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2012年11月

月と犬

 雨上がり、すこし暖かな夜明けの西空に、おぼろげに月が昇っています。

地球の引力でまん丸ではなく、下膨れであるという月、満月を過ぎてまた一欠けら。

すこしずつかたちを変えて、新月から満月へと巡るころには、2013年がやってきますね。

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 明日から師走。ただでさえ慌しい季節、いっそうのスピードアップが求められそうです。

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 微笑む月のように、笑顔で物事を右から左へ、元気にいきましょう。

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 冬の寒さに絶好調な、約1名。食欲と散歩欲が旺盛で、笑ってしまいます。

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 それに引っ張られて、飼い主も急ぎ足になる師走。

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 悠々として、急げ。この悠々とゆうところがミソですね。

余裕のよっちゃん(古)な季節、犬と一緒に駆けてゆく朝です。よい、師走であるように。

平穏の月

 昨夜から高く輝く満月が、東から西に動きながら昇っています。

満ち潮に潮騒がざわめく海、月だけはとても静かに穏やかにあります。

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 真夏には涼しげにも見える月明かり。冬の入り口には、乳白色の温かみも加わります。

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 流れる雲の向こうから、オレンジ色の朝焼けがすこしずつ広がって明るくなる朝。

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 東の朝焼け、西の月に☆。飽かずに眺める寒空の朝を過ごします。

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 日常の風景が穏やかに見えるのは、見る側のココロが穏やかだからでしょう。

烏合の衆が騒がしい世間とは、違う時間の流れを感じて過ごします。

 行く雲は何事にもこだわらずに流れるままに姿を変え、流れる水のごとし。

その言葉の通りには、なかなかいかないこともあるけれど、拠り所にはしています。

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 輝く冬の入り口、静謐な音楽を奏でる季節が始まります。よい、週末へ。

ある晴れた日

 夜明け前、起き抜けを歩くには寒い季節になります。それでも今朝は、風が凪いでいる分

楽で、ゆったりと足元の犬に付き合ってあげることが出来ました。

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 昨夜見上げた満月はどこかに隠れてしまいましたが、朝焼けの星空は美しい。

夜空と明ける空の時間、これからは毎日楽しめると思います。

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 両親を車で送り、とんぼ返り。そのまま現場に出かけます。

陽の当たる坂道を登ったり下りたりしつつ、30分歩いて到着。

 すこし荒れてしまった庭のあちこちを、くもの巣を掃いながら、それでも雨上がりの露に

ひゃぁー冷てぇーを幾度も繰り返し、メジャーをあてて測ります。

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 見上げる空は、もう冬。冬枯れにはまだすこし間がある、静かな季節です。

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 風にそよぐ竹林の、さわさわとした音を聴きながら、現場の調査を終えます。

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 事務所に戻って見上げる谷戸。今日も空がいい感じ。

ある晴れた日の一ページです。

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廻りを見ること

 建物を建てる時、その敷地だけを見るのではなく、周囲の環境を注意深く読み込むこと。

出来れば、上空から俯瞰する鳥の目を持ちたいものです。

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 今はグーグルで簡単に見ることが出来ますが、

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 あくまで画像でしかありません。その場所に立ち、実際に風を感じ周りを見ること。

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 街中では、周囲が建て込んでいる場合がほとんどです。

そのなかで、どうその場所を捉え、見据え、住まいの物語を紡ぎだすのか。

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 たとえ真新しい土地でも、周りを手がかりにして、個有の場を作り出す。

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 今日もこれから現場を見に出かけ、廻りをよく見てきます。

土地から、インスピレーションを受けて、よりよい住まいを考えましょう。

駆け足の週

 ゆったりと過ごす三連休とは裏腹に、矢のように過ぎ去る秋があります。

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 11月も最終週。谷戸の雑木林が見頃を迎える小さい秋です。

満月二日前、にっこりと微笑むように月が輝く夕暮れを楽しみます。

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 すっきりしないお天気ですが、朝焼けは明るくかがやく週明け。

駆け足で過ぎてゆく一週間、週末のお楽しみに向けて、一日一日を大切にしよう。

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 一足早く冬を迎えた海、潮騒がにぎやかに朝焼けを映す。

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 立ち止まって季節を味わうのにはふさわしい今週ですね。

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 寒さが進むけれど、華やかなシーズンが始まる。

希望という名の光、満ちてゆく季節の始まりです。

理屈抜く

 笑ってしまうような人出の鎌倉、買い物に出たのはいいけれど、人ごみを縫うだけで、

けっこうくたびれる、そんな三連休中日。餃子&ビールで寛ぐ夜を過ごします。

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 ようやくの秋晴れ。冷えた空気は、もう冬の匂いを運んできます。

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 谷戸に舞い落ちる枯れ葉を見ながら、読書三昧の休日。アタマを空っぽにして、

活字を静かに巡る旅。夜は音楽をじっくりと聴く時間を持つ。われながら、とても正しい

休日の味わい方をしております。

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 人のことを論うようなことばかりの昨今、理屈はいいから、黙って行動。

理屈抜きに、やりたいように、過ごす。季節は、静かに過ぎてゆくからさ。

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 冬は、犬(ワン)シーズン。絶好調の元気さ。うらやましいもんです。

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 疾走に並走。アクティブな休日でもあります。ココロ、シズカに。

私アーカイブ

 秋の恵みの三連休、冷たい雨の外を見ながら、久しぶりに気を抜くお休みです。

雨上がりの夕暮れを待ちかねた犬と歩けば、思いもかけないほどの人出。

三連休初日の鎌倉の喧騒を避け、裏道をスタコラサッサと飛んで帰る日です。

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 秋の長雨?季節は着実に冬の扉を開いているようです。

どんよりした空の下、写真を撮る気にもなれず、以前の日付から持ってくることに。

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 去年の今頃は、鵠沼の家の現場に通っていたのだった。暖かい陽射しもあって、

江ノ電から見える海の煌めきに、目を細めていたのを思い出します。

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 昨夜久しぶりに観た「ショーシャンクの空に」が、やっぱりよかったので、

昔を振り返るような気分にもなります。好きな映画の「大脱走」へのオマージュのような

シーンもあって、またひとつ、映画の面白さや奥深さを感じ過ごす秋の夜長。

 自分たちの過ごす季節、アーカイブを探す記憶の旅も、たまにはいいものです。

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 この時期のお休みは、気忙しい年の暮れを前にして、うまく休養するにふさわしい。

なにも予定をたてず、気の向くまま過ごすのにちょうどよい。

今年もよく働いたな。労働ではない、仕事をすることの意味。考える時期でもあります。

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 晩秋の夕暮れの空高く、輝く孤高の月。またアーカイブに一ページ、の週末です。

秋晴れの陽射し、待ち望みながら。

紅黄色の季節

 鎌倉の谷戸にもすこしずつ紅葉がおりてきます。ここ数年は塩害で葉が枯れてしまった

木々が多くなってすこし少な目ですが、控えめなところが良かったりします。

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 五月晴れの下、むせかえるような新緑の季節が半年経つと、見違えるほどに

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 微妙な色合いのオレンジが、すこし遅い朝日に輝きます。

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 紅葉と我が家の渋色の外壁はぴったり似合う。こういうのは「狙って」できるものじゃ

ありません。自然がまわりにあればこそ、の風合いですね。

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 谷戸は、時刻によって色合いを変えて楽しませてもくれます。

風景を切り取る窓の役割を考える。そんな楽しみもあったり。

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 わたしたちの両親の和室には、もうひとつの秋があります。

京都「唐長」さんの、紅葉ちらし。ちいさな版木で刷られる模様のバランスは絶妙。

「余白」 という言葉の、本当の意味を教えてくれます。

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 これから季節が進むと、いつか白い谷戸に逢えます。

それまで、健やかに。紅葉を見にいこうよう。

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スローな小雪

 二十四節気のひとつ、小雪を迎えました。季節の初候は「虹蔵不見」にじかくれてみえず

もう虹を見なくなる、冬の訪れを告げています。

 饒舌な季節は、日々刻々と色合いを変えていき、寒色の風景を描く。

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 同じ朝はなく、明け方の浜辺は鮮やかな色合い。

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 一日違うと、蒼い朝だったりします。木枯らしが吹き、色味が減っていくように思うけれど、

よく見れば、豊かな四季そのものの色合いが溢れています。

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 陽だまりのソファで、お昼寝する御身分。うらやましい限り。

スローな季節は、眠たさを連れてやってきますね。きっと、寒さに備えて身構えるカラダが、

すこしのんびりしようや、とアタマに語りかけているから、眠たいのでしょう。

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 同じように陽射しを受け、さっき行ったはずの散歩、リセットされて要求する約1名。

今日は小雪というのだよ。すこしゆっくりする日だよ。

 自分に言うように犬に言う、そんな一日のはじまりです。

生成りのベース

 色づく秋、季節や服の色もすこしずつ深まる日々です。

これからは、濃い目の色を重ね着して、温かみを出したい気分ですね。

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 わたしたちの設計する住まいは、キホン白ベース。それに木の色そのままを生かす。

生成りの色合いを基本にするのは、家具の色、人の服の色、ファブリックや本の表紙が

引き立つように、背景として在るように、との想いからです。

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 同じ生成りや白もすこしずつトーンが違って、光の反射もそれぞれです。

壁紙の月桃紙は、クリーム色で光を吸い込むような風合い。

ペンキは、真っ白ではなくて、すこしグレーが入って明暗がつきます。

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 天井はラワンのベニヤそのまま、床も杉板のまま。生成りそのままです。

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 こうしておくと、紅い椅子がひとつ置かれるだけで、映える。

人が暮らせば、様々な色が溢れるのが日本の普通の暮らし。

 なるべくニュートラルな風合いをベースに、これからも作っていきます。

風と暮らす

 寒さが進んで、手足が冷える季節がやってきます。これからは、すこしウォームアップが

必要かもしれません。朝五時台は、すこしカラダに堪える冬の入り口です。

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 年々早くなる、師走の気配。街中にオーナメントが飾られる季節です。

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 晩秋は、強い風が吹く時期なのか、向かい風に雲が運ばれていきます。

流れる雲を見上げながら、追い風波風向かい風、人生にもいろいろな風が吹く、

なんてことを想います。

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 健康であればこそ、日々当たり前に働ける。カラダが健やかならココロも晴れますね。

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 季節の変わり目、すこし眠かったりもします。素直なカラダのシグナルを訊く。

行く雲、流れる水のごとく、移り変わる日々。今日には今日の風が吹きます。

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 秋の三日月、ぽっかり浮かぶ谷戸にて、風に吹かれて。

「そなえる鎌倉」無事終了

 雨と風の土曜日が過ぎ去って、いいお天気になりました。

秋雲の絨緞を見上げながら、御成小学校まで出かけます。

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 「そなえる鎌倉」当日、準備をしに体育館へ。

椅子、テーブル、スクリーン、舞台、受付、レジュメ、看板など手分けしての会場設営です。

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 一通り終わって、出迎えの準備。見上げる秋晴れに感謝。

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 材木座、腰越、由比ガ浜・長谷、それぞれの地区で市民の方々と行ってきた

ワークショップを報告。まとめた成果を伝え、意見交換をしていきます。

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 避難地図の検証や本当に役立つルートづくり、そしてまちづくり。

取り組む課題のこれからが、すこしずつ見えてきます。

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 これからは、どう「行動」するのか。ひとりひとりが考えて動く時代になっています。

お越しくださった方々、どうもありがとうございます。

はかれない、ものさし

 十一月に、ふさわしくない大風が通り過ぎてゆく、変な陽気を過ごしますね。

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 でも、型に嵌めようとするこちら側、人の枠がそう思わせる、だけのことでもあります。

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 人様の生活を、ものさしを通して建物のかたちにする、設計屋の仕事。

ことあるごとに、つくづく、ものさしでは測れない、 ものごと に出会います。

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 物差し自体、「もの」ですから、目に見えないものには、当てられない、測れない。

だから、はかれないものを、慮る モノサシ がいりますね。

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 その、物差しは、言葉にすると「感覚」なのかもしれない。

 よく言われる、「共有」 をするには 「共感」 が先にきます。

この点は、女性にはかなわない。だからといって、設計に向いているかは?

 話が飛んでいるようですが、根っこは同じ。理性を通してかたちにたどり着くか、

直感という、はじまりの 「感覚」 をかたちにするか。

 ようは、出来上がりがよければいいのです。過程は、それぞれが葛藤すればよいから。

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 もちろん、過程が大切なのは自明のこと。いい加減な道を通って、

いいかたちが、立ち現われるなら、世の中美しいもので溢れるはず。

 そうならないのは、そう見えないように、もともとわたしたちの目がそう 「なっている」

のでしょう。でも、いろいろあるから、そうならないのもまた自然。

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 同じ日が、二度ないように、何事も 測れない。

それぞれの、時代に それぞれが 自分の ものさし。

 測るまでもない、感覚も、確かに感じられる季節です。

「そなえる鎌倉」開催前日

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 いよいよ明日、鎌倉西口徒歩3分の鎌倉市立御成小学校体育館で、

「そなえる鎌倉」市民シンポジウムが、午後二時から開催されます。

 お天気もよいようで、お近くの方はぜひ、行楽の方もぜひ!!

大げさなことではなく、日々の「備え」について、お伝えし、みんなで考える三時間です。

くわしくはコチラ→ https://www.fasebook.com/sonakama2012

では、会場でお待ちしております。

陽の当たる場所

 明るい陽射し、冷え込みが残るけれど風が心地よい、いい天気になります。

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 暖かい陽射しの下ならば、とある場所まで下見に出かけてきました。

何年ぶりか、北鎌倉まで歩いて現地へ。資料の日付は、もう四年前のものでした。

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 今はもう主のいらっしゃらない、その場所は、南下がりの陽の当たる場所。

多くの木々の隙間をぬって秋の陽が差し込んでいます。

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 鎌倉の、谷戸の奥ではない場所で、これだけ緑の深い場所は、もう珍しい。

ご多分に漏れず、「開発」の手は鎌倉のそこかしこで行われています。

 「世界遺産」の場所ではなく、人々が暮らすまちとしての鎌倉の有り様。

すこしでも、よいかたちを残して受け継いでいきたいと思います。

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 複雑な自然を、どう残し、これからの時代にどう合わせていくか。

設計者には、さまざまな場所を読み込むチカラが求められています。

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 それはさておき、事務所に戻ると、散歩を求められています。

「おいてけぼり」 にしたろ。そう目が言っています。

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 夕方まで、お待ち。そうたしなめる、設計屋でもあります。

豊穣を待つ

 晩秋を通り越し、冬の冷え込みがやってきます。手袋にフリースの季節の始まりです。

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 遅くなった夜明けを待って、スタートするような時間割にすこしずつ変わります。

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 今朝は空気が澄んでとても遠くまで見えます。伊豆の山々が近く感じられます。

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 実りの秋。ボージョレ・ヌーヴォー、健康診断!!を控えて、しばしおあずけに。

なにごとも、ほどほどが肝要。日頃のツケ、カラダに関しては清算できぬようです。

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 朝焼けに浮かぶ大島を眺めながら、ふと仕事のことを考える。

人のつながりは不思議なもの。ずいぶん前の話が、ブーメランのように返ってきて

資料を探したりしています。畑の作物と同じように、仕事にも機が熟すような時がある。

 きっと世の中は、すべからくそのように移ろうものなのかもしれませんね。

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 海鳴りを聴きながら、秋の豊穣を願う朝です。寒さ、ご自愛ください。

夜明けのブルー

 立冬を過ぎ、明け方の風が冷たくなってきました。そろそろ手袋とマフラーの季節です。

明日な朝からは、一段と冷え込みが増すようです。そろそろ冬支度を整えます。

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 夜明けの、蒼。これからは、晴れた朝に出会える色合いです。

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 高く打ち寄せる波は、一足先に、もう冬の季節になっています。

ゴーゴーと鳴る潮騒の上を、海鳥が滑っていきます。

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 光る浜辺のオレンジが、蒼の深みを増すかのよう。

これからは、気温が下がれば下がるほど、蒼の深さは増していきます。

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 11月もそろそろ折り返し。七五三を過ぎれば、師走に向かっての駆け足が加速する。

すこしずつ、身の回りも小ぎれいにしなくては。きれいな秋を楽しんで。

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 夜明けに見る蒼。色濃くなるにつれ、紅葉に繋がってもいます。

カラダが冷える季節のはじまり、ココロは暖かく過ごしましょうか。

 

織り成す日々

 一本の糸が紡がれてゆき、織物が仕上がってゆくように、季節は過ぎてゆくようです。

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 紅く染まる部屋の障子を開けると、晩秋の朝焼けが燃えています。

七五三にボジョレー、なにげない一週間に、育む季節を教えられる秋を過ごす。

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 豊かな季節は、豊かな季節の言葉を持つことをわれわれに教えてくれました。

言葉を紡ぐように話す。糸を紡ぐように、日々を丁寧に織り成す。

 行く雲のように、流れる水のように、紡いでいきたいものです。

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 思えば、設計の仕事も、図面に描く一本の線が織り成すもの。

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自然が、無駄のない、活き活きとした線で成り立つように、図面もそうありたいなぁ。

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 広がる空が、秋という季節を織り成す一朝一夕。

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 涼しくなって、食欲の秋。毛皮を着た魂と過ごします。 待て、しばし。

暮らしの器を、創るプロセス

 すこし思うところがあって、杉並の家づくりをまとめる時間をつくります。

住まいをつくるには、まずそれに費やす時間をつくる仕度がいりますね。当たり前ですが。

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 設計の過程は、思うほどビジュアルにはならず、傍からみれば「お絵かき」に近いもの。

これが、現場となると、紙の上の図面とはまるっきり違う次元の出来事になります。

 現場で住まいの居場所が出来上がってゆく過程ほど、ものづくりに携わる人間にとって

面白く楽しいものはありません。これは、手を出さず、口だけ出す、設計屋の特権ですね。

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 住宅街に並ぶ、同じような間取りとデザインの家の一つを、すこしずつ解体して

新たに再構築するのが、杉並の家の設計に求められることでした。

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 住まいを2階にあげて、1階に仕事場を二つ、つくる。限られた枠の中で出来る、

最大限の仕事をすることで、すこしでも居場所の確保をします。

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 建売の常として、折角の南の窓が小さいのを外して、大きくし、床を下げて天井を上げ

音楽教室にふさわしい、気積を確保すること。壁をなくし柱を取り去り補強を施す。

言葉にすればあっという間ですが、ひと月ふた月と手間のかかる仕事です。

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 天井の柔らかさが出て、落ち着きのある空間になりました。

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 壁で遮られ、階段があったコーナーは、制約の中でプランを成り立たせるために、

基礎を取り去り、階段を九十度付け替え、玄関として生まれ変わります。

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 当初は、厳しい予算の中、階段をそのままにという意見もありましたが、

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移動しなければ、新しい暮らしの器にならないであろう、と思って思い切ります。

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 結果、南と北をつなぎ、風を抜き、人を向かえ送り出す場所になりました。

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 北側の書斎のスペースはもう一つの仕事場、診療所として解体して再構築。

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 同じように床を下げるため、コンクリートの基礎を解体し撤去します。

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 窓はそのままに残し、新たな入り口と受付スペースをつくる。

ここにイケアの本棚がはめ込まれているとは、お釈迦様でも気がつくまい、です。

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 住まいという暮らしの器は、たくさんの過程と、現場での職人さんたちの手間による

施工工程を経て出来上がるものです。特に改修工事は、職人さんたちの技術に

よるところが大きい。「見られる」ような仕上がりが、写真に写っているのは、

棟梁たちの努力のおかげです。

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 今あるものを生かしながら、新しい暮らしの器を創る。

未来の暮らしのありようは、職人さんたちの手のひらから生まれるものです。

ごくろうさま。そして、どうもありがとう。

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寄り添う秋

 北風が冷たく吹き抜ける、そんな季節になりました。今年は、晩秋という言葉が似合う。

空の蒼さが、すこしずつ冬の色を濃く染めていきます。

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 冷たくなった朝の空気。大きく吸い込むとツーンとする季節がやってきました。

彗星の矢のように、東のそらをとんでゆく銀翼。光の矢が 流れていきます。

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 七五三や行楽で賑わう鎌倉は、日中現場に向かうのが億劫になるぐらいですが、

朝夕の静謐な時間を独り占め。物思う秋を、ゆっくりと過ごします。

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 繊細な季節が訪れて、日々刻々と移り変わるスピードが早くなった気がします。

秋の日はつるべおとし、段々と夕暮れが心細くもなる時期ですね。

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 手をつなぎ、寄り添い歩くのが、ぴったりの季節が始まって、いい気分。

紡ぐ光の秋。落ち葉を踏む音が、小気味よく心地よい陽だまりをすすむ。

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 長い夜を迎えるまで、のんびり過ごす1111並びの日です。

窓辺の四季

 自分の住まいをつくる時、リビングにヨツールの薪ストーブをつけようと思って

位置を決めていました。ところが、ご多聞にもれず、なにの(予算)関係で断念。

紺屋の白袴、そのままのネタですが、これが功を奏すことになります。

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 ストーブの煙突を抜く場所は、高窓となって、谷戸の東の山と空を見上げる窓に。

春には、山桜が楽しめる明るい窓になりました。

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 むせかえるような新緑と、夏の青空を見る季節があって、

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 櫨などが紅く色づく、秋の窓になります。

毎日、必ず一度は見上げる、四季の窓辺。季節の移ろいを感じることで、

日本にふさわしい住まいのあり方、またひとつ得られた気がします。

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 これからは、谷戸に舞い落ちる雪を見上げる季節がやってきます。

落ち葉掃きも忙しくなると、いよいよ師走ですね。

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 時に、満月を見上げる窓辺。いい窓をつくるのも、設計屋の仕事であります。

「そなえる鎌倉」開催まで九日

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 所属する、一般社団法人 ひと・まち・鎌倉ネットワークが主催する市民シンポジウム、

「そなえる鎌倉」が、来週の日曜日、11月18日 鎌倉御成小学校体育館で行われます。

 いままで、鎌倉の海沿いの三つの地区、材木座、腰越、由比ガ浜・長谷で

それぞれの地区に暮らす市民の方々と話し合い、地図をもとに、津波からの避難経路や

地域の連携、街中の細かい地形や昔からの移り変わりなどから、私たちのまちの備えを

考えてきました。今回は、その成果を発表する全体シンポジウムとなります。

 くわしくは、フェイスブックページで。

http://www.facebook.com/sonakama2012

お問い合わせ先

e-mail  sonakama@hito-mati-kamakura.net

会場で、お会いしましょう!!

間と流れ

 朝霧に包まれた立冬、思いのほか暖かく、身構えた身には拍子抜けした昨日の朝です。

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 今朝は、一転、寒さが身に沁みるような冷たさの夜明けが待っていました。

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 三日月が浮かぶ東の空。すこしずつ、朝焼けのピンクが混じってきます。

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 海の色合いは、朝焼けに染まって、冬の気配を伝えています。

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 鏡のように、空を映す海。これからは、肩をすぼめて眺める季節になりますね。

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 これだけ世の中が複雑になって見えると、間を取り持つ人や、流れを妨げない役目、

そんな立場が必要です。設計の仕事も、そんな視点で進んでいこうと思います。

 「行雲流水」 ことあるごとに思い出す。うまくいくといいなぁ。

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 秋深し。朝日のあたる場所、探す季節になりました。

設計のキャッチボール

 パソコン上の、メールのやりとりで設計の打ち合わせが進むようになって、久しいです。

色味や画像で、クライアントの方々とイメージや「こんな感じですか?」のやりとりをする。

 いろんなことを投げかけ、ストレートに伝えたり、時に変化球が向こうから返ってきたり、

時にお互い勘違いして暴投したりもあります。

 キャッチボールが野球の基本のように、設計のキホンもイメージ型ボールのやりとりが

住まいを形作るようです。

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 造りつけの家具のデザインも、窓辺を彩るマリメッコのカーテン生地から。

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 クライアントの方は、自分の好みを柄に合わせて伝えてくださいます。

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 こういう風合いならば、タモや白木のナチュラルな家具が似合うだろうと、こちらは

考えることになります。

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 こちら側も、日本の色や文様を伝えたり、照明も「こんな感じのものを」と受けて返す。

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 かたちになる前の、キャッチボールはとても大切です。

考え方の共有さえ出来れば、あとはそれまでの流れに寄り添って、図面にするだけ。

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 常日頃から、自分の引き出しにいろいろと仕込んでおかないと、「ネタ切れ」をおこす。

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 どこの国にも、いいものはたくさんありますね。あとは、それをどう活かすか。

時々、棚卸をして、風通しよく、錆びつかないように。何事も、お手入れが肝心なようで。

秋旅の虫

 今年も残すところ二ヶ月をきり、置き去りにしてきた旅の虫が騒ぎ出す今日この頃です。

目まぐるしく変わる秋の空模様、あの街この町の風景、今頃はどんな風かと思いを馳せる。

 なにかと余裕を持てない昨今、小さな秋旅でもしてみたいものです。

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 沈みゆくヴェニスを歩いたのは、ちょうど今頃。冷たい雨が降っていました。

ただでさえ退廃的に感じられる街並みですが、美味しいレストランを見つけたおかげで

とてもいい印象があります。

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 旅先では、雨降りもまた印象に残るものです。

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 朝靄の中、乳白色の海をゴンドラで滑りながら、帰途に着いたのもいい思い出。

今日は、どんな風が吹いているのかな。

ヒトリシズカに、すすむ

 仕事展の片付けが終わって、七五三と結婚式で賑わう鎌倉の、裏道を

スタコラサッサ(古)と戻ってくる週末でした。なかなか、じーっとする時間が持てないな。

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 季節は足早に過ぎていきます。秋雲が流れてゆき、一筋の飛行機雲が描かれて。

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 朝焼けがこの色になると、夕方には雨が降り出すのを告げています。

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 ヒトリシズカ、という花の名が、ふと浮かぶ朝に。

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 有難いことに、仕事が続いてゆくので、のんびりもすこし棚上げ。

肌寒い季節の訪れに、すこしずつカラダを慣らしていく今週です。

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 潮騒がグレイの海に静かに寄せて。

次の季節も、御機嫌よう。

秋晴れの、朝刊

 海をへだてて日米のジャイアンツが、それぞれのシリーズを制覇しました。

草野球中年としては、いい2012年シーズンの締めくくりとなります。

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 西の空のすこし欠けはじめた月が、白球に見える秋の朝。

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 お日様さえ、輝ける白球です。アタマが野球一色。

小さなボールとバットさえあれば、成り立つそんなシンプルなスポーツだからこそ、

人々のドラマになるのでしょうか。野球の面白さ、またひとつ深みを増す季節です。

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 海へでかけた帰り道、犬のリードをかけるフックがあるコンビニで買うスポーツ各紙。

「日本一」の文字が躍っています。お隣さんの分を買って帰る至福の朝。

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 お隣さんは、元ブンヤさんなので、喜びもまたひとしおでしょう。

こういう朝は、そう何度も味わえるものではありませんから。

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 白球の月と朝刊を眺める、秋の日曜日です。よい、一日を。

オレンジの朝

 仕事展の展示中、携帯が鳴って、急ぎの図面を描かなければ、と事務所に戻って

スパート。朝飯前の図面描き。無事昼過ぎにはデータを送って、今度は鎌倉税務署!へ。

税理士さんの源泉の支払いを確認して税理士さんの事務所へ出向き、決算報告書の

作成報酬をお支払い。その足で「そなえる鎌倉」告知ポスター、フライヤーを受け取って、

また、その足で行きつけの床屋さんに立ち寄って、マスターに掲示のお願いをします。

 ふたつ返事でご快諾いただいて、事務所に戻って、今度は町内会長さん宅へ向かい、

町内会の回覧のお願いをして、町内会の掲示板にポスター貼り。以上で、もう夕方です。

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 地元のことだから、歩いて廻って、まさに地道をゆく。

何事も「いっぺんでやれ。」という田中文男棟梁の一言を思い出します。

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 設計の仕事は、裏方でよく、支える仕事が出来ればそれで本望です。

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 秋の月が西の空で微笑む朝。海の朝焼けの色合いが、冬の訪れが近いことを

教えてくれます。空気が澄むと、オレンジの風合いが増してきます。

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 東から山越しに日が昇るまで、わずかな時間味わえるオレンジ色。

収穫の季節にふさわしい、季節の詩ですね。

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 大島のシルエットがたなびく秋雲といっしょに浮かんでいます。

よい週末を。 

宵待ちの月

 新しい月の始まり、さわやかな秋晴れとひんやりした冷気に包まれて始まります。

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 満月から新月へと向かう、ついたちの月が西の空に浮かんでいます。

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 中秋が過ぎて、今の時期の季節の月は、一番輝くのかもしれません。

ウサギのシルエットが、はっきりくっきり、まるで視力が上がったかのように見えます。

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 毎朝見上げる月と、夕暮れに見上げる月。見る側のココロの有り様を映して、

まったく違う光に見えます。宵待ちの時間が、一番好きだな。

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 秋の収穫を待つように、待つのも仕事のうち。犬は待つのが得意です。

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 待ち過ぎて、調子に乗って、画面からはみ出す奴も若干1名。

待つことの意味、秋はふと考える季節です。

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