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丁寧に、一歩ずつ

 ようやく弥生の月になって、春と呼べるような季節がやってきますね。

子供の進路も無事決まって、世の中の全ての親御さんと同じようにほっとしています。

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 自分たちが受験生だったころ、なんてほとんど記憶になく大して気にも留めていなかった

、そんなようにさえ思えるけれど、親になると不思議なもので心配するのですね。

なるべくしてなるのでしょうが、それぞれの立場にならないとわからないのが面白い。

季節が自然に移り変わるように、過ぎてゆけばなんでもよい思い出になります。

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 他人事を我が事のように感じるのは、なかなか出来ませんが、少なくとも近い気持ちに

もってゆくように、心を寄せることぐらいは出来るかもしれません。

ココロが開いていさえすれば、人の気持ちになれる機会は増えてゆくものでしょう。

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 同じ海でも刻々と移り変わるから、毎日が特別になってゆく。そう感じられる日がある。

一歩ずつ、なんでもそうですが、丁寧に過ごすことで目に止めること、気がつくこと、

すこしずつ増えてゆく。

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 木々が芽吹くのと同じで、暖かな季節につられてココロも自然に開いてゆく。

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 世の中、効率とか景気回復とかいろいろ求めるように騒々しいですが、

出来ることだけ丁寧にやってゆく。まずはそこから、の一歩ですよね。

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 坂に香る梅。水仙とともに香る。長かった冬を越えて、よい春を。

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