて、仕上げ工事に入る杉並の家づくり。

床材を決めに現場に出かけてきました。ほぼ、下地の工事が出来上がって、部屋の形が

現われて、光の入り具合などがよくわかるようになります。

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 入り口脇のカウンターと机に間仕切りの薄い壁。ランバーコアという

ちいさな木を集成して、両面にシナの合板を張ってある材料で壁にします。

薄いから、スペースの広さをかせぐのによく使います。

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 イケアで買った本棚が絶妙に組み込まれた出窓。お向かいの家の緑が借景です。

光りが入り、風の抜ける窓のついた本棚。居心地が良いと思います。

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 新しく付け替えた階段の下。新しい書斎の窓の先も、お隣のお庭が借景でした。

造り付けの机と本棚。ここも居心地が良さそうな、いい光りが入ります。

 設計する時、図面という紙の上で考えていたことが、物に変わって、職人さん達の手を

経て、住まいの形になること。当たり前のようですが、時間と手間をかけてここまで。

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 間仕切りの引き戸が壁に当たる部分の「戸当たり」。床を下げたぶん、基礎が

出っ張るので、壁に段差がついています。きちんと断熱をしているゆえに、出る段差。

引き戸を閉めた時、明かりがもれないように、戸当たりにも段差がついています。

 丁寧に付け加えられた部分の集積。小説が推敲を重ねられて、よい文章になるように、

ひとつひとつの納まりが、居場所の居心地に参加して活きます。

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 現場を後にして、仙川へ。飲み会の時刻、その日の疲れを癒すような、

おつかれさまの夕日がきれいでした。

空のショーの下で

 八幡様の陣太鼓が鳴る前に起き出す。すでに待ちかねた犬にリードをつけて、

起き抜けの散歩に出る。そんなルーティンで年中過ごします。

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 見上げれば、雲のひろがりと夜明けの光り。贅沢な眺めをいただきます。

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 今の季節は、朝露がゴキゲンに輝いてもいます。

キラキラとしたメロディが鳴り出すような、そんな水玉たちの饗宴。

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 境内の森の、深い緑と蒼空。鳥の声だけが響く朝の始まり。

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 金環日食を迎える前に、日々、空のショーが繰り広げられています。

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 わずか数十分、海へと向かう間にも、ハレーションが広がっていく。

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 初夏へと向かう空の下。よい、週末を。

皐月を過ごす

 ふと気がつけば、皐月も中旬。南の方では梅雨の只中。意外と短いこの季節。

日々刻々と移り変わる景色、忘れないように見届けておこうと思います。

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 準備不足で過ごしていると、時間に追われることになります。

折角の心地よい風の吹く季節。余裕を持って望みたいものですね。

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 アジサイもすこしずつ、初夏の準備をしています。

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 ココロを開くのは、目を開き前を向くことから始まるのかもしれません。

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 視線を上に上げれば、鮮やかな新緑が目にも優しい。

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 朝露が光る。静けさの小宇宙がありました。

家をつくること

 五月晴れを期待していたものの、やっぱり雨降り。一日まるまる現場の日です。

杉並の家づくりも終盤。新しいバルコニー、下地が組み終わります。

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 玄関の庇を兼ねて、洗濯場から外に出られる場所。

なにかと便利に使えると思います。

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 鉄骨の跳ねだしを中心に、互い違いに組まれた下地の木組み。

図面には、大体の感じを描いておいて、あとは現場でのアドリブ。

こういうものは、棟梁にまかせておけば、ひとりでに?出来上がります。

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 木組みの加工は、ほぞとほぞ穴を組み合わせて、凹凸に組んであります。

組みあがると見えなくなってしまうけれど、丈夫に長持ちさせるための仕事。

ひとつひとつ、さまざまな大きさの材料が、適材適所に納められていきます。

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 新しくつけられた窓も、メインは木製の枠。アルミサッシはあくまで脇役です。

ここまで、およそ五ヶ月。リフォームとはいえ、かなりの手間と時間の集積で、

ひとつの家が生まれ変わります。

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 午後は、鵠沼の家へ打ち合わせ。すこしずつ木々が植えられて、アプローチが

豊かな風景に変わっています。だんだんと、住まいらしくなってうれしい。

  あらためて、家づくりとは何か。原点を見つめなおす機会をいただきます。

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 庭のテーブルの前、ソロの木が植えられていました。

大きく育って、夏の木陰を創り出してくれますように。

水色の空

 お日様が顔をのぞかせるのを待つかのように、川沿いに佇む鳩たち。

お行儀よく、三羽が律儀に整列しておりました。個体距離、なんて言葉を思い出します。

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 生き物には、それぞれテリトリーがあって、ある距離から近づくと敵に身構える。

そんな、見えない空間意識があるとどこかで読みました。

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 人様のテリトリーの最たるもの、住まいを設計する身としては、

日本人の「縄張り意識」を考えるのも面白いものです。

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 風が吹く日、光りの帯が海を照らすのを眺めて過ごします。

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 路傍の花の鮮やかさ。可憐という言葉そのものの佇まいで、足元を照らす。

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 先日、早めにお昼を済ませ、家を出て見上げた空。水色の春でした。

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 鳶が気持ちよく舞い上がる、春の水色の中へ。

手仕事の積み重ね

 杉並の現場に向かう途中、善福寺川沿いの公園は、新緑の活気で漲っています。

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 先週見上げた時より、数倍にも感じられるパワー。スゴイもんですね。

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 この日は、窓廻りの補修中。サッシを入れ替える時、窓の周囲をカットしたので、

その部分を防水して、同じように左官屋さんに塗ってもらいます。

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 以前の壁が、櫛引き(くしびき)仕上げなので、横に模様がついています。

左官屋さん手作りの、缶から作ったギザギザの櫛で模様を合わせてくれます。

 我が家のしっくいも塗ってくれた左官屋さんたち。もう十数年来の付き合い。

出来栄えを相談しながら「どんな塩梅?」「いい感じです!」と二言でわかる匙加減。

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 新しい入り口も、うまい具合に塗れました。あとは塗装屋さんが色合せしてくれます。

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 ポストの受け口も、内部の箱は現場に合わせて棟梁が製作してくれました。

カウンターや、既存の柱との取り合い、細かな寸法の集積から、納まる現場です。

設計屋の書いた図面より、良くなって出来ていく。上等なコラボレーションなり。

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 入り口のドアは、現場に合わせて作る木製建具。当然、窓枠も木で納めていきます。

4ミリのベニヤ、2ミリの目地、吊り建具のハンガーレールが埋め込まれる下地、

目地の真ん中に点く照明のダウンライト。わずか90センチ四方に、いろいろな要素が

集まる現場の仕上がり。ここまで出来上がるには、それはたくさんの手仕事があります。

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 極めつけは ここ ↑ 。お手洗いの引き戸が、壁に当たって閉まるところ。

戸当たりは、吊り戸の厚みより数ミリ、幅を大きくして、手前から戸が動くので、

ぶつからないよう、斜めに見切り材を加工してあります。

 「造り付けの家具みたいだなぁ」と誉める私。ニンマリする棟梁。

こういう納まりが、現場で交わす二言、三言で出来上がるので、すごいと思います。

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 屋根の補修を確認しに、足場に上ると、遠くに都庁が見えます。

改修費、維持費に数十億円の都税が使われていく、都庁のバベルの双子塔。

 それにくらべて、ささやかな手仕事、善意の納まり。こちらの誇らしさが、勝ってます。

テンポとリズムキープ

 五月晴れ、すこしひんやりとした空気が感じられます。凛として心地よい風が吹く朝。

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南の空高く浮かぶ、更け待ち月。面白いかたちに見えます。

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 季節は一定のテンポをもって、静かに流れて移ろうものですね。

人間は、その自然のテンポを無意識に感じながら生きてゆきます。

人それぞれ、自分なりのリズムをキープしながら、日々暮らしている。

体調や気持ちのありようによって、リズムは走ったり刻んだりブレイクしたり。

時に抗うようなリズムを刻む日や、水の流れのようにさらさらとゆくリズムの日。

いろいろなリズムがあるからこそ、日々面白く感じられるものなのでしょう。

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 寄せては帰す波のリズムは、地球の廻るテンポをベースに繰り返す。

自然のテンポをすこし意識するだけで、自分たちのリズムキープがよくなって

いい暮らしのメロディが奏でられそうです。

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 朝日に、朝露が光って透ける花。いいリズムを刻んでいます。

よい、週末をお過ごしください。 

創り出す時間たち

 創造は模倣から始まる、いつの間にか実感として判るようになりました。

ものづくりの一部を担う、設計の仕事も無から一を生み出す訳ではありません。

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 何かをつくる、ものづくりでも、作ることには創造が含まれています。

作ることは、創ること。始めは模倣から始まって、こういう風にしようと思います。

そこから、個性が現われていつの間にか創造されている。

ただの模倣に終わるか、創造するか。作り手の手を離れて、もの、それ自体が

「創る」創られたことを語りだします。

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 ものを作り出す、その元となるものは、時間です。

時間を作り出すことが、ものを創り出す。

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 蒔かれた種から、芽が出て、膨らんで、花になるように。

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 散歩道の路地、新しいお店が創り出されています。

どうやらワイン屋さん?のようです。

呑べいにはうれしい、創造でありました。

飾らぬ端麗

 淡い春の光り、グレイッシュな空を背景に浮かんでいます。

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 すこし早めに起き抜けた朝には、こういう一瞬に出会えます。

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 なにもない神社に佇み、鳥たちのさえずりが響き渡るのを聴いていました。

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 静謐な光りの中、ふさわしいのは飾らぬ姿です。

自然体で、カラダの隅々まで活き活きと過ごす。

端麗という言葉が思い浮かびます。

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 意識をしなくても、いい姿勢でいれば、自然とカラダが反応して

清らかな水のようにココロに沁み込んでくるようになる。

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 端麗は端正でもある。見目麗しゅう。

がつがつからこつこつ

 ようやく落ち着いた五月も、中旬へと向かいます。さわやかな空気はこの季節ならでは。

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 カラダが動かしやすいから、アタマもつられて活発化する清明です。

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 その昔、がつがつと働いていた時期がありました。余裕もなく、余裕すら考えず、

ただ目の前の仕事を「こなす」。坂道を転げ落ちるタイヤのように、ブレーキの使い方も

知らず、まわりの景色すら目に入ってはいませんでした。

 転がる石、といえば格好いいけれど、砕けそうな脆い石のように。

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 時は流れて、最近は、こつこつ感が増しています。

「行雲流水」が理想となって、廻りの景色を見ながら仕事してます。

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 足元の進み具合も、すこしずつゆるやかになってきました。とさ。

学びの彼方

 晴れたり曇ったり、強い風に激しい雨、荒れ模様の春、気持ちだけは落ち着こう。

鎌倉の海は、穏やかな風が吹き、いつものように潮騒を聴く。そんな朝のひとときです。

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 誰かが立てた竹の先、葉っぱが揺れる風景の一ページ。

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 五月の清明な空気、静かに深呼吸をする日。

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 移り変わる社会、仕事の向かう先、余裕が持てない日々。

こういう時期は、学ぶことを続けていこうと思います。

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 気持ちだけは、持ち続けて。その学びの彼方には、光りが射す。

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 レイ・オブ・ホープ、朝露にも宿っています。

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無口な春

 人と車の押し寄せる鎌倉。そもそも狭い街中に、向こうが見えないほどの人出です。

朝はまだ静かな海。しばし佇み潮騒にココロ洗われる、そんな週明けです。

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 街の喧騒から離れて、路地を通り抜け、静けさの中を歩く。

平凡な日常が贅沢にさえ思える、無口な春を過ごします。

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 消防署の花壇、また賑やかに笑っています。

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 窓を開け放ち、五月の風を通す。クリアースカイ、五月晴れ。

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 足元にも、何か言いたげな無口な春があります。

みんな誰かのこどもの日

 不安定なお天気が続くと、困るのは犬たちの散歩です。ただでさえ、GWの混雑で

右往左往する鎌倉だから、夕暮れ時、いいお天気で、すっと出られればありがたい。

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 低く垂れ込めた黒い雲が、ようやく過ぎ去ったあとの、五月晴れになります。

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 雨上がりの舗道、あちこちの水溜りを避けながら、ちょちちょち歩く一匹。

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 胴長短足の常、お腹がびっしょり。帰宅即入浴。固まってます。

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 ようやく、晴れたこどもの日。束の間の五月晴れを見上げて歩きます。

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 犬たちも、だれかのこども。今は、私たちが親代わり。

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 いのちの続く不思議。連休中は、誰かのこどもに戻る日でもあります。

物が納まる現場

 GWもなんのその、とばかりに棟梁が働いてくれている杉並の現場です。

私が行くと雨が降るので、あんまり行かないほうがいいのかもしれないなぁ。

行くと棟梁たちも気を使ってくれるし、手が止まってしまうし。仕事に専念してもらう方が、

家づくりにはプラス。現場で手仕事を見るのは面白くて飽きないけれど。

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 新しく玄関になるところ、入り口の引き戸が横切る場所にポストを作ってもらいます。

階段の降り口にあるから、2階から覗けば郵便が来ているのが分かります。

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 以前の勝手口は小さめの窓に交換。階段の途中から風を抜きます。

新旧の取り合いは、古い部分を直しながら、新しい部分はそれに合わせながら、

すこしずつ進めていきます。やっぱり手間がかかる改修工事ですね。

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 2階のリビングに運び込まれたシステムキッチン。今はネットで注文し宅配されます。

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 キッチンに納まればすっきりしますが、取り付け前は大きく見え邪魔であります。 

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 カウンターも立てかけると長いし、早めに取り付けを頼みます。

平らに使うものは平らに、横のものは横、縦のものは縦、当たり前のことですが

日常使うものは、納めるところに納める、物にも居場所がありました。

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 出入り口や建具の枠、床まわりの仕上げを見切る材料が来て、

棟梁は置き台を作って整理してあります。

 部材にしろ、材木にしろ、現場に加工して納まるまで、いろいろな工程がある。

いい納まりは、置き場所をつくることから始まります。

目線を変えよう

 なんだか久しぶりに、空の蒼さを感じる朝を迎えます。やっと静かな雨上がりかな。

しょんぼりしていた藤の花、すこし活き活きとしてきました。

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 八幡様のお清め処。破風の飾り懸魚に、ちょうど朝日が当たって光っています。

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 新緑の雨露が、きらきらと輝く連休が戻ってきました。

休日を波乗りで過ごす、由比ガ浜はそんな光景です。

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 目先を変える。商売の手段としてありますが、設計の場合はちょっと違うようです。

建築の内部から、どう視線が抜けていって、外の風景を眺めるか。

いわば、目線のありよう、行方を考えること。

 暗がりの先に、光りが射す窓があれば、おのずと目線は上がって先を見上げる。

そういう自然の「成り行き」。目線が自然に変わるように、設計出来たら、面白いでしょう。

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 久しぶりの青空見上げながら、そんなことを思います。

木 食 日本画 復活 休日

 長ーーい雨降り、春の嵐、豪雨の憲法記念日となりました。大雨警報が出て、

上の子の部活も中止になり、送り迎えは仕事へいく母のほうに替わって、今戻りました。

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 昨日、現場へ出かける前、幸いにもPCが直りました。

さんざん検索して、たどり着いた復旧方法。XPも同じようなトラブルは、2007年から

出ていたようですが、2011年以降同じトラブルの対処がすこしずつ変わっています。

 ちいさな文字の入力の違いで、エラーが出続けるので、何度も何度もトライしました。

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 CPUが並列処理をするコアだったので、それに呼応するコマンドの文字が違って、

そこを打ち直したところ、見事に復旧。ひとり、部屋の中でやったー!と叫んでました。

もう一台、ウインドウズ7のパソコンがあったのが幸い。回復させるための情報を得、

回復コンソールCDを作ることも出来たから、備えあれば憂いなし、ということでしょうか。

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 振り替え休日の30日。 ↑ 大きなたぶの木が目印の「たぶのき」へ。

腰越3-32-23にある、アート&ダイニング・スペースです。

そこで行われている、日本画家、加藤郁さんの個展「鎌倉の日々 drop2」を見に。

 まずは、腹ごしらえ。友人とともに ↓ とろ、ふわオムレツをいただきます。

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 あまりの美味しさに、物言わず、あっという間に平らげました。

さて、本題の日本画です。何をもって「日本画」とするか。専門ではないので置いておき、

岩絵の具を使う、加藤郁さんの絵。幾度も色を重ねながら、塗りこんで描かれた色彩。

描かれるというよりは、塗りこんでいく。建築で言えば左官の塗り壁のような感じでしょう。

でも、ぼてっと厚く塗られているわけではなく、柔らかにさらっと見えます。

Rimg8416

 重ねられた色味。えもいわれぬ、深みと色の移ろいが感じられます。

聞けば、背景の部分も克明な下書きの上に成り立っているそうです。

それゆえに、この微妙かつ繊細な日本画が出来上がる理由なのでしょう。

 五月五日まで。加藤さんも在廊されていますので、ご興味のある方はぜひ。

http://www1.kamakuranet.ne.jp/tabunoki/

Rimg8417 

 江ノ電に揺られて鎌倉に戻り。帰り道、「ぎゅうどん」がお昼寝中。

いろいろある、GWの休日です。

五月の故障

 なにげなく強制終了したPCが立ち上がらなくなって、一日格闘しております。

いまだ、XPだったので7のノートPCにそろそろ移行させようと思っていた矢先。

チェックしたハードディスクは壊れていないようなので、不具合が直れば復活するようです。

XPは回復させるサポートがフロッピーディスク6枚、そのままではドライブがないので、

CDに焼かなければなりません。サイトで検索して、ひとつひとつクリアーして

なんとかCDを作って回復コンソールまではたどり着きました。

 文字入力する画面で、進めては行きますが、最後のところで振出に戻る。

一喜一憂する五月の故障日。ご機嫌ナナメのお天気と同じようにナナメっています。

皆様、どうか御機嫌よう。晴れぬ空の下、晴れぬキモチのまま、現場行ってきまっす!!

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