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2014年3月

春新月

 春の嵐が過ぎ去って、春爛漫。新月がかさなり、いい始まりの予感に満ち満ちています。

大風がようやく止んで、季節が落ち着いてお花見頃。桃色に染まる鎌倉の街並みに。

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 思い立ったが吉日。これだけ明るくなれば、なんのためらいもなく始められますね。

水面が映すように、気持とココロをシンクロさせてスタートします。

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 一足飛びに、目指す場所にはいけないから、ひとつずつ。自分の歩幅で、まず一歩。

歩き出せば、いつかどこかにたどり着く。思い描いた場所が、いつか目の前に現れます。

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 どんなささいなことも、日々心がけて、毎日願えば、いつの間にか「なる」。

自分のココロの中、水をやり芽吹きを見守り育てる、なにか。

具体的なかたちになる以前に、ちいさな蕾みをひとつひとつ携えて。

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 海は蒼さを増して、いい風が吹き抜ける朝。自然と前向きになって、彼方を見つめる。

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 犬も西向く、前向き春新月。

寄り道小道

 桜が雨降りと花冷えで足踏み。夜半からの雨が、霧雨からしとしと雨に変わってきます。

桜のピンクもいいけれど、身近な白さが春には似合うと思います。

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 雨音の隙間をぬって、小鳥たちのさえずりが谷戸に響いています。

雨のしとしと、鶯の美声。まことに麗しい春の休日。

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 毎日をきちんと過ごすことも確かに大切ですが、直線的な日々は続きません。

どこか迷ったり彷徨って、道から逸れることも必要ですね。

養老先生が園児たちを連れて歩くと、子供たちが道を外れず、養老先生だけが寄り道を

始めると書かれています。大人たちがつくった道の上を子供たちがなぞるだけ。

いつの間にか豊かな自然が身近な日本も、寄り道小道をしない世の中になっているよう。

 子供たちがあちこち寄り道をするのが不自然では、どこかまずいのでしょう。

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 足元には寄り道名人が約一名。まっすぐ歩いた例がありません。

それが自然とも言えますね。小さな子供たちが寄り道する自然は、遠くなったようです。

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 山から海へと流れる小さな水路、今は見えにくくなった鎌倉。

子供の頃のせせらぎ。今は思い出の中で光っている。

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 あちこち気ままに寄り道小道。江ノ電沿いの小道を通って、道を踏み外す中年と犬。

 

LIFE!ロード・ムービーという旅

 すこしばかり春眠暁を覚えずして、待ちかねて鼻をふくらます犬とゆっくり海へ。

降り立った材木座の浜は、強い南風。犬は大喜びしながら、その跡をついてゆく朝です。

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 春の陽気に上機嫌で、いつもより足を伸ばし長谷まで、潮風に吹かれつつ。

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 たとえ三十分でも遠出して、違う風景に出合うと、それだけで小さな旅のようなもの。

感覚を呼び覚ますのには、いつもと違う場所に身を置くことが大切ですね。

潮の香りが、春休み感を増量してくれます。

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 前から観たかった「LIFE!」を観に茅ヶ崎へ。懐かしい「LIFE」の表紙を思い浮かべつつ

NYの都会の風景と、ロード・ムービーの展開で広がる自然の風景の対比と、ヒューマンな

ドラマ。ベン・スティーラーのいつもの表情が、いい味で、人生!そのものの意味を描く。

 歳を重ねるといろいろ諦めていることがありますが、失ったわけではない「夢」。

自分らしさ、いつでも取り戻せるもの。一本の映画は、路の途中の小さな旅を味わえます。

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 いい映画を味わったあとは、美味しいビールも味わうのが礼儀?流儀?

MOKICHIGARDENでゆっくりと過ごすシアワセ。料理やビールも、LIFE!旅です。

漲るチカラ

 雨上がり、すこし季節が足踏みして冷え込んだ朝、マフラーを巻いて出かけます。

しっとりとした空気の境内に、静静と朝日が昇ってきます。

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 そこここに、朝露が舞い降りてきらきらと控えめに光る谷戸の春。

気付かずに通り過ぎる人々の日常とは、別な時間が輝いています。

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 どれだけの時間、考え続けたとしても、ずっと立ち止っていてはなにも生み出さない。

冬の間、じっとしていた気持の中の「なにか」が、季節に後押しされて立ち現れる。

動き出すと、自然に身の回りにも風が起こります。目に見えぬ、やる気ってやつは、

動いているうちにどんどん目覚めるかのようです。

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 水面が光るのは、光が当たるから。陽の当たる場所、人それぞれの毎日にある。

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 春の瑞々しさは、足元の緑に舞い降りる朝露に宿っている。

見逃さないよう、ココロの余白を、不用意なことで埋めてしまわぬように。

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 朝露に漲るチカラ。そのものが、うつくしい。日々是好日。よい、週末へ。

好みと定番

 夜半からの雨が花粉を洗い流し、しっとりとした空気がすこしひんやりとした朝です。

暖かさがようやく体に馴染んできたように感じて、すこし眠たげにもなったりする季節。

身体が動きやすくなって、変わり身も早く?いい感じになってきます。

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 好き嫌いを瞬時に判断するのは、人の特性ですが、その「好き」を大切にしたいと

いつも思います。 好き嫌いで判断するな、とよく言われますが、直感であると考えれば

どこかにその理由のようなものがあると思います。

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 設計の仕事は、人の好みとこちらの好みをどうブレンドするか、そんな兼ね合いが

面白かったりします。若い頃「好き嫌いが顔に出る」と言われたことがあって、

クライアントとの打ち合わせでは、冷静を装うようにはなりましたが、ばればれなのかも。

 人との相性も含めて、どう「好き」を共有していくか。その先に見えてくるのが「定番」。

モノの考え方にも、ある道筋をつける「定番」があるのかもしれません。

 ただ、その定番が「手癖」や「理屈」のように固まったこだわりになってしまわないように、

そこのところが大切だと考えます。理想の定番とは、すこしずつ微妙に変化しながら、

よりよいモノになってゆく。柔らかさを保ちしなやかに強さを秘めた「定番」。

 古びない定番は、自然からの学びや刺激が横糸で、縦糸の時間と折合うのでしょう。

つまるところ、定番ってかたちではないのかもしれませんね。

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 日本人の好み。それぞれの時代に似合う定番。模索しつつ、いい春休みを。

依って立つところ

 春本番、気温は一足飛びに初夏のよう。青空に木蓮の白が映える眩しい朝を迎えます。

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 そこここに咲く木蓮。鎌倉の庭にこれほどあったなんて、今まで気付けないでいます。

人は見たいものしか、見ない。己の視野が凝り固まって不自由であることに気付く。

向こう側はこちらがどう見えるのか。いつの間にか、相手の視点や鳥の目線で俯瞰する、

そんな感覚から随分と遠ざかってしまったようです。

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 氏より育ち。人が育まれる環境は、無意識にものの見方に反映されるものでしょう。

考え方の拠り所と、体そのものが依って立つ場所。どこかでつながっているようです。

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 眼が眩むほど、眩しい春の陽射しに照らされていると、体中に力が漲るようになる。

とても寒く長く感じられた冬から、解き放たれる感覚がこれほど強いのは初めてかな。

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 寄せては返す波を眺めつつ、今の気持ちを見つめ、さてこれから何処へ。

急がず、日常の全てを自らが急かさずに、依って立つ場所から沈思黙考。

 春眠の只中のリラックス。饒舌な春だからこそ、静謐に過ごすとしますか。春、だから。

一区切りの春

 谷戸の春、坂の木蓮が満開になって、鶯が美声を響かせて谷を渡っていきます。

春が急にやってきたように、陽射しが明るくなって、今日一日が静かに始まります。

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 年度末、持ち場の書類を持ち回り。あちこち訪問して書類をパス回し!!

午前中受け取った書類を、昼事務所に戻って、他の書類と整えて、アポイントの電話。

有難いことに訪問を快諾されたので、美味しくパンを食べてその足で横浜の役所へ。

無事年度末の書類が間に合って「ごくろうさまでした。」とお互い笑顔で「またよろしく。」

一服の烏龍茶がこんなに美味しかったっけ?と思いつつ、南林間へ。

設計契約の調印をいただいて、ほっとしつつ、隣駅の工務店に書類を届け、無事終了。

朝一番の電話から始まった、一日の仕事が、いいパス回しで終わる幸せ。

 予期せぬ連絡を朝一番にいただき、二つの書類を一日で済ませてよしよし。

準備をしてさえあれば、午前にひと手間、午後にふた手間、み手間と進められて、

うまくいくことが出来ます。田中文男棟梁の遺言「仕事はいっぺんにやれ」の通り、

雲が行き水が流れるように、仕事がはかどる一日。

 うまくいくことは多くはなくても、毎日丁寧に心がけていれば、こういう日に出会える。

やってみて、自分に言い聞かせ自ら動いてみて、うまくいかなきゃ考えてまた動け。だな。

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 どう動くか、なんて考えるより、とりあえず動くことで景色が変わり見えてくるものがある。

雲は刻々とゆきながら姿かたちを変え、水は澱むことなく高きから海へと流れる。

「行雲流水」の言葉の意味を、朝から夕暮までに、動きながら感じることが出来る。

 働くことの意味と、行く雲、流れる水のごとし、の言葉が一致するかのような不思議。

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 序破急でも起承転結でも、自分にあったやり方や言葉がありますね。

割り切れないことや身動きがとれないこともありますが、基本前向きであればいい。

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 効率とかを追っていくのも大切ですが、型に嵌まってしまう弊害もどこかある。

くだらない自分のこだわりなんかより、周りの人々の気持ちに合わせると広がるはず。

 うまく一日が回ると、いろいろな意味を身近に感じることが出来ますね。

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 いっぺんに出来たおかげで、いい春休みをいただきます。自分へ、いいパス。

見直すことで

 風の冷たさがすこし残っていますが、それでも暖かさが増して楽になります。

身体が目覚める季節、アタマが眠たくなっても、カラダの細胞が活発に先立っていく。

自ら動きだすことで、たくさんのいい回転が生まれる春になります。

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 弥生も早や終盤。衣替えも含めてさまざまな切り替えをする時期がやってきます。

アタマも新年度に向けて、整理整頓。切り替えをうまくするには、動きながら考える。

あーしよーこーしよー、と考える前に手に取って体で運んで、それから見直す。

 動かしてみなければ、それが正解かどうかもわからないから「やってみなはれ」。

動きながらであれば、使いにくいことも見つかって、見直すことも億劫ではなくなります。

 停滞とは動かないカラダから始まる。歩き出せば風景が自然に変わってゆく。

当たり前のことが、止まっていてはわからなくなるのが冬なのかも。

 春は動き出さずにはいられない季節。意識が引っ張られるように、体を使おう。

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 見直すことで隙間を生み出し、新しい風をいれる。

明るい春の陽射しは、いろいろな隙間に光をあててくれるようです。

 

季節の頁

 日々是好日そのものの春連休。冬の名残の北風がまだすこし冷たいけれど、

空は明るく月は高く、瑞々しく清々しい、気持のよい朝を迎えます。

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 気分よく出かけられたおかげで、材木座まで足を延ばし、いつもと違う道を楽しむ。

足元の迷犬も、新たな散歩道に喜んでいます。

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 木の塀に砂の道。海へと向かう道。海べりの町の感じが幼い頃の思い出に直結してます。

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 暖かくなって気が急くこともなくなると、あちこち見上げる機会が自然と増えてきます。

きちんと手入れのなされた家並みを眺めつつ、朝の空気の清涼の中へ。

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 季節が巡ることで永遠を感じることが出来る。春が来て桜が咲く。

同じ季節は二度とこないけれど、今年も繰り返し花が開く不思議。

 手に馴染む本の頁をめくるように、今日という一日をゆっくりと読むように、過ごそ。

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 時が止まったような町も、春の息吹が風に乗って吹き抜けていきます。いい朝に。

アンダルシアの光

 旅先で感じる街の匂い。乾いた風が吹き陽射しが違う環境の下、出来上がる家並み。

雨の多少や気候の温度差、なにより湿度が違うから、湿度の高い日本とは自ずと違う。

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 空気が違うと、その中を透過する光が違って感じられますね。

アンダルシアの強い日差しと乾いた風の中。緑の濃淡や空の蒼さと家並みの白さの対比。

そのひとつひとつが、日本では感じられない感覚を味あわせてくれます。

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 人がその土地の影響を受けて育つように、家並みもその場所にふさわしい形になる。

今の日本の都市の、駅周辺の建物の均一的で単調な出来上がり方は、「環境」が無い。

環境が欠落した、建物の建ち方のもとでは、人そのものの成り立ちも危うくなる気がする。

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 土着的に建てられた、一見無秩序な家並みも、大らかに、目立たず揃って見える。

色が揃っても仕上げが揃っても、それだけでは「家並み」が出来るわけでは無く、

そこには人が暮らし自主的な活動があるから、風景になるのです。

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 ひとつひとつ違う、家の窓まわりも、どこか共通の感覚があるのは、

そこに住む人々の「血」が受け継がれて、生み出されているからだと思います。

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 一定の秩序のもと、本当に豊かな街並みは出来てゆく。

無秩序な、日本は変な豊かさだけを身に付けてしまったようです。

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 暖かくなると、また旅に行きたくなります。あの光と風の中へ。

日々彩り

 谷戸に鶯が鳴き、小綬鶏がちょっとこいを連発しながら、賑やかな朝がやってきます。

それだけで気分がいい。午前中に現場を済ませて、2.5連休をゆったり過ごすとします。

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 毎朝の迷犬散歩。夜明けが早くなって、寒さから解放されて、うれしいかぎり。

なにもせずに、なんだかご褒美をいただいたような気分になります。

満月から新月に向かう時期。足元の芽吹きを感じながら、自然の一部であることに感謝。

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 人の器。器量というのは、実は量ることが出来ないゆえに無限であるように思います。

いつか聴いた「川の幅は変えられなくとも、流れはきれいにすることが出来る」

という言葉。澄んだ水の中に木々の栄養分が溶け込んでいて、なお透明に澄むように。

 色は見えなくとも、豊かに彩られた毎日がわたしたちの身の回りには広がってあります。

豊かに感じるのは、量でもなく数でもなく言葉ですらないから、器量もはかれない。

けれども、たしかに豊かであるとわかる。わかる人にはわかる。それでいい。

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 饒舌なんていらないから、豊饒なことがらを感じられるようでありたいと思う。

彩りには、潮の香りや風の冷たさ。犬の毛並に光る影。いろいろありますもの。

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 今いる場所は、ただひとつ。でも器量があれば、過去へも未来へも出かけられます。

今日も、彩りの中へ。動くにはとてもいい連休です。よい、一日を。

預かり届ける

 寒の戻り、花粉を洗い流すように、冷たい雨が降っています。

三連休を前に、年度末の慌ただしいモードをわき目に見つつ、働く一日。

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 晴耕雨読という過ごし方、現代にも生かせないかな。と雨の日にはいつも思います。

畑仕事をするわけではなくとも、なにかをきっかけに違うモードへ切り替えるような働き方。

週中、水曜日を休み週休三日も視野に、なんて現実的ではないかもしれませんが、

いろいろやってみなければわかりません。すくなくとも働きながら、いままでのやりかたでは

だんだんと通用しない時期にあるようです。

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 IT時代になってますますペーパーレスからは遠ざかる、お役所仕事。

紙の上、机の上で右から左に流れてゆく、多くの現実。

およそ「現実味」のない業務の中、人から預かったものを届け、廻していく「なにか」。

 人の気持ちに寄り添い、どう現実味を感じるか、そちら側に立っていたいもんです。

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 何事もなく過ぎ去る日々の中、たとえ実感が得られなくても、出来ることをやる。

雨の日には、すこし立ち止ってこれからを考えるのもありですよね。

彼岸と、これから

 暖かな夜明け、西の空に満月が浮かんでいます。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもの

で、厳しい寒さからはようやく解放されたようです。これからは、春本番に向かって明るい

陽射しの下で、活き活きと働けそうです。よしよし。

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 坂の木蓮が上のほうから咲き始めると、春の合図 です 。

木蓮が一斉に開くと、桜の咲く日が近い。自然の花々が春のリレーをしていきます。

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 季節の変わり目、風が強く吹いて「春一番」の予報も聞こえてきます。

花粉を吹き飛ばしながら、風にも負けず、現場に出かけよう。

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 弥生の季節は、身の廻りの風景が移り変わるように、人々の生活にも節目がある。

繰り返す季節の中、待ち遠しかった春の訪れには、一抹のさみしさも交じっていますね。

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 時は休むことなく流れていきますが、体が感じる時の流れは、人それぞれにあって、

二つの時間の流れの間で揺れ動きながら、生きてゆく。そこには、ゆらぎながら

すこしずつ育ってゆく、何かが確かにあるはず。

 春が来て、これからのこと、考えるにはゆったりぴったりな季節かもしれません。

希望の朝

 弥生の月も折り返し。暖かな陽射しが射し始めて、春らしい朝がやってきます。

珍しく海鳥が旋回中。朝焼けにシルエットが弧を描く、静かな時間を眺める幸せ。

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 暖かな日が続いてくると、すこしずつ寒さに凝り固まったカラダも知らず知らずに弾んで

伸び伸びとしてきますね。手にしたボールが、遠くへと投げられてリーチするかのように。

 寒い冬の間に、気持ちが立ち止ってしまうような日々があります。

いつの間にか動きが少なくなって、体の活動が減ってココロが動かなくなる悪循環。

雪の中でじっと春を待つような、そんな新芽の瑞々しさと力強さに憧れてゆこう。

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 それぞれの居場所で、人と比べずに素直にありようを思い浮かべる季節。

寒さに縮んだ心を、春の陽射しのぬくもりが溶かして後押しをしてくれる、希望の朝に。

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 水面に波紋を描きながら、思い思いの方向へすすむ水鳥たちの姿。

自分の気持ちを当てはめてみたりしつつ、足元を見つめなおし、顔をあげ前を向く。

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 ものをかたちづくる、その前に、今の心のありように素直に問いかけて、

自分らしい創造の翼をひろげる こと。日々、それ時々の感覚を澄ます。

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 そんなことを考えていたら、なんだいつもの「行雲流水」だった。

あんまり進歩はないようです。

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 相棒も何やら思案中?の春。いい、一週間を。

 

2.5連休

 金曜日の午後から、久しぶりに2.5連休。ちょこちょこ携帯が鳴って現場の話が

かかってきますが、それでもリラーーーックス。本を読みつつ、ゆったりとします。

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 冷たい風が吹く土曜日。高橋禎彦さんのコップ屋展を見に神宮前へ出かけます。

246から路地を曲がってギャラリーへ。商売柄、近くの建物ウォッチング。

場所柄、お洒落なビルが建ち並んでいて、楽しい気分になります。

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 電線が目障りだったり、この間の大雪は大丈夫だったのか?と地下のドライエリアの

余計な心配をしたり、いろいろと刺激を受けつつ、展示会場へ。

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 お目当ての新作コップを始め、たくさんの表情豊かなコップが並んでいます。

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 エントランスの階段には星形の照明。こういうものにも、目がいってしまいます。

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 高橋さんのコップ。宙吹きという方法、長い柄の先のガラスに息を吹き込んで形づくる

そのコップ。工業製品にはない、すこしずつかたちの違う、でも同じ人の個性がある。

 ぱっと見で選んだ「好きなかたち」。手に取り、自分の手のひらに馴染むものを選ぶ。

人それぞれ、好みはあるから、モノと会話をしている感じが楽しい。

 美味しいお酒を注いだときのことも想像しながら、二つほど買い求めます。

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 夜、晩酌に注いだビール。魔法のように美味。器で味が見事に変わります。

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 帰り道、国連大学前広場のファーマーズ・マーケットへ。

全てが欲しいものばかりですが、しばし考えてニンニク、ルッコラソースを買います。

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 たくさんのモノが人の手を経て出来上がる。今朝は市場でルッコラふた束200円。

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 自然のなか、その恵みを手に受けて人を介して受け取りながら、有難くいただく。

つくづく、基本だなぁと思いつつ、美酒を嗜む、コップと野菜の日です。

とぼとぼとぼちぼち

 暖かな南風が強く吹いて、雨雲を連れてきます。予報の通りに雨模様の木曜日。

季節の変わり目はいつも、一雨ごとに移り変わるもののようです。

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 雨降り前にゆっくりと、すこし気持とぼとぼと出かけた海は春の広がり雲。

パノラミックに大きく羽ばたくように流れてゆく雲。行雲流水。

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 長い冬、二週続きの大雪、思いのほか寒かったから凝り固まってしまったココロとカラダ。

ひとり取り残されたような気分にもなるのは、動きが減ってきたからかもしれません。

 ぼちぼち、身の回りを整えつつ身支度とともに、前を向いて。

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 体を動かすとココロも開きだす。至極単純に、ぼちぼち活動します。

かたちときもちと

 日中の陽だまりのなか、風が止めば、春はすぐそこにいる感じがあります。

行きつ戻りつしながら、すこしずつ暖かくなって桜の季節がやってくるのを待ちます。

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 かたちを創る仕事としての設計。その大部分はきもちを考えることです。

その場所はどんなきもちになる場所か。土地が語りかける言葉があると想像して

さてそのココロは?クライアントのきもちはどこにあって何を求めているのか。

 想像の翼をのばし、きもちを出来るだけ大切にしてかたちにする。

ドライにつくる人は多いし、冷静沈着な判断できちんと設計すれば、いい建物ができるはず。

 と思うけれど、さてそこで、いやしかしそれはこちらの都合だけではないのか?

生身の人間が使うものだから、日常の今の人々のきもちを汲むことが大事なはずでは。

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 かたちときもちとの間を行ったり来たりしながら、設計屋のきもちは動き続けます。

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 春の空を見上げながら、またいつもの「行雲流水」のテーマに戻る。

かたちときもちのバランスがとれて、うつくしいものが出来れば。

 いつか、を夢見て。

 

連綿と続く日々

 冷たい北風が吹く朝。いつもと同じに散歩に出かけ海へ。三年前は海べりに向かったら

「まだ危ない」と注意されたような記憶があります。

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 事務所でパソコンに向かっていたあの日の午後。突然、バチっと停電しその後

グラグラと大きな波がしばらく続きました。あの停電で何か大きなことが起きたとは

分かりましたが、その後の映像は想像しえないことが続きました。

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 ずっと繋がっている海。地盤が何メートルも沈んでしまった、彼の地も

海だけはきらきらと光り輝いています。

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 高台への移転、地形が複雑な場所が多いから、人それぞれの事情と相まって

三年経つ間に、人が見切りをつけ、減ってしまったと聞きます。

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 豊かな海は、すこしずつ地道な人の手ですこしずつ回復しつつあるよう。

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 山が残り海が残った。残された人々は、連綿と続く日々を、節目などとは言えずに

今日も懸命に暮らされています。穏やかに、無事で。

春に願いを

 2011年の10月。訪れた彼の地の風景は、ただ傍観することしか出来ずにいました。

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 ゴーストタウンという言葉が実感された風景の中。

夏を過ぎた雑草が、どこかサバンナの風景のようです。

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 友人の務める役所も、これからが本当の始まりと言っています。

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 がれきが減れば減ったで、空しい風景が増える。

自分たちの持ち場できちんと働く。そのぐらいしか、お手伝いは出来ませんけれど。

ほどよい脱力

 啓蟄が過ぎたのに、また冬眠をしたくなるような寒い週末です。

現場出の筋肉痛を寝床でもぞもぞしながら癒してストレッーーーチ!して目覚める。

朝散歩も人気のない春の海。冷たい北風の中、しばしボーっとしております。

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 春がすぐそこにあるようですが、やはり人も生き物の一部。アタマでは春気分に近づいて

いるようでも身体はまだ冬モード。動き出しには、もうすこし時間がかかります。

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 暖かくしてすこしずつゆったり感を増していく休日。時計を見ず、本のページを

気ままにめくりながら、力を抜く脱力の日。

 日々紡ぐことも、すこしよれていたり結び目がゆるくても、それはそれで味が出るもの。

効率とかビジョンもあっていいけど、その前に気持があります。

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 今年はお花見もすこしゆっくりペース。ぽかぽかな春、しばし待て。

春空活動

 弥生六日、啓蟄の言葉通りに明るい春の陽射しが届く朝です。

まだ北風は身を切るように冷たく、春の陽と冬の風がせめぎ合うよう。

三寒四温そのままに、冬がすこしずつ春へと居場所をゆずって季節は移り変わる。

 心なしか空が広くなって、春の気配がやってきます。

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 強い北風が、ごーっと吹き抜けてゆく朝。もうすぐ11日になります。

身の竦むような冷たい北風が、あの日も吹いていた気がします。

 忘れられようとしている、とよく言われますが、日本人ならば忘れられない日のはず。

どこにいようと、何かを感じながら持ち場で働く。そのことのありがたさ。

無事であることの、かけがえのなさ。しばらく、よーく考えよう。

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 若宮大路には、気の早い若い桜が咲いています。

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 虫たちが動き出す、啓蟄ならば、人も同じ生き物。

春空の下、もそもそと地道に動き出すとしますか。

弦の音色

 夜半から降り出した、雨降りの水曜日。雨に濡れての迷犬散歩を済まし、しばし一服。

仕事モードへゆっくりと立ち上げる週中です。

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 弥生の季節。氷雨のような日曜日、カトリック雪ノ下教会へ出かけます。

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 チェリストの水谷川優子さんとギタリストの鈴木大介さんの10弦コンサート。

チェロの4弦とギターの6弦が響きあう調べを楽しみます。

 ピアノのパートがギターに代わると、流れの強弱も音の立ち方も変わって、

ギター好きにはなるほど面白い。ひとつひとつの音をじっくりと体感します。

 武満徹さんの曲の複雑な響きから、ピアソラのフレーズまで幅広い音色の鈴木さん。

水谷川さんの深いチェロの音色とギターの音色の重なりがとても豊かで新鮮な組み合わせ。

大好きなピアソラの「リベルタンゴ」がデュオで聴けて大満足のコンサートです。

 訪ねた南三陸のチャリティも兼ねているコンサート。まもなく震災から三年。

彼の地の風景、春を待つ気持を思い浮かべつつ、流れる豊かな音に包まれて。

ゆったりと音楽が聴ける、ありがたいことです。

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 チェロの豊かな音色と音量に比べ、ギターは音の立ち方が違うので響き方は浅いけど

それぞれの弦が響きあうのはとても新鮮です。どうもありがとう。よい春を。♪

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