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平穏な地平

 お目出度いお正月も早や中盤を折り返し、なにやら物騒な世の中です。

鎌倉は人の波が過ぎ去って、静かな日常が戻ってきました。

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 静謐な境内に鳥の声だけが響いて聴こえます。

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 段葛の堤燈行列が紅いラインを引いて、風にゆらゆらとしています。

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 穏やかな冬の海。まだ節分には間がありますが、冷たい風の中にも

暖かな春の気配がかすかに感じられます。今年の寒さが待ち遠しさを増してますね。

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 どんなに荒波に出会おうと、ココロの水平線は脅かされはしないはず。

なぜなら、誰にも己のココロの中だけは汚すことは出来ないから。

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 明けない夜はなく、朝日はまた今日も律儀にしっかりと昇ってきます。

物があふれて情報が早くたくさん手に入っても、平穏なココロは手に入りません。

廻りがどうこうというより、どうココロが感じるか。そこにしか地平はありませんから。

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 雑事にかまけていても、ココロの平穏な地平は忘れずにいたいものです。

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