« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »

2013年2月

言葉の後ろ楯

 唄は世につれ、という言葉があります。言葉も世につれ、流行語のように移り変わる。

でも、日常の普段口にするのは不易な言葉の数々。だから大切になります。

Rimg12169

 自分が自ら口にする言葉は、自分が一番よく聴いているはず。

無意識に口癖になっているような言葉が、その人自身をよく映す鏡のように思えます。

Rimg12170

 特別な師を持たずに始めた設計の仕事。身の回りの全てが師である。

そのように、すこしずつ思える感じがあります。

 何気ない日常の風景、会話、そして読書に実際の現場。そのひとつひとつが

自分というものをいつの間にかかたちにしてくれる。そんな風に思います。

Rimg12172

 不易なこと。不変であること。は、普遍に通ずる。変化の大きな時代に、流されず

不易なことに目を向けてその道をゆく。不偏に、偏らずゆく普遍は王道になるのかも。

Rimg12175

 時に立ち止まって考えるとき、そっと支えてくれるのは人の発する言葉の数々。

弱気になったり迷うことがあったとき、ひとことに支えられてゆくこと。

言葉の後ろ楯、さまざまな本から得たものもたくさんあります。 

Rimg12176

 さりげない言葉だからこそ、すっとその時々にココロに届くのかもしれませんね。

ココロに降り積もった言の葉が、いつしか養分となって育ってゆく。

悲しい言葉さえ、いつか 「琥珀のように輝きだす。」

 「蒼氓」の一節より

Rimg12179

 行く雲も流れる水でね、流行というのがあるんです。不易のものと流行のものと、

同じようにエネルギーをかけるとばかばかしいだけです。

これ人生でも何でもそうじゃないでしょうか。この不易なものだけは勉強した方が

いいんです。 ~現代棟梁 田中文男~ より

Rimg12181 

 行雲流水 執着せずに物事に応じ従いながら行動すること

不易な言葉は、どんなときも支えてくれるものです。

手抜き気抜き息抜き

 満月がとても明るく輝いている一夜が明けて、お天気は小休止に向かうよう。

すこし短い二月だから、少々のんびり読書三昧の時間を過ごします。

Rimg12158

 あくせく働く、がむしゃらに働く、走りながら考えるのも楽しいけれどゆっくり気の向くまま

本の書き手の経験を自分のことのように追体験しながら読む本も、仕事の内です。

Rimg12160

 吉祥寺「小ざさ」の社長、稲垣篤子さんの本を読みながら「商い」のほんとうを知ります。

おいしいもの、を作り出すのは結局、人の手。その手をどのように動かすのか、

アタマを働かせ気持ちを働かせ人を働かせ、ひとつひとつの言葉が心遣いに溢れて。

Rimg12161

 なにか秀でる会社というものは、そもそも考え方が秀でていますね。

そしてその考え方と行動がしっかりと結びついて、ひとつのかたちになる。

そのかたちがモノであれサービスであれ、人の中身がかたちになったもの。

有形無形関係なく、人のありようが商いに映し出されるものです。

Rimg12165

 手を抜かず、気を抜かず、息抜きをちゃんと忘れず。

なにごとも、いつかどこかに繋がっているように出来ている。

作り込まず、どこか抜けているほうが、魅力になる。そういう考え方もありますね。

Rimg12166

 自分が反映されたものがかたちになる。またひとつ、見っけました。

http://www.ksekkeishitsu.jp

光りの叙事詩

 東北の大雪はここ鎌倉からはまったく想像することが出来ず、温暖な地のありがたさを

実感して丁寧に過ごす二月のおしまい。風の冷たさに身をすくめながら動き始めます。

Rimg12144

 春になる直前の光り、まだ眩しさは控えめに、でも力強く昇ってきます。

息吹という言葉がぴったりの空気を感じる朝。弥生の数字になればココロも納得です。

Rimg12150

 光る波、この時期は強い波頭が続いて潮騒が賑やかに響く。

砕ける波の先がきらきらと光りを散らしています。

Rimg12153

 東から伸びるオレンジ光線は、砂をシルバーに変えてゆく。

Rimg12154

 月の砂漠でなくても、きらきらと光る砂の海。風にかすかに模様を描く浜の上。

Rimg12155   

 饒舌な光りの詩。豊かで清明な生命。それぞれのココロに射す季節に。

光り射す方へ

 朝焼けが東の空を染めるのも、すこしずつ短い時間になってきます。

夕暮れの時間が長くもなって、春はもうそこまで来ている感覚です。

Rimg12120

 冬の間すくんで縮こまっていたもの全てを、ぐーんと伸ばす季節がやってくるのも近い。

五感を素直に開き、姿勢を整えて迎えるようにします。

Rimg12121

 事務所の棚卸が片付いて、だいぶすっきりしました。

人様の住まいを設計する立場としては、身の回りの整理ぐらいしておかないと

収納スペースについてお答えできないでしょうし。

適材適所、収納もかたちではなく、空間がどれだけ作られるかによるようです。

使いこなすのは、住まい手自身。こちらは知恵を出し場所を用意するのが務めです。

Rimg12123

 光りの射す方へカラダが向かうのは自然のなりゆき。

ならば場所を空ければ、新たな風が吹き込んでくるのも道理でしょう。

閉ざされた場所には、光りも風も入ってはこない。ココロもカラダも、その居場所の住まい

も同じように出来あがっているもののようです。

居場所の工夫はほんのすこし変えるだけで出来る。改めてそう感じました。

Rimg12127

 冬の海から、いよいよ春の海へ。光りがすこしずつ明るく華やいできます。

これからは気温も段々と上がってゆくようで、カラダも伸び伸びと出来る季節。

Rimg12135

 光りの射す方へ、日々新たに。

Rimg12138

 行く雲も流れる水でね。自分を変えていかなくちゃ。

田中文男棟梁の言葉。繰り返す、いい季節の始まりです。

オッケーラッキーハッピー

 設計事務所の棚卸、自分でゆうのもなんですが、使わずに溜め込んだモノ多過ぎです。

開けなければ取って置いたことすら思い出せないような資料。「いつかは必要だ」とその時

思っていつの間にか仕舞いこみ、いざ必要となった時には時間がなくてあるもので対応。

 結局本当に必要なものは、手前のアタマに入っています。今はなにか?と思えばすぐに

ネットで検索すれば「近い」ヒントや答えが見つかりますから、その程度?の疑問のため

収納スペースをあてておくのは、モッタイナイ。設計屋なのだから、スペースを創れ、です。

Rimg12139

 久しぶりに空っぽにした収納。出したモノの多さに笑いながら、しばらく空けておきます。

目まぐるしく変わる建築の、基準法やら環境の省エネ指針。役人が役人の仕事を増やす

ため、作り出す、本質には決して向かうことのないお達しは捨て去るのが一番ですね。

どうせちょくちょく変わることですし、人が住まう家づくりの本質は普遍です。

 そもそも指針となるべきものは、本当に必要な最低限の、確かな適量さえあればいい。

人々がシアワセになるべくつくる、それを忘れている決まり事、減らしていきましょう。

Rimg12113

 古来、日本の建築には隙間を空ける、「透かす」という技法があります。

高温多湿の環境から、材料と材料の間に目地をとったり癒着させずに、透かす。

スペースを空けるのは古の昔から得意とする民族であります。

Rimg12114

 片付けの合間、本を読みつつ考えるキャッチフレーズは、オッケーラッキーハッピー。

ナニゴトモヒテイセズ、オッケー。グウゼンオトヅレル、ラッキー。スエニケッカ、ハッピー。

 否定からはなにも生まれないであろうから、肯定し受け入れることからはじめる。

偶然とは必然。悲しみさえ、ラッキーに変えられるはず。

そのように、なるようになる。肯定と必然がつながってゆくその先は、ハッピーです。

幸福とは感じるものでした。

Rimg12115

 陽だまりにまどろむ、ぎゅうどん。シアワセなはずです。

Rimg12118

 なにするにせよ、空きがなければ入らない。話していてもご飯は炊けないから、

これからも空けるスペース。オッケーラッキーハッピー。

日常美

 穏やかな晴天が続くと気持ちも晴れ晴れとして、春へと自然に向かうようになります。

海も朝焼けが早くなって、明るさが増し陰翳のコントラストがくっきりと表れてくる季節。

Rimg12084

 毎朝同じ時刻に訪れても、まったく違う光景に出会える海辺の朝。

貸切のシアターにて光の移り変わりを眺めて過ごします。

Rimg12085

 海鳥のシルエットが残像となって一枚の印象画を描いて消えてゆく。

Rimg12090

 凪いでいても響き渡る潮騒は、まだ冬の冷たさを感じさせてもいます。

Rimg12095

 一足はやい春の光り。波の翳が濃くなってゆくとそこには春が来ています。

Rimg12105

 海と並行に水平線を描く雲もたなびく。日常の美、日々の暮らしにつなげてゆこう。

http://www.ksekkeishitsu.jp

住まいの端々~軒先

 永く残る日本建築。寺社仏閣は大きな屋根を持っています。これは降った雨を受け流し

その下に人が集まるような空間を持つからです。屋根の下で守られている感覚でしょう。

 庇の出の少ない箱型住宅は格好よく作りやすいものですが、屋根を大きく庇の出をとり

それを野暮ったくしないのが設計者の役目でもあります。いろいろな降り方をする

日本の雨や雪。軒の出が大きいほど、母屋が長持ちすることにつながります。

K60

 軒の出、庇の出を大きくすると、当然その先端部分には目がいくことになります。

上の写真で斜めに上がってゆく部分は「破風」(はふ)といいますが、ここでは下の部分を

すこし削って段差をつけてあります。女性が眉をひくのと同じですが、こうすることで雨水が

切れ落ちやすく長持ちしやすくなるとともに、翳が生まれてシャープにも見える。

 デザインと用の関係は持ちつ持たれつ、理由がよい結果に結ぶよう心がけること。

Rimg6660

 軒先は、支える部分と端部を押さえる部分があります。支える部分は風の吹き上げや

雨を受け流し雪国では雪の重さを耐えるような役目があります。

Rimg12073

 先日降った雪も時間が経つと軒先に下がってきます。雪国ではここに積もって留まる

ことで、すが漏りといわれる雨漏りにつながることもありますから、水を切ることが大切。

Rimg12080

 普段あまり目に止めない軒先は、日本の住まいには欠かせない役目があります。

K38

 住まいの状況に合わせて、複雑な屋根になることもあります。が、水が切れて乾くよう

適切な空きをとれば、自然の摂理にはかなうものだと思います。

Rimg6659

 同じ感覚でリズミカルに繰り返す。これも軒先のデザインのひとつ。

屋根を支える構造材の並ぶ繰り返しのデザイン。こういうのも追求していきたいもの。

 端々を大切に。軒先には、工夫されるべき課題がまだまだたくさんあるようです。

やることなすこと

 雨水のはず、が雪に変わって真冬の寒さは居座っている、今日この頃です。

でも季節の変わり目だから、日替わりで移り変わるのがこの時期の常なのでしょう。

素直に受け止めて、平常心ですこしずつ動き出します。

Rimg12072

 設計事務所の棚卸。いらない物や読んでいない資料の山。すこしずつ崩しながら

先へ進みます。時に立ち止まり、読み返したりなんぞしているから一歩進んで二歩下がる

、まあ行雲流水なるべくしてなるのですから、これでいいのだ。

Rimg12070_2

 未来というのは今が続いていくもの。どんなにあがいても私たちの足元には「今」が

あるだけ。今せずして明日はない。刹那的でもなんでもなく、当たり前だからこそ平常心。

考えている暇に手を動かして山に変化をおこしてみせましょう。

Rimg12076 

 降り続く雪を是幸いと汚れた犬の洗濯をします。久しぶりなので泥水のように流れ、

あとの掃除に腰が痛くなります。

1361262310415

 神妙に乾かす態度をとる、単に臆病なのではありますが。

Rimg12078

 終わればさっぱり、毛もふかふか。得意げになってます。

Rimg12075

 雪に負けずクロッカスが健気に佇む足元。

なすべきこと、花に教えられるような朝が始まります。

変形、高低差のある敷地に

 大きなお屋敷が相続で切り売りされ、小さな区画割で緑も減って殺風景にした場所に、

画一的で芝居の書割のような、のっぺり不自然で殺風景な家が建つ、日本の日常。

 それよりは、小さくても面白い敷地のかたちであったり、高い低いがある場所がいい。

そう思うのは設計屋という商売をするものだけではないと思います。

Rimg11861

 横浜の私鉄沿線の駅からしばらく歩いたところ、そこにもそんな場所があります。

住宅の計画案を練るために、敷地を見て高低差を測ったり、日当たり、風向き、隣家や道

、廻りの様子など、ぐるっと歩きながら文字通り体感します。

Rimg11879

 小高い丘の上、杉林の場所は公園になると聞きました。その場所もアタマに入れつつ

持ち帰って、机の上で紙にスケッチを始める。いつものパターンです。

思ったより小さな敷地ですが、要望は大きいから「あーでもないこーでもないっ!」

紙の束を重ねながら、なんとかいいプランが出来上がります。

Rimg11948

 変形の敷地をそのまま取り込んで、スペースを確保しつつ外部のテラスも屋上も作る。

限られた広さと、敷地の高い低いや日当たりの兼ね合いを探るプランニングであります。

Rimg11988

 車も駐車場も必須。いきおい跳ね出すバルコニーや、屋根、外壁、窓のバランス。

そして家族のそれぞれの居場所や、一緒に過ごす大らかなスペース。

いろいろなことを加味しながら、ひとつの居場所が出来上がります。

Rimg12024

 敷地が変形で高低差があるからといって、格好悪くなっては商売になりません。

いかに「見られる」かたちにするのかも腕によりますから。

Rimg11968

 東西にバルコニーを設けることで、風通しよく考えられたと思います。

当然将来のことも想定して、素直に表現する。結局いつものように自分が納得するものを

「これしかない」と提案するのでした。

 設計の手法は属人的で、なにもせずともそこに個性が出るものです。

同じように、たとえ全ての条件を満たしているかに見えても、住み手には違って見え、

好みもはいりますから、どんな家も住み手が反映されて出来上がります。

Rimg12013

 敷地を素直に読み解き、無理や無駄のないかたちを創る仕事。

素直な姿勢が素直にかたちづくる。またひとつ、面白さを味わう設計です。

送る背中

 旧暦の一月九日、二十四節気のひとつ、文字通りの雨水(うすい)のお天気でしたね。

もう雪は降らずに雨になりましょう。と、古人が名づけた日を過ぎて、また春は一歩近づく。

朝日が昇るのも日に日に早くなって、蕾みも柔らかさを増してくる季節です。

Rimg12049

 すこしまとまった時間をつくり、設計の進め方、仕事そのものの棚卸を考えます。

徒然なるままに書き留めてあったものや、思いつきを整理していく時間をとって。

行動をすることが全てでありますが、どう芽吹かせるか、闇雲に行動するべきじゃない。

そんなことを考えつつ、じっとしていてはアタマは働きませんから、カラダをまず動かす。

いつの間にか溜まって滞るような書類や古く硬くなった考え。目にする物や見えないものを

どれだけ捨てられるか。使える知恵さえあればいいのです。

Rimg12057

 建て前やらしがらみやら拘りをすっかりほっぽり出して、いかに動いてゆくか。

季節がすこしずつ移り変わって新しく巡ってゆくように、自然体のよい姿勢から始める。

気持ちを前のめりにする力は、実際の姿勢の良さから生まれるものでしょう。

身の回りを整えることは、姿勢を整えることと同じことでもありますね。

 日々思うことは変わっても、よい姿勢だけは構えずに持ち続けたいものです。

Rimg12060

 そんな日に、子供が高校の面接を受けに出かけるに、背中のゴミをとりつつ思う。

いつのまにか大きくなったもんだな。親の気持ちになりつつ、棚卸続けます。

住まいの端々~窓辺

 建築って規模に関わらず、社会的なものです。たとえ小さな家であっても風景の一部。

家族の生活が営まれ、容れ物として存在するから、外、つまり社会とつながるものです。

Rimg7527

 そのつながりは窓辺からはじまります。外に閉じて中に開くコートハウスであっても

どこかしら外の世界と交感しないかぎり、人は生きてはいけませんから。

Img_2338

 犬も外と交感することで「自分」を把握?しているようですね。

Img_0622

 窓から何が見えるか。どんな風景を切り取るか。また、遮るものはあるか、

目にしたくないようなものはあるか。内側から外に働きかける意志も窓辺には要ります。

Rimg1390

 出来ることなら予算をかけて、木で窓をつくりたいものです。

窓辺をいかに作るか。その意志を木で考えることによって自由自在にしたいから。

アルミサッシと違って木は経年変化をしていきます。人が歳を重ねるように

木の窓、建具も同じように古びて味わいを増していきます。

Rimg2114

 アンチエイジングを唱っていても誰もが平等に時間をすごし齢を重ねるもの。

どうせ重ねるなら、社会とつながる窓辺もそのように自然と交感できるものでありたい。

そう願って、よい窓辺を考え続けたいものです。よい春は、よい窓辺から。

犬の休日

 氷点下の鎌倉、いつもより一時間遅れて出かけた日曜日です。

子供の時から見上げている八幡様の木々。朝日が澄んだ空気の向こうに昇っています。

Rimg12051

 毎朝、森林浴をしつつ海へと向かう日々。都会へ働きに出なくなったおかげで

贅沢な朝の時間を過ごせるようになったもんです。よい休日を静かに始める。

Rimg12054

 今朝も海はべた凪ぎ。気持ちもべた和ぎ。とても気分がよい冬の浜辺です。

Rimg12058

 北風小僧が冷たいですが、陽に当たっていればほっこりするのは春が近いから。

弥生の風が吹くのももうじきですね。人の減った鎌倉は、今が一番静かで豊かです。

Rimg12063

 足元に、がうがう廻る迷犬を引き連れて戻ると、暖かな朝日が差し込んでいます。

Rimg12064

 さて、そのがうがう犬ですが、飼い主の休日にはまったく関係なく、毎日が休日。

散歩。ご飯。寝る。散歩。ご飯。寝る。矢のように過ぎるドックイヤーのはずなのに、

日々是休日。喰っちゃ寝生活を謳歌する極楽犬です。

Rimg12066

 なに考えてんだか。きっと次の散歩に思いを馳せて?いることでしょう。

Rimg12067 

 後頭部に朝日を受けて、そろそろ眠たげな犬の休日であります。zzz

ホッと休

 北風小僧がやってきて、とてもとても冷たい風の吹く土曜日です。

旧暦では一月七日、すこしお目出度い気分になってゆっくりと過ごしましょうか。

Rimg12030

 昨夜の予報は当て外れ。お日様も今朝はお寝坊さんのようで、お顔がみえませぬ。

Rimg12031

 そのかわりに、西側の空が微妙な朝焼けを見せてくれます。

低い雲の上はどうやらいいお日和のようですから、よい休日になりましょう。

Rimg12035

 先週金曜日に見にでかけた現場の印象を忘れぬうちに、と仕上げた設計案。

一所懸命こしらえたおかげで満足のゆくものが出来上がって先方に送りました。

ひとまずやるだけはやったので、ホッと休、します。

Rimg12033

 住まいを設計するのは何度やっても面白いものです。

ある程度、経験からくる「慣れ」のような気安いパターンがあったとしても、

現実の敷地は実にさまざまあって、同じ場所はひとつとしてないから簡単にはいかない。

手馴れで創ろうとしても、そうは問屋がおろさず、なにより自分にバレテしまいます。

 自分の発する言葉は、己が一番よく聴いているものだから、その言葉と同じように

自分の仕事も手を抜くと、自分が一番「イタイ」のがよくわかりますもの。

 ことほどさように、いつも平常心で行雲流水を心がける、そこに戻りますね。

Rimg12043

 北風が冷たいけれど、冬の海はとても凪いでいて気持ちが和いでいきます。

Rimg12046

 設計のむずかしさを思い、また面白さも味わう。よい週末です。

平常と支え

 季節の変わり目、曇りがちな朝が続いています。またの予報も出ています。

二月も折り返し地点。平常心で落ち着き払っていきましょうか。

Rimg11925

 引き出しを多くもちなさい、と尊敬する建築家、吉村順三さんは言われました。

日々、出来るだけ物を見て、良いものを吸収し咀嚼して引き出しをたくさん持つこと。

好奇心を失わず、たくさんの「良い手」を持って事にあたる。

出来ないとは言わず、こうゆうやり方ならば出来る、と応えるための「引き出し」。

Rimg11923

 引き出しは一朝一夕には出来ません。平凡な日常に流されず、気付くことから。

設計とはたくさんの要望や夢を取り込んでかたちにするもの。

無数の問いに応答するには、たくさんの使える引き出しの用意がいります。

なにも特別なことではなく、普段からの心構えのようなものかもしれません。

Rimg11922

 日常は平凡に支えられている。自助のココロで、よい週末を。

住まいの端々~お手洗い

 建築の中で、人の住まいというものは毎日そのなかで人が暮らすから仕事が試される。

そう言われていた田中文男棟梁。大工のした仕事が毎日使われ目に付くのだから、

毎日試験される。だからいい加減な仕事をしたら、毎日ダメ出しされる。心してかかれ。

と、そのように設計屋として受け止めています。

Rimg7085

 「仕事は端々を大事にしろ。真ん中は誰でも出来る。」この言葉をいつもことある毎、

思い出してもいます。物と物がぶつかる端々。生身の人が触れる、物の端々。

この端がしっかりとしていないと、物としてきれいに見られないし、人が触れられない。

だからきちんと端々を押さえて仕事をしろ。というわけです。

Rimg7088

 端々をきちんと押さえろ、ということは見える部分だけではなく、隠れる骨組みさえ

汚くなっていたら表に出てくる。という意味も含まれています。

 村野藤吾さんも「便所とか機械室とかあまり人目に出ない場所をきちんと設計なさい。」

と言われていました。その道の達人たちは、結局同じところに目をつけられているようで、

「端々」は、隅々までよくよく考えて仕事をしろ、ということなのですね。

Rimg7090

 小さなお手洗いは、目につくところがいっぱいあります。用を足す、からこそ仕事が

きちんとされていなければならないのだ、ということを身に沁みて感じます。

水も使われるし、身だしなみを良くするところだし、それこそ毎日何回も使われるから

「仕事が試される」場所。だから「端々」を押さえろ、なのですね。

Rimg7102

 図面の上に寸法をおさえることから、端々は始まっています。日暮れて道遠し。

日々是

 冬寒が戻ってきて、冷たい風が吹いています。の予報も聞こえてきます。

春まですこしの間があるようです。しばらくハードワークして自分エンジンを高回転に。

Rimg11918

 たとえ季節が停滞するように感じられても、それはココロが立ち止まっているから。

どんなときにも等しく平等に時は流れていきます。

うつくしく感じられるのは、誰しも自分の中に素養が備わっているから。

日々是、のあとに日替わりでどんな言葉が当てはまるのか。

うつくしい言葉がすっと入ればそれでいい。おのおのの好日はここにあります。

Rimg11920

 やり始めないとやる気は出ない。そのように「なって」いるアタマは、

カラダの動きに引っ張られて働くもののようです。

Rimg11894

 うつくしい風景もそちらを能動的に見ればこそ。

進んでいるうちに、いずれどこかにたどり着く。日々是そのように。

Rimg11907

 まだ雪のふる季節。木々が芽吹く力を蓄えているように、日々是。

明日の進路

 建国記念日、とても穏やかに晴れて静かな時が流れています。

波はすこし高く、すこしずつ春の気配がやってくる浜辺。

Rimg11913

 寄せては返す波を眺めて佇んでいると、あっという間に時がたっています。

この時期、街から潤いが消えたぶん、海辺はしっとりとしたいい空気に満ちています。

Rimg11909

 いつの間にか歳を重ね、自分たちの子供が進路を決めてゆく季節を迎えます。

まさか高校生の時、今の親の気持ちを想像することは出来ませんね。

その時その時、その立場にならないと分からない気持ち、いまだたくさんあるもんです。

Rimg11914

 なるようになる。そう思ってはいても、子供たちのこととなると心配になるのは人情。

昔の両親たちの、その時の気持ちのありよう、今になってすこしずつ理解できます。

Rimg11902

 こういう時に、またふと思う「行雲流水」のこと。

明日は明日の風が吹く。福福しく笑って送り出すとします。よい、一日を。

探る在り処

 新月、そして旧正月の朝。印象的な雲が湧き上がって冬空をわけています。

こういう日、あらたに一年の計、立て直す?のもいいかもしれませんね。

Rimg11897

 解体の進んでいたガソリンスタンド。昨日はガンダム?っぽい風景でした。

Rimg11888

 今朝は、というとすっきり片付いて更地に。コインパーキングになるようです。

Rimg11905

 昨日から住まいのプランを練っていて、すこしずつ形が見えてきます。

手を動かし線を重ねて描いていくうちに、おぼろげながら方向性が見えてきます。

 ここに座ればこういう風景が見える。この部屋からはこう繋がっていく。

出来ることなら、それが無理なく自然に形になればいいと思います。

Rimg11860_2 

 あるべき居場所を探るような、そんな休日。

ココロの在り処と居場所が重ねられれば、本望です。

Rimg11881

 毎日目にする自然。居場所の在り処、自然にあるように。よい、日曜日を。

海べり山べり

 三連休初日、静けさを湛えた朝です。白鷺がさーっと飛び立っていきます。

Rimg11887

 すこし曇り勝ちな朝ですが、ゆったりと始めましょう。

Rimg11859

 山べりにある我が家、谷戸にあるのでお日様は散歩から戻る頃に東の山から昇ります。

まだ寒く薄暗いうちに海べりへと向かい歩き出す毎日。

Rimg11882

 材木座六号橋をくぐると朝焼けの海辺に出ます。犬は喜び浜駆け回る日々。

冬の夜明けは遅い分、時間がスローに流れてゆきます。

Rimg11839

 縮緬のような雲がたなびく日もあって、毎日が天然色の絵画を見るようです。

Rimg11850

 山べりから海べりまで、片道およそ30分はかからずに往復出来るのはシアワセです。

いい空気感そのままに、潮騒のあるなしだけが違う上質な場所にて。

Rimg11857

 ひとしきり海べりに佇んで海を眺めて帰り道。今度は朝日のグラデーションが

始まっていきます。晴れた日は、それだけでゴキゲンに過ごせる。

Rimg11858

 山べりに戻る頃には、青空が広がって、今日もよい一日です。

よいお休みを。

好きこそものの

 新月を前にしてお月さんが隠れた朝、冬将軍が戻って風がちめたい金曜日です。

鳥たちも水面でそれぞれ所在無げにして見えます。

Rimg11841

 朝焼けに乗って、東の空に緩やかな弧が描かれて長くたなびいています。

Rimg11847

 昨夜「ほぼ日」でセンチメンタル・シティ・ロマンス告井延隆さんのライブ中継を見ました。

アコギ一本でビートルズの名曲を再現する。僕にはこう聴こえている、という解釈で

繰り出される一曲一曲。今朝も余韻でアタマの中でティケット・トゥ・ライドが鳴っています。

 ひとりのファンとして楽しく演奏されて、こちらもほんとに楽しい時間でした。

好きなことを楽しくしているとカラダにいいから風邪も引かなくなったと言われていました。

そうでしょうねぇ、ほんとに楽しいそうで好きだっていうのが伝わるもの。

Rimg11853

 限られた六弦のギターでバンドサウンドを鳴らす妙。ギターというのは弾く時に

弦がびびったりノイズが出ますがそれが「ノリ」になりますから。

 その言葉に出来ないノリがグルーブとなって伝わるからギターは楽しい。

今日は横浜に出る予定なのでギターの弦を買って張り替えようと思います。

Rimg11837

 好きこそものの上手なれ。楽しい音楽と一緒に過ごす週末です。よい三連休を

変わり木

 最近のデザインされた住宅では、純然たる和室といえるような空間は少なくなりました。

その昔、唐紙と言われた(今もそうですが)襖のある住まいはあまりないと思います。

Rimg1646

 中国から伝来した建築の様式は、天竺(てんじく)様、唐(から)様などと言われますが、

唐紙も昔は舶来品だったようです。その紙と同じように用いられるのが木材。

 日本でも杉や桧のほか、様々な外国から入ってきた木があります。

唐紙と同じような意味で「唐変木」とうへんぼく、です。

 人に使うと役立たずになってしまいますが、木の方は唐変木でも役立ちますね。

Photo

 硬い木で家具によく使われたチーク。以前の重役室のイメージがありましょうか。

ここ十年来は北欧の家具に合う、白っぽいタモや楢が人気です。

Photo_2

 またアンティークにも見え、落ち着いた色味のウォルナット。

コチラも会社では、平社員のいる空間では使われないように思います。

Photo_3

 私の好きなエレキギターに使われるのは、鳥の目メープル。

玉杢(たまもく)と言う木目で珍しいもの。ですから、この木目模様のあるギターは

むかしから人気が高く価格も高いものです。

 ギターのネック、押さえる部分の指板に使われもします。このメープルで作ったネックの

ギターは固い音がして、次のローズウッドで作るとすこし響きやすく柔らかくなる。

と、プロの耳は申しておられます。

Photo_4

 固い木は音がかたく、柔らかな木は柔らかい音。楽器が木で作られる所以でしょうね。

身近にあって加工しやすいとの理由もあったことでしょうし。

 木の見た目や肌触り。そして木目から伝わる雰囲気。これからもその感じを大切に

設計していきたいと思います。唐変木、オーソドックスに使って。

http://www.ksekkeishitsu.jp

夜の帳

 ここ鎌倉では雪にならず、雨がざんざんとしとしとのちょうど中間あたりで降っています。

日課の朝散歩。迷犬はいつものように絶好調で右往左往。びしょ濡れでの帰宅です。

Rimg11828

 二月になって夜明けがまたすこし早くなりました。

たなびく雲を朝日が照らす。川面が揺らめく。そんな朝です。

Rimg11829

 下弦から新月へと歩みを進める孤高の月。

晴れていれば、毎日見上げながらの散歩が楽しめます。

Rimg11832

 昨夜は静かな映画が観たくなって「ラウンド・ミッドナイト」を久しぶりに観ました。

86’のアカデミー賞オリジナル作曲賞を、出演者のハービー・ハンコックが受賞してます。

 ジャズの名曲がタバコの煙の向こうに流れる、大人の映画。

音を聴きながら、その向こうにパリの風景と登場人物の人生が淡々と描かれている、

その繊細さをじっくりと観ます。ゆっくりリラックスするのにぴったりな二時間ちょっと。

Rimg11835

 デクスター・ゴードンが演じる主人公のデイルがこうつぶやきます。

「スタイルというのはすぐにかたちになるものではなく、自分の中からすこしずつかたちに

なってゆくものだ。」自分の形があるとするならば、時間をかけて「出来て」ゆくもの。

 観る時々によって、耳に残る台詞が違うのも、観ているこちらの気持ちのありようが

そこに反映されているからなのでしょう。夜の帳に、音楽の映画に見つけるいい台詞。

こうゆうのも、映画の良さの一つですね。

Rimg11836

 春が来るまで、もうすこし夜長を楽しむこととします。無事な、週中を。 

信ずるところ

 立春らしくすこし暖かな朝になります。でも今週は雪マークがついていたりしますね。

体調は意識で管理できないので、気をつけるぐらいにしておきましょうか。

Rimg11823

 昨夜は「ステキな金縛り」を家族で観ていました。

映画館でも封切りを観ていたのですが、三谷作品は細かいところにも笑いが隠されている

ので、またまた大笑いしながら観ておりました。

Rimg11822

 今回はひとつ印象に残る台詞に気付きました。

西田敏行さん演ずる幽霊が主人公の深津絵里さんに言う台詞。

 「自分に自信を持ちなさい」 自らを信じることによって道は開ける。

なにげない台詞ですが、自らを信じるから自信なのであって、自信が無いというのは

自分がないということなのかな。と半分笑いながら半分なるほどと、そんなこと思いながら

観ていました。

Rimg11811

 その時々で思うこと、感じること。言葉の入って来方は日々違うので面白いものです。

春が立つ今日。気持ちよい姿勢で週を始めます。よい一週間を。

いつも通り

 晴れ渡り澄み切った節分の朝、暖かかった昨日とは打って変わってきりりと冷えてます。

下弦の月が南の空にぽっかりと浮かんでいます。

Rimg11815

 海風の吹く今朝、いい波が立って休日サーファーがたくさん海に出てます。

Rimg11818

 体調をくずしたりすると、いつも通りにはいかなくなったりしますね。

そうゆうことがないと、いつも通りいくことのありがたみが分からないもの。

なにげない毎日に、静かな日曜日。平和があればこその休日です。

Rimg11820

 松下幸之助さんの本を読んでいたら、昭和40年!に完全週休二日制を導入する

五年も前から準備をされていたことがわかりました。いまでは学校にもありますが

先見の明、目標を掲げ実践する力。当時の、当たり前ではないことをする意味と意志。

今の時代にも、ヴィジョンのなんたるかを教えてくれます。自分の持ち場で

どれだけ出来るかな?

Rimg11824

 まったくいつもの通り、代わり映えのしない 疾走に 失笑。

Rimg11809

 犬にもそれなりのビジョンはあるようです。

展望ではなく願望?とゆうよりは労使交渉における、要求と主張のよう。

Rimg11813

 まず 散歩!つぎに ご飯! 毎日、いつも通りのヴィジョンですな。

二月の色

 夜明けがすこしずつ早くなって、朝焼けも身近に感じられるようになる二月になります。

Rimg11798

 羽を休めていた白鷺がすっと飛び立つ、静かな水面の風景です。

Rimg11797

 オレンジの空に刷毛でさっと引いたような雲が描かれる朝。

今朝も月の砂漠からお届けしましょう。

Rimg11799

 色味に乏しいように見える真冬にも、よく見れば刻々と移り変わる色があります。

流れる雲の線が一枚の絵を織り成す空。大きく深呼吸をしながら眺めるのが好きです。

Rimg11801

 週末の節分を待たずして、新しい月のついたちを慶ぶ。

街に市が立つように、ココロの片隅に花屋さんをオープンするとしましょう。

Rimg11806

 向いているほうが、前。自然と前向きになるべく、目は前についてます。

http://www.ksekkeishitsu.jp

« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31