雨読と旅の日
夜半から降り続く雨は今朝も降り続き、迷犬と濡れ鼠の朝散歩となり帰宅。
こんな日は自主的開店休業。晴耕雨読そのまま、旅の思ひ出整理にお付き合い下さい。
八坂神社を出て、すこし市バスに乗ってショートカット。降り立ったのは、京都の東側。
琵琶湖疏水分流沿いの「哲学の道」を、ゆったりと歩く。川のせせらぎと時の流れが、
小鳥たちのさえずりを交えてシンクロするような、そんな風景が続きます。
思索するのにこの上なく相応しい、川沿いの小道をたどって東山慈照寺に着く。
定番の修学旅行生に混じって、ひとり修学生。 観音殿、通称「銀閣」の佇まいをゆっくりと。
一層の書院、縁台から、いつかお月見がしてみたいものです。
銀沙灘(ぎんしゃだん)と向月台(こうげつだい)の向こうに建つ観音殿は普遍にある。
時の流れの中で、凛として潔い佇まい。己の姿も、かくありたいです。
境内を巡りながら、古の時代の風景に思いを馳せることで、今をよりよく感じること。
そんな効き目が、いい場所には備わっています。守り育んできた幾多の人々の手を経て、
この風景を感じることが出来る。日本の良さはこういうところにもありますね。
古建築は静かにただそこに佇んで在る。けれども豊かに感じられる言葉がある。
春の桜、秋の紅葉。皐月の新緑を愛でて、思いを馳せる旅。また次の旅へ。
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