文化・芸術

久しぶりの版画

 もうすこしで暖かくなりそうな気配の二月。陽射しがすこしずつ春へと向かう朝。

雲が厚く垂れ込める明け方。すこしゆったりとした気持で北風の中を歩きます。

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 現場廻りの日曜日。午前中の空き時間を有効利用して、町田市立国際版画美術館へ。

ここは、駅にほど近い幹線道路の喧騒から、坂を下りただけで別世界の森の中。

落ち着いた佇まいがお気に入りです。

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 常設展示で織田一磨さんのリトグラフを観ます。

大正から昭和初期の都会風景を描いた版画の数々。

灯りのともる屋台や銀座の風景。雨降りや雪の積もる空気感が伝わってくる。

 戦前の風景が時を経ても充分に届く、そんな版画。

久しぶりに版画の質感から、忘れかけていた感覚を取り戻すような、日曜日。

つかの間のご褒美時間です。

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 時に立ち止り、人々が遺した美術をゆっくりと観る。

さまざまな作品が、その時々のこちら側、観る側の気持ちを映し出してくれます。感謝。

アンリ・リヴィエールの海と秋空

秋の高い空の下、美味しいBBQと美術鑑賞とドライブの秋分です。

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 葉山の近代美術館でフランスの芸術家アンリ・リヴィエール展を見てきました。

北斎や広重の浮世絵に影響を受けた作品で、なるほど構図は名作を下敷きにして

いましたが、色使いやテーマはオリジナルです。微に入り細に入り、繊細な線描と

淡い色やボカシの広がる世界。宮崎駿さんの世界に通ずる感覚を感じました。

 版画からリトグラフへシフトする中で、より多彩に連作をものにしていった確かな目は

作品の中に、日本の秋の陽光とは対照的に、静かに豊かな光りと陰を残してくれています。

 いい時間を過ごしたあとは、おいしいBBQ。森戸海岸を見下ろす高台の友人宅へ。

自作のデッキとBBQ炉。見事な出来映え。なにもせず、ただただ食べるひとでありました。

 ただ過ごした時間ですが、とてもココロの休まる休日となりました。食欲+芸術の秋。

本物の作品は、時代を超えて、あり続けること。あらためて、肝に銘じて。

同時代のクリエイション

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(地下鉄表参道A3出口の目の前↑)

原宿表参道のアートスペース・リビーナにて「ニホン画」展が明日まで開かれています。

阿佐ヶ谷美術専門学校の卒業生で、現在はプロの方々のイラスト展です。

作風は、様々ですが、受け手の私には「わかる」感じがしました。同世代の友人が

描くものは、当然そこに作者の個性が反映されています。が、その個人を超えた、

同時代の感覚、いままで見聞きしてきたものが、同じであること。そのことから

「わかる」ように思います。なにかをクリエイト、創造する土台には、今の空気感が

おのずとあるのでしょう。創造する仕事、分野は違っても、いい刺激をもらいました。

 さて、その足をすこし伸ばして、次の設計コンペの敷地を見に行きました。

おとなりに、忘れられたような公園がありました。遊び場の少ない鎌倉で、

遠い子供の遊び場に連れていったことから考えて、隣の公園はうらやましい。

 しばし、廻りを眺め、その場所の雰囲気に浸っておりました。

グーグルでは、画面上で見られるその場所。でも、そこの空気や身を置いて感じる

広さ、音、気配。自然に対して、創造するべき建築を考える上で、実際その場に行って

わかることは、とても多いです。クリエイトする、土台として、ありました。

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シュールな光り

まだ明けやらぬ朝、暗いうちに出て暗いうちに戻る犬散歩。

そこここに、青赤緑といったクリスマスのあかりが点滅しています。

今年も、そろそろクリスマスカードを出す時期になりました。

日曜日にデザインをおこして、今週末に印刷して送ります。

またひとつ、気に入ったデザインが出来ました。

クリスマスウィークに、ブログに上げようと思います。お楽しみに。

通りがかった街角のクリスマスツリーをパチリ。

デジカメも微調整していないので、ピンボケですが、

それがかえってシュールに見えたりします。

いい年末が迎えられますように。数々の光りに、感謝して。

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様々な制約の中で

今日はスモーキーな一日のようです。

このところ冬晴れの日で朝日、夕日

楽しんできたので、こういう日もありです。

 よく創作するには、自由でなければ、

自由な発想をしようと、学校では教わって

きました。社会のなかでは、逆に制約の中

から、考えられる最良のものを作ることが

求められます。限られた時間、場所、予算

などのなかから、手持ちの持ち駒を上手に

組み合わせて、なにかを生み出す。

 名曲「ムーンリバー」は、ヘップバーンの

一オクターブの音域、という制約の中から

生み出されたと聞き、凡人にも勇気を

もらいました。何かを続けていけば、

いつの日か、残るものを、一つぐらいは

出来ると思えてきます。

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ほぼ日手帳のことし

先日 2008年のほぼ日手帳が届きました。この手帳のお気に入りは

旧暦と「月の満ち欠け」が載っていること。そして 来月12月から

始めることができること。来年に向けて早めのスタートができます。

「記録することも文化である。」とするなら たとえ平凡な日常であっても

ちいさなことから 書き留めてみる。そんなことから まずはやってみよう。

届いた手帳の箱には「なんでもない日、おめでとう」について書かれています。

手帳を変えると すこし生活者の視点も変わると 想像するのもたのしい。

今年の11月からは 新たな楽しみが加わりましたとさ。

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年末進行

ハロウィンがおわって 11月のはじまり。よく作家さんとか雑誌づくりの編集者は

お正月号用に 原稿を まとめて早めにあげることを 年末進行といってますが

最近はなんでも 前倒しで お歳暮 クリスマス 年賀状 おせち予約

みなさん 早過ぎやしませんか? 自然の紅葉は 12月に 先送り?

のんびり 進行して行くのに せっかくのいい季節が 11月から慌しいのは

値上げの秋 だからでしょう。庶民は つつましく 身の丈にあわせて

暮らしたいものです。

今日は 鎌倉 歐林洞 で 12月25日 に行われる 吉田美奈子さんの

クリスマス・コンサート チケット発売日。ゲットしてきました。うちから

歩いて3分の場所で 毎年 年末 日本の魂(ソウル)シンガーの歌声が

聴けるのは 贅沢な とてもありがたいことです。しかもワイン&ケーキ付!

ピアノの 倉田信雄さんとのduo ほんもののうたとピアノ たのしみっ!

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