夜半から降り出した、雨降りの水曜日。雨に濡れての迷犬散歩を済まし、しばし一服。
仕事モードへゆっくりと立ち上げる週中です。
弥生の季節。氷雨のような日曜日、カトリック雪ノ下教会へ出かけます。
チェリストの水谷川優子さんとギタリストの鈴木大介さんの10弦コンサート。
チェロの4弦とギターの6弦が響きあう調べを楽しみます。
ピアノのパートがギターに代わると、流れの強弱も音の立ち方も変わって、
ギター好きにはなるほど面白い。ひとつひとつの音をじっくりと体感します。
武満徹さんの曲の複雑な響きから、ピアソラのフレーズまで幅広い音色の鈴木さん。
水谷川さんの深いチェロの音色とギターの音色の重なりがとても豊かで新鮮な組み合わせ。
大好きなピアソラの「リベルタンゴ」がデュオで聴けて大満足のコンサートです。
訪ねた南三陸のチャリティも兼ねているコンサート。まもなく震災から三年。
彼の地の風景、春を待つ気持を思い浮かべつつ、流れる豊かな音に包まれて。
ゆったりと音楽が聴ける、ありがたいことです。
チェロの豊かな音色と音量に比べ、ギターは音の立ち方が違うので響き方は浅いけど
それぞれの弦が響きあうのはとても新鮮です。どうもありがとう。よい春を。♪
寒い冬もここへ来て節分。少しずつ春の足音が近づいてきます。
受験生をかかえる親としては、なかなかに落ち着かない日々を過ごします。
鎌倉、藤沢の方々で構成される湘南弦楽合奏団の第51回演奏会です。
小ホールですが、ほぼ満席。根強いクラシック人気を感じながら着席。
演目のモーツァルトの軽快なハーモニーと、ブラームスの重厚なハーモニーの違いを
楽しむ日曜日の午後です。モーツァルトはヴァイオリンとヴィオラの男女おふたりの
ソロパートがとてもよく心地よい。ブラームスは弦楽六重奏曲で、より厚みを増した
ハーモニー、演奏難度も高そうで、こちらも聴くのに力がはいります。
クラシックから音楽を聴き始めたロック中年が、久しぶりに中学時代の耳に還るような
とてもいい感じの、日曜の午後です。
日々の練習の積み重ねから生まれる、弦楽合奏のハーモニー。
なにごとも、てくてくと続けること。そこから生まれる、ノート。
耳からリラックスする、味わい深い休日です。
思い立って久しぶりにギターのメンテナンス。ニュースを見ながら、いっつもながら弾き。
弾きっぱなしのほったらかしでは、いい音が鳴るように育ってはくれませぬ。
まずは弦を外してお掃除。張りかえる前に綺麗さっぱりとしていきます。
ギターの弦も以前は千円以上していたけれど、今は2パックで千円以下。
いろいろな太さの組み合わせがありますが、私は低めが太めの好みです。
フェンダーストラトはクラプトンモデルのブラッキーです。
もう十年以上の愛器。まだまだ弾き込めばもっといい音を奏でてくれるはずです。
どんな物事も手間隙かけて育ててゆく。それが王道ですね。
手元にクリーナーがないのでイマイチ綺麗にはならないけれど、それでも隅々まで
埃をはらいネジを締め直して、弦を新しく張り替えます。
チューニングをし、鳴らしながら、またチューニング。
新しい弦を馴染ませて弾き始めるのは「スパークル」。
春の陽射しが射し込むリビングに、心地よく響くエレキ日和です。
高校の友人とジャーニーの武道館ライブを観に行きました。三十年ぶりの武道館だそう
以前横浜体育館で観たのもその時のツアーだったと思うので、三十年の旅ですね。
武道館も市谷に勤めていた時に、クラプトンを観にいって以来だから二十年ぶりぐらい。
笑ってしまうほど、あっという間に月日が過ぎています。
肝心のライブはそれこそあっという間の二時間弱。いきなり「セパレイト・ウエイズ」と
「お気に召すまま」ですから、のっけからアンコール曲を演奏してしまう先手必勝ライブ。
gleeのカバーでも知られたからか、若い世代も多く感じられました。
元ギター小僧としては、ニール・ショーンのギターを聴きにいったようなもの。
以前に増して、弾きまくり。今時レスポールを三味線のように弾く人は彼しかいませんね。
もうすこし抑えて微妙なニュアンスを出せば完璧なのですが、それではアメリカンロックに
ならないから、ずっとこのまま演ってください。
ギターを毎日のように弾いた高校時代を経て、大学でジャーニーの「お気に召すまま」や
「セパレイト・ウエイズ」をコピーしていた80年代初頭。当時のアナログ盤は二枚組みの
ライブアルバム。この時のメンバーが黄金時代の幕開け。商業ロックと言われていた。
でも演奏力は素晴らしい。ジャズっぽいスティーブ・スミスのドラムが一味違うバンドで
スティーブ・ペリーの個性は誰にも真似できない「売り」だったから、その脱退後が
とても長い道のりになったのでしょう。バンドのヴォーカリストで「ウイアーザワールド」に
出たぐらいだから(ダリル・ホールもヒューイ・ルイスもいたけど)。
「サンタナ」バンドに在籍していた、ニール・ショーンのギターは同じ個性のまま
2013年の今も「鳴って」います。人のココロに響き続ける音は変わらない音色です。
スティーブ・ペリーの後を継いだ、スティーブ・オウジェリーの歌声が好きで
これでしばらく安泰だと聴いていたのが2001年のライブ。でも、長続きはしないのが
浮世の常で、2009年の現メンバーになるライブまでまた10年単位の時間が過ぎる。
CDというメディアもそろそろ終わりを迎えるようで、DVDからブルーレイにライブ映像も
移り変わり、全てがどんどん流れていきますね。
懐メロではなく、2013年の今「鳴って」いる音楽。活き活きとした人生の友は、
鳴り続けている、現役の音楽です。♪♪
ここ鎌倉では雪にならず、雨がざんざんとしとしとのちょうど中間あたりで降っています。
日課の朝散歩。迷犬はいつものように絶好調で右往左往。びしょ濡れでの帰宅です。
二月になって夜明けがまたすこし早くなりました。
たなびく雲を朝日が照らす。川面が揺らめく。そんな朝です。
下弦から新月へと歩みを進める孤高の月。
晴れていれば、毎日見上げながらの散歩が楽しめます。
昨夜は静かな映画が観たくなって「ラウンド・ミッドナイト」を久しぶりに観ました。
86’のアカデミー賞オリジナル作曲賞を、出演者のハービー・ハンコックが受賞してます。
ジャズの名曲がタバコの煙の向こうに流れる、大人の映画。
音を聴きながら、その向こうにパリの風景と登場人物の人生が淡々と描かれている、
その繊細さをじっくりと観ます。ゆっくりリラックスするのにぴったりな二時間ちょっと。
デクスター・ゴードンが演じる主人公のデイルがこうつぶやきます。
「スタイルというのはすぐにかたちになるものではなく、自分の中からすこしずつかたちに
なってゆくものだ。」自分の形があるとするならば、時間をかけて「出来て」ゆくもの。
観る時々によって、耳に残る台詞が違うのも、観ているこちらの気持ちのありようが
そこに反映されているからなのでしょう。夜の帳に、音楽の映画に見つけるいい台詞。
こうゆうのも、映画の良さの一つですね。
春が来るまで、もうすこし夜長を楽しむこととします。無事な、週中を。
とても空気が澄んで、風が凪いで、すごーく寒いクリスマスの朝がやってきます。
しゅわしゅわと寄せる波音だけが聴こえる、静かな朝です。
一昨日から、ipodで聴いている曲。毎年必ず入る定番は、この三枚。
アカペラグループの雄、Take6の”O Come All Ye Faithful”と
”Hark!The Herald Angels Sing”この二曲は外せません。
ゴスペル出身の彼らのクリスチャニティに敵うものはないと思います。
厚い信仰から生まれるハーモニー、日本人には無理ですね。
続いては、Tuck Andressの一枚。一本のギターから爪弾きだされる音。
ありきたりな言い方ですが、とても独りで弾いているとは思えない豊かな音の数々。
もう二十年以上聴いていることになりますが、飽きませんねぇ。
どうやって弾いているのか?聴くたびに、想像しながら、の定番。
最後は、The Singers Unlimitedのクリスマスアルバム。
紅一点のボニー・ハーマンさんの声がとても好きで、耳に心地よい一枚です。
やはり、人の声が賛美歌にはふさわしく思う。
ココロが温まる珠玉の名曲。あなたにはどんな一曲が聴こえていますか。
よい、夜と音楽を。
八月のおしまいに、八幡様で鎌倉音楽祭が行われました。
白く輝く睡蓮も、この日の夏の音、聴いているのかな。
わたしたち世代には懐かしい、岩崎宏美さんの歌声。よりいっそう輝きを増して
三十年前の時間をフラッシュバックさせてくれます。
ゴスペラーズと共演した、南相馬のMJCアンサンブルの良い子たちの歌声。
清らかに力強く、この日一番ココロに沁みていきました。
夏雲がたなびきわきあがるように、歌声が響く夏の宵です。
植村花菜さんの「トイレの神様」とMJCアンサンブルの歌声。
そしてゴスペラーズの「ウィスキーがお好きでしょ」のアカペラの一節。
夏ノオト。ココロに沁みる、いい音楽祭でした。その後の も身に沁みます。
(いつものように)
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