暮らしの日めくり
矢のように過ぎる日々に、句読点を打つように、クリスマスカードを書きます。
もちろんカードはデザインして印刷しますが、宛名書きと一言は手書きにて。
日頃はパソコンで仕事をしているから、一年に一度、年末に手で書く時間は大切です。
手を使い文字を書く、そのスピードは書きながらさまざまなことを思い出させてくれます。
今年の出来事や、よくやったこと、うまくいかなかったこと。
宛名を書きつつ、彼の地では雪景色かな、あの人はどう過ごされているかな、と。
暑かった夏が夢だったようにも思える冬。
季節は同じように巡るけれど、去年の自分はすでになく、今の自分があるだけ。
手を動かすことで、アタマもいろいろとあちこちへ散歩するようです。
今年は、夏のことを思い出すのが多い気がします。
鮮やかな陽射しの下の原色や、南風と潮の匂いを。
夢をみつつ、筆をとる。そろそろ今年も店仕舞い。仕事納めがよろしいようで。
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