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2012年6月

混沌より整頓

 海開きを前に橋掛かり。走りすぎた六月をすこし惜しみつつ、のんびりします。

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 片付ける余裕が持てず、書類の山が出来ているので、整頓します。

散らかった机の上は、アタマの中身を表わしている。耳の痛いはなしですが、

たぶんその通りなのでしょう。混沌としているのは、社会だけでいいから。

 己の身のまわりぐらい、自分で面倒見なくちゃなぁ。

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 明日から、下半期。すっきりとした気分で迎えたいものです。

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 海の水平線は、夏の輝きをもってどこまでも続いてゆく。

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 このひろがりのように、ココロの水平線をのばして。

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 相変わらずの、マイペース。時には見習います。

よい、週末を。

ことばをえらぶ

 いつの間にか夏至を通り過ぎて、もうじき七夕の季節になります。

今の時期らしい湿った北風に、七夕飾りがゆっくりとたなびいています。

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 滑川の河口に、由比ガ浜と材木座を結ぶ橋が架かり始めました。

夏への扉がすこしずつ開く、そんな週末を迎えますね。

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 ことばは人となりを表わす。ぞんざいなことばは、ぞんざいな中身が現われたもの。

文章にするのにことばを選ぶように、日常のことば使いも丁寧を心がけたい。

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 設計の仕事で使うことばは、寸法です。線を描き寸法をおさえる。

正しい寸法が端正な建築をかたちづくります。

その点で、ことばを使うこと、寸法を決めることは似ていますね。

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 ことばがひとを表わすように、えらんだ寸法が建築に表われる。

結局、ひとの中身が表われるのは、同じような道筋なんですね。

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 引き潮に消えてゆく潮騒のように、発せられた言葉も消えてゆく。

自分らしいことば、言葉少なでいいから、選びたいこの夏です。

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 もの言わぬ相方。無口な夏のはじまりです。

まとめ、残す

 晴れ間のカラッとした南風が、心地よく浜を吹きぬけて、いい朝を迎えます。

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 このまま梅雨明けならいいけれど、空梅雨では秋の収穫にはマイナス。

ほどほどに降って、と足元の犬と一緒にお願い申し上げます。

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 設計の仕事は、建物の工事監理をして、その記録を残すことも義務としてあります。

様々な工程や記録写真をまとめて、クライアントに報告し、手元に残す。

その一つひとつを、丁寧に過程を振り返りつつ、形としてまとめる意味。

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 過ぎゆく時の流れの中で、立ち止まり振り返ることは、これからも大切です。

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 日常のありふれた風景も、実はかけがえのない一瞬の連続でした。

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 まとめて残すこと。その意味は、次の一歩を踏み出すことに繋がっています。

 

メンテナンスも設計仕事

 心地よい風が吹き、気持ちの良い朝、すこし曇りがちな心持で杉並の家へ向かいます。

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 水漏れがあった、との連絡をもらったので、すぐに棟梁と水道屋さんに連絡をとり、

現場へ。こういうことは、スピードが命です。心配事はすぐに解決してほしいのが人情。

自分のこととして受け止めて、すぐに対応する。基本中の基本。

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 棟梁が床の点検口を開けて、水を流して、その原因を突き止めてくれました。

洗濯機の排水口と水道管の接する部分に、隙間があってそこからの漏水でした。

 原因がわかって一安心。棟梁と顔を見合わせ「お願いしますよ~っ!」と笑う、

その先に恐縮する水道屋さん。犯人探しは無事終わって、あとは直すだけ。

水は正直に自然に流れていく。その摂理をないがしろにすると、しっぺ返しにあう。

お願いしますよ!!プロなんだから。

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 水道屋さんが材料を手配に行っている間、棟梁と一服。そこここに、お花が飾られて

すこしずつ住まいらしくなっているのが、なによりうれしいものです。

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 初夏の陽射しと青空の下。同じように気持ちが晴れて、いい待ち時間を過ごす。

こういう、微妙な「ご褒美」も、たまーにはあってもいいかな?

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 人が住むとは、どういうことが大切になるか。そういう原点を教わります。

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 照る日曇る日。いろいろあるから、家は安心の居場所であることが前提です。

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 手直しが無事終わって、事務所に戻り、一仕事終えてすっきり!

快晴の空の下、個人的打ち上げの買出しに出る、気持ちのよい夕暮れでした。

ビールの美味しいこと、この上なし、のめでたし日です。

アイ・ラブ・ノー・プレブレム

 晴れ間が続くことで、気持ちも明るくなれる、お天気屋の設計屋であります。

気温が下がって、風がさわやかにとても気持ちよく通り過ぎていきます。

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 設計の仕事は、たくさんの課題を与えられて、それを解いていくものです。

課題は問題でもある。ひとたびトラブルが起きれば、それを解決しなければ先へいけない。

「アイ・ラブ・トラブル」という題名の映画があったけれど、設計ではすべてノープロブレム。

そうしたいものです。何事もなかったように、住まいが佇むために。

どんな些細なことも、ないがしろにせず、向き合えたら。そう願って現場に向かいます。

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 そろそろ、初夏から夏の扉が開きます。よい、今週を。

スローノート

 梅雨の中休み。心地よい風がゆったりと吹き抜けていきます。

気分が久しぶりにべた凪ぎ。そのせいでしょうか。なんでも許せるゴキゲンでいます。

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 こっちが上機嫌でいると、花が笑って見えるものです。同じように咲いているのに、

そういう気分で見てあげられない。いかに日常が流されているか、反省しきり。

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 目を閉じて、静かに潮騒の音を聴いていると、自然とココロが落ち着きます。

自分のココロの声、ちゃんと聞いてないなぁ。悲鳴はあげてないけれど、愚痴ぐらいは

聴いてやらなきゃな。犬に独り言でも聞いてもらうかな。

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 ひさしぶりに、静かな日曜日。いい音を聴きにでかけてきます。

スローライフ、スローノート、の一日に。

ポッカリと、空ける

 怒涛の一週間、明け方3時半までまとめて仮眠の後、土砂降りの雨をくぐって神田へ。

確認申請を受け付けてもらって、江戸川区役所へ書類を出して、ようやくホッとします。

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 ポッカリと、抜け殻にして息抜き。季節は、もうすぐ七夕を迎えますね。

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 自分のキャパシティは、なるべくなら考えずに、時間を無駄にしないことだけを考える。

そうすれば、人のせいにしたり、時間のせいにしなくて済むから。

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 そのためには、ポッカリしたスペース。自分のココロに空けることがいりますね。

サッカーだって、スペースを作り出さなければ、パスがうまく廻らないもの。

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 街中、自分のなわばりというスペースにしてる奴もいますね。

いい、自分の「余白」。しっかりと「空ける」、週末です。よい、一日を。

飾らぬままに

 すこしオーバーペースな今週だけれど、決戦は金曜日。それまでは、しっかりとします。

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 その昔は、ええかっこしーでした。よく見せようとしていたり、ポーズをとって斜に構えてた。

誰にでもあることかもしませんが、昔から飾らぬ人柄の人はいます。

 自分の芯がある、というより、こうありたいという自分がきちんとあるから

ひとがどう見ようとかまわない。なかなか、かまわないのは出来ないなぁ。

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 路傍の花のように、そのまま、飾らぬままに。

時間の流れを、きちんと掴まえて生きたいものです。

 それでは、現場に行ってきまっす!よい、一日を。

一過の日

 台風が通り過ぎ、置き土産のような強風が吹いている鎌倉の朝です。

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 台風にちぎれた木々の、むせかえるような香りが谷戸に満ちています。

そこここに、色々な葉っぱやら飛ばされたモノなどが散らばっている、一過の日。

これから夏日になるようで、そんな気配が水色の空と雲にも表れているようです。

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 こういう日は、何事もなかったように淡々と仕事をするに限る。

おりしも、まとめる一日。週末の、のんびりした時間の過ごし方をイメージしながら、

今日は集中するのです。

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 台風が色々なものを吹き飛ばしてくれると、空気がとても澄んで感じられます。

そんなパワーで、仕事を「静か」にやり飛ばす。気持ちを上げて。

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 夏の陽のハレーション。強風の彼方から、真夏がやってくる朝。

かけがえのない、初夏の日を大切に。

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 仕事の山が、一過の日。早く、来ないかな。

押すとこ、引くとこ

 どうやら午後からは台風がやってくる。その前に打合せから帰還できますように。

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 設計は、細かい内容で要求を解決していく、そんなことがたくさんあります。

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 簡単にささっと、一筆書きのようにすむことは、ありません。

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 押したり、引いたり、の交渉事もたくさん。

とにかく、素直に受け止めて、一歩引いて見ていく努力をします。

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 朝露の緑、このように活き活きと、働いてきます。

能動的週間

 台風の足音がすこしずつ近づきつつある、一週間の始まりです。

今週は、役所、現場、役所、申請業務、盛りだくさんの一週間になります。

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 そんな自分を励ましてくれるような朝。元気です。

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 自ら動き出す、そんなに得手なほうではないけれど、やって後悔することは

あまりないものです。能動的な自分の姿、客観的に見られたら、うまくいくと思う。

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 なでしこジャパン、優勝する、と自分たちが自発的に言い出したから

そうなった、と聞きます。能動的の、ひとつの理想です。

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 行雲流水、あらためて思う能動的週間。週末、笑えますように。

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 すこし肩の力を抜く意識で、行って来ます。

梅雨のモノクローム

 明け方まで降り続いた豪雨も、待ちかねた犬を連れ出す頃には上がってくれました。

こういう時は、常日頃の心がけがよいから、ということにします。

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 湿った南風だけれど、強い当たりなので、妙に心地よく気分がいい。

やはり外に出ると気持ちがよいのは、季節が夏を迎えているからかな。

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 遠くの空はすこし水色だけれど、グレイの雲と海に支配されています。

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 オキーフとスティーグリッツのモノクローム写真のように見える。

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 遠くの漁船が舳先を変えて、波間を滑っていきました。

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 見慣れた風景も、光りの加減で、はじめて見るような景色になります。

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 おしまいは、すこしお口直しに、黄色を差し色に。

理にかなう意に沿う

 空が泣き出した六月。気付けばもう半ば、矢のように過ぎていく季節です。

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 我が家のガクアジサイ。今が一番鮮やか、朝のひとときに優しい彩をくれます。

ここ鎌倉、この時期は雨降りでも、この花を目当てに、また混みますね。

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 天網恢恢租にして漏らさず、悪事は暴かれるの言葉の通り、

お天道様は見ているようです。私と犬も、そのように見られているのかな。

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 理にかなう、設計の仕事をしたいもの。自然の摂理に逆らうことなく、

でも抗う力はさりげなく持って建つ。人の姿も同じことですね。

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 人の意に沿うことと理にかなうこと。どちらも正直に素直に考える。

身の丈で、ありのまま。広い空の下、お天道様はお見通しでしょう。

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 梅雨の光りの中、淡々と過ごす週末です。

手を尽くす、幸せ

 手を尽くしたその結果、芳しくないことになったとしても、その時は諦めがつきます。

ただ、それは自分が対象であればいいのですが、建築の設計はそうはいかない。

対象が大きくなれば、個人で出来ることの範疇を越えていきます。

 杉並の家づくりは、そのことを考えさせられる仕事になりました。

住まいをつくること。それは、テレビのコマーシャルで坪いくらの、話ではない。

それで済む人は、車と家を同じように考えることの出来る人です。

お金という、数字そのものが表わすことが出来るものを価値とするか、

その日で消えていく、人の想いが生み出す手仕事の、数字には決して置き換えられない、

そこのところを、捉えるか。もはや、こうして言葉にする以前に、言わなくても「わかる」。

 日本語に、テロップが流れるような日本。それを、不思議に思わない、感じられない人々

が増えてしまったのは、どうしてなのか?いろいろと、考えるこの頃です。

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 国家や貨幣は、実体のないもの。この「国」は、どこにもありはしません。

それより確かなのは、身のまわりの「実感」です。それも、人それぞれの、身の丈です。

 わたしたちが実感出来るのは、等身大の感覚。数値化なんぞ出来ないもの。

ネット上の、アクセス数が朝のワイドショーになりやすいネタであるのと、正反対のこと。

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 杉並の家づくり。物干しは、考えるまでもなく、こういう形をとります。

予算の出所はすでになく、でも「どうつくる?」の問いだけはあります。

 三センチの棒、二本とそれを受ける木。思いつきいう、信用する自分の直感を

かたちにしてくれる棟梁。両の手が「金棒」です。

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 カタログをどれだけ探したとしても、たとえお金を積んでも、出来ない素朴なタオル掛け。

棟梁の、両の手が生み出すものには、数字にならない「時」が宿ります。

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 たとえ既製品でも、配置の「妙」。これも、図面では高さを示しただけです。

どう、する?どんな人にも問われている、命題ですね。

 両手が、どう活躍出来るか。「手を尽くす」 この一言、今はよく判ります。

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 自分というものが、もしあったとして、「さて、誰がつくったのか?」。

営みの日常

 梅雨の晴れ間、出かける身にはとてもありがたい朝です。

谷戸の東の空には、細いプロポーションの三日月が浮かんでいます。

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 きらりと輝くオレンジのルビー。これだけで元気が出ますね。

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 一日中、役所の出す申請書を作りながら、この書類の山が

一体何の意味や役に立つのだろう、と思いながらの仕事です。

 たかが手続きの一環、淡々とこなすことだけなのでしょう。

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 ミスチルの歌詞に、ぼくのした単純作業がまわりまわって隣の人の笑顔になる。

そんな詩があります。今の気分にしっくりくるなぁ。

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 自ら営む。ゆえに自営業。人に指図をされず、自分で決め行動する。

それだけで、自分の生き方にあっているように思います。

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 いいお天気のめぐり合わせ。空は見てくれているようです。

自分直し

 梅雨らしい雨、静かに眺めながらの仕事場であります。

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 仕事のポカがあって、人に迷惑をかけることがあります。

設計はつくづく、細かな確認と気遣いが要求されるものだと思います。

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 いつしか、物事に慣れて、当たり前なことをしていない。

自分自身への、手直しが必要でありました。

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 思うに任せないときも、時に修正しきちんと反省をする。

思えば、バランスがいつの間にか置き去りになっていました。

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 めずらしく過去形で反省しつつ、花々に励まされる設計屋です。

静かに進む

 梅雨寒のような朝、今にも泣き出しそうな空ですが、気持ちは晴れに。

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 曇っていても、光りの加減は初夏の様子になっています。

カラダの中に湿気を溜め込まないように、シンプルに淡々と過ごすのがいい。

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 ただでさえ、落ち着かない世の中。出来るだけ自分を水平にして先へ。

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 人の目は前についていて、自然に前向きになるし、元気は元々の気。

あらかじめ備わっているものを、素直に使うのが当たり前なのでしょう。

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 真冬より色味が少なく感じられる今の空気。己の気分ぐらい、明るくありたいものです。

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 先日、叔父が手間をかけて塗り替えてくれたガラス戸。

いい風合いになってきました。身のまわりの彩りに目を向けて、この先へ。

やりとりの場

 六月は、初夏の陽射し。朝の光りが無言の励ましをくれる週明けです。

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 今日はこれから杉並の家へ。棟梁と手直しをしに行ってきます。

引渡しが終わったといっても、生活が始まるのはこれから。

わたしたちが携わった家づくりが、住まいへと成長していくのを見守る。

そんな親のような気持ちで、これからがスタートします。

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 杉並の家は、仕事場があるから、人とのやりとりが増えることが幸せのひとつ。

柔らかで自然な木の風合いが、そのやりとりを支えてくれますように。

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 玄関は人とのやりとりをし易いように、閉じすぎず、控えめにありたい。

通りとすこし距離を得て、すこし落ち着いた趣になってよかった。

 たとえ小さな家であっても、まちへとつながる場所が玄関。

おおげさに言えば、社会との接点でもあると思っているから、おろそかには出来ない。

すでにあったものを、素直に肯定して受け入れ、やりとりをして創った場所。

たくさんの職人さんとのやりとりから、うまれた場です。その真剣なやりとりからは、

つくる苦労を共にして、時に冗談をはさみながら、時間を共有した結果、

出来上がるなにかがあります。訪れる人々が、そのなにかをここち良さとして

わかってもらえたらいいなぁ。

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 窓辺は、外とのやりとりが自然に生まれる場所。

光りや風はもちろん、四季の温度と熱のやりとりをする場でもあります。

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 大きな窓の足元には、床の冷暖房の吹き出し口をつけて、暑さ寒さのやりとりをする。

あくまでさりげなく控えめに目立たぬように。住まいの設備は、シンプルがいちばんです。

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 住まいは、家族がたくさんのやりとりを営む場所。

いいやりとりが出来ますように。

風合い愛

 梅雨の止み間の朝、雨に洗われて清清しい空気の谷戸、坂を下りていきます。

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 鎌倉石といわれる、石積みの壁を横目に見ながら。

こういう感じを風合いというのでしょう。鎌倉には時を経た風情がたくさんあります。

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 この季節ならではの光りの風合いも、毎朝の予期せぬ出会いです。

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 我が家の窓から見える景色でさえ、一期一会。

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 すこしずつ大きくなる紫陽花も、刻々と色味を増していく季節です。

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 なにかと鬱陶しい時期だから、相棒をさっぱりさせてやります。

仕事より疲れる、面倒見の休日でありましたとさ。

朝霧の街

 梅雨らしい、しとしと雨の土曜日になりました。その前振りのように霞む昨日の朝。

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 昼間の賑わいが嘘のように、妙にしんとした鎌倉のまち。

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 見慣れた散歩道がひっそりと、違う街のように見えて不思議です。

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 材木座のトンネルをくぐると、雲と海の境目があいまいで柔らか。

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作りかけの海の家。仮設の電柱がほっそりと佇んでいます。

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 今週もよく働きました。はたにいる人をらくにするから、はたらくという。

以前にラジオで聴いた、誰かの言葉を思い出す朝です。

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 霞がかった、あいまいな景色は疲れたカラダに優しく感じられます。

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 のんびりと寛ぎ、軽く仕事もしつつ、鋭気を養う週末です。

ハの字の相棒

 梅雨入り前の秒読み、晴れた日もしばらくおあずけになりましょうか。

鎌倉では、そこここにアジサイが咲き始めました。またしばらく混みそうです。

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 海の家、今年も同じように建ち始め、初夏へと季節は足早です。

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 この時期は、なるたけ青空を見上げて、空の蒼さを楽しみます。

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 雲の広がりが、この季節ならでは。湧き上がるでもなく、豊かに流れていきます。

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 仕事が立て込んでいるけれど、そのぶん集中出来ているので有り難いことです。

景気のいい話より、実際の仕事を淡々と進めていければ、それでいいから。

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 梅雨になると、犬の散歩も空模様と相談しながら、する日が増えます。

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 そんな季節を、知ってか知らずか、ハの字で用足し。

笑える足元の存在です。よい、週末を。

居場所の手渡し

 ほぼ半年近くかかって、杉並の家が出来上がりました。無事引渡し、一安心します。

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 仕事場と住まいを、リフォームで両立させること。限られた広さとコストを

隅々まで使い切り、住まいの質を高めること。難しい課題が与えられました。

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 既にある部分を残しながら、新しく付け加える。出来る限り要素を減らしましたが、

要求される機能は満たさなければならない。なおかつ、そこによい佇まいが欲しい。

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 水廻りには明るさと使いやすさを加えて、日々の家事をする手助けになれば。

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 住まいを見通すことの出来るプラン、リフォームでもテーマにします。

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 すこしでも空間が広がるように、高さ方向にも抜けをつくります。

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 上下にも広がりをつくると同時に、空気を循環させるシステムを入れました。

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 キッチンもシンプルこのうえなく、家の中心に。

 住まいという、家族の居場所。丁寧につくったものを、手渡す日。

すこし寂しさがともなうのは、いつものことであります。よい、生活を。

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夜明けの詩を聴きながら

 そろそろ梅雨のあしおとが聴こえてきます。海の家もすこしずつ建ち始めました。

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 庭のあじさいもすこしずつ開き始めました。今年は色味がやさしく感じます。

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 満月もぽっかりくっきりと、夕闇へと溶ける前に輝いている六月。

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 役所や現場に出る日は、いきおい4時起きになります。

夜明けが早くなって、明るさの中を歩くのは気持ちがよい。

街中の喧騒も感じず、鳥の声と風の唄を聴きながら、といったところです。

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 霞がかかったグラデーションの風景は、自然のソフトフォーカス。

川面が鏡のように夜明けの光りを映し、静かな朝です。

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 細かい仕事の狭間、朝のひとときはアタマをクリアーにしてくれます。

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 いつのまにか、海は初夏のようすになりました。

しばらく、それすら気付かず過ごしている日々だったよう。

今月は、まとめる月になるから、のんびりするのも棚上げです。

夜明けの詩を聴きながら。

隅々と端々

 今回の杉並の家づくりは、細やかな摺り合わせが必要とされる現場でした。

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 白い引き戸と生成りの床、壁、天井のこの場所も、合計6枚の引き戸が合わさる場所。

壁の隅と引き戸の端が重なる場所は、たくさんの寸法の合わさる交差点でもあります。

 一から作る新築とは違って、既にある建物に手をいれない部分と、付け加える部分が

一緒になるために、余計に手間がかかります。微妙にずれている古い部分に、

修正を加えて、なおかつ、前より良く見えるように作る仕事が要求されます。

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 引き戸が動くためには、枠との間に隙間が要りますが、冬は隙間風も入ります。

なので、モヘアをつけて隙間風を防ぐ仕事が隅にあります。

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 引き戸が閉まる時に当たる立て枠も、へこませておけば隙間風が入りません。

錠がかかるには奥行きも必要ですし、ひとつひとつの寸法が合わさって、

この大きさの形が出来上がる。壁の隅は引き戸の端。

隅々まで神経を行き届かせて出来上がる物の端々。

今回は、材料と材料の取り合いを学ぶことが多かった。

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 Jパネルで作った階段も、靴箱を兼ねています。

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 穴に手をかけて手前に開けると

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 このように、結構入ります。1階がほとんど仕事場になったので、収納は

限られるスペースを有効利用して、隅々まで使い切ることを考えます。

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 玄関の土間のところも、ポストの受け口と深い奥行きの靴箱があって、

引き戸を閉めると隠れる寸法です。

 物を作ることで生まれる端っこは、隅々へとつながって、ひとつの住まいへ。

「端々を大切に」よくよく自分に言い聞かせる、そんな杉並の家づくりです。

人を迎える場所

 杉並の家づくり、ようやく竣工を迎えます。たくさんの職人さんの手によって出来ました。

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 玄関は人を迎える場所。以前の味気ない既製品のドアを外して新しく作ります。

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 友人の建具屋さんが製作してくれた木製の引き戸。ペアガラスの吊り戸、

ハンガーレールでスムースに動いてくれます。

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 手触りのよい木の建具。コストと手間がかかるから、今はみんな既製品。

それでも、木製にしない理由にはなりません。人を迎える場所だからこそ、

温かみがあり風合いのよい木製引き戸を使います。

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 もうひとつの玄関も同じ木製引き戸。こちらの方が背が高く製作も大変です。

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 人を迎える場所は、家族のおかえりを迎え、友人を迎える場所。

この場所がうまく出来れば、おのずと人が集まる場所になります。

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半分オフの日

 熱中出来る仕事があって、時を忘れる。今の世の中、これほど恵まれていることはない

そう素直に思える六月の始まりです。

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 潮の引く季節。遠浅の浜は、どこまでも歩いていけそうです。

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 今日は、杉並の家の竣工検査。といっても、毎日見ているので、確認するだけです。

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 気分的には、半分オフ。手直しに来てくれる職人さんたちには申し訳ないけれど、

いままで張り詰めていた、責任を肩から下ろしてゆっくりと現場に出ます。

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 設計を一昨年から始めて、今年ももう半ば。長く暮らしを支える住まいを、

ちゃんとつくるには、これくらいかけてちょうどよいと思います。

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ガクアジサイの、こまやかなスケール。半分オフの気分にぴったりです。

よい、週末を。

六月の色

 季節の彩りを感じられるような、住まいの設計を心がけています。

鎌倉に生まれ育ったおかげで、普段の暮らしの中に豊かな色味を感じることが出来ます。

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 材木座では、海の家のために電柱が立てられ始めました。

これからは、アジサイの季節がやってきます。

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 気の早いのは、もう咲いていて傍らのてんとう虫とコラボしています。

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 谷戸の庭のは、まだ控えめ。住人と同じ?ように静かに大人しくしております。

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 豊かな色味を感じることが出来るのは、光りが射すからに他ならない。

けれども、目を閉じても指先が暖色から温度を感じるように、波の音や風の音からも

自然に季節の色合いを受けているのでしょう。

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 普段の暮らしは地味で、生成りの住まいだから、時にヴィヴィットな風合いのさし色が

活きてきます。ココロにも、見えないけれど、いい色味がさすといいですね。

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 六月は、繁盛しそう。犬の散歩の要求も増してくる季節の始まりかな。

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