端正な物語をみる
涼しい風が吹き抜けていく、八月の終盤となりました。過ぎ去りし日々に。
サンドラ・ブロックの「幸せの隠れ場所」とマット・デイモン、モーガン・フリーマン、
クリント・イーストウッド監督の「インビクタス」を、ここのところ続けて観ました。
どちらも、実話を元にしたスポーツものの映画です。
片や、貧困、ドラックの中から、ある黒人の少年が、白人の裕福な家庭の
女性に見守られながら、アメフトのNFLに入団するまでを描いたもの。
片や、アパルトヘイト、人種の違いを超えて、国をひとつにする、ラグビーの
南アフリカ代表チームとネルソン・マンデラ大統領の交流を描いたもの。
どちらも、スポーツという場所をメインテーマにしながらも、人と人の繋がりを
描いたヒューマンドラマでした。ことさらに、さまざまな不幸や人種問題を強調する訳ではなく
ある事実を淡々と描くことにより、抑えた表現が、かえって観る者に、考える時間を
与えてくれる、余白を持った映画でした。
殺伐とした、時代の中、声高に叫ぶのではなく、ある出来事を丹念に追いかけて、
必要な部分だけを、選んで描く「端正さ」。提示された側の、わたしたちの、観るちからを
問う、そんな二本の映画でした。観終わって、静かな力が温かみをもって伝わるような、
余韻が与えられる。オススメでした。![]()
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
|




















最近のコメント