淡彩の季節
もうじき開幕するワールドカップ。カラフルなユニフォームがグリーンのピッチの上を舞う。
時差もあることだし、上手に仮眠&うたた寝を混ぜ込んで、無理せず楽しみましょうか。
早めに降り出した雨が、この時期らしいといえば、まことにそれらしい。
季節がそれらしいならば、こちらもそれらしく過ごすとしますね。
梅雨の鎌倉は緑濃く深い。その濃淡のなかに、ひっそりとたたずむ花々の点景。
朝露や雨粒が宿るほどに、瑞々しく清々しく凛凛とある。
原色の溢れるピッチとは趣はことなるけれど、淡彩の彩りが目には鮮やかに映る。
今の季節の潤いが、夏から秋へと移ろいながら実りを迎えるように流れる。
淡彩であるけれども、そのグラデーションは一輪一輪個性が溢れて、生命そのもの。
淡いゆえに、どこか内に秘めた強さを持つ。人も同じかな。
白い紫陽花も、淡い紅や蒼をすこしずつ取り込んで身に纏う。
育つ居場所の色味が、花に現れる自然の摂理は、人も同じ。
ならば自分の居場所に合った己に、自然になるのが道理でしょう。
淡彩の季節に、身の回りの彩りを楽しむのがよろしいようで。
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