ことばの時代

粗末にしないこと

朝晩の冷え込みで、空の色が段々と鮮やかになってきました。

そろそろマフラーと手袋が必需になります。

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 私たちの育った時代は、日本が豊かになってゆく昭和でした。

その世代が親になり、人の命さえ粗末にされる時代になっています。

 親の世代が、ものを粗末にしてこなかったのに、私たち世代はしています。

環境やものを大切にを言う前に、廻りの人たちの心根を粗末にしないこと。

 閉じない心を、自前に用意して、ことに当たる素直さを持ち続けようと願います。

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 日々使う言葉に、気遣いを。

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ぞんざいにしない、存在

子供たちの、ゲームの世界では、頻繁に「死ね」「死んだ」を口にします。

以前は、簡単に言えるはずのない言葉の数々。聴こえるたび、なんでだろうと立ち止まる。

そんなことが、多くなってきました。

 使う言葉を、一番よく聴いているのは、自分自身のはずなのですが、

そういう感覚が、すこしずつ麻痺してきているかのようです。

 ぞんざいな言葉、自分のところから、出さないためには、一度「死んで」みるしかない

のかもしれません。確かなものがない時代、と言われますが、そんなものがあった時代は

ありませんでした。確かに「ある」とわかるものは、自分たちの存在だけ。

 相手の存在を大事にするのは、言葉を選ぶのと、同じように思います。

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望むひと 望まれるひと

今日は、雨も上がりいよいよ10月のはじまりです。大きな地震が立て続けに起きて

いますが、こういう時、心配をしてもしょうがないので、一日一日を充実して過ごすとします。

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 火山が多く、地震などの災害が古来から続く日本では、「なる」という言葉が多いそうです。

成せばなる。なるようになる。うつむいていても、同じように朝が来て、あっという間に一日は

過ぎていきます。ならば、こうなりたいと思い描く姿、望む姿にすこしずつでも向かうのが、

自然であろうと考えます。望む姿というのは、いつの間にか、なるもののようです。

 ひとから、望まれるひとというのは、先に自分の望む姿に向かう姿勢を持っているように。

なす術が無いように思えても、動き出せば、自然と景色が変わります。

 なりたい人の姿には、なるべくして成る。秋に、実が生るように。

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言葉を選ぶ

八幡様の平家池、蓮の花がたくさん開いています。夏の終わりを、賑やかに。

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 池田晶子さんの本を、この夏は繰り返し読んでいます。亡くなられてから、

何冊かが出版されました。一言ひとことをよく読んでいくと、読むたびに違うことを

思います。「考える」レベルまで、なかなかいかず、思うところまでですが。

 人に気持ちを伝えるには、言葉が必要で、言葉を選んで話すことが大切。

読むときにも、書かれた言葉から、丹念に選び取ることが必要に思います。

口にする言葉は、その人を物語り、あらわす。自分の口をついて出る言葉は、

自分が一番よく聞いているので、賤しいことばばかり話す人はそうなります。

「賤しい」言葉のループとは、決別して、貴い言葉を選び取り、自分のものに出来れば、

一歩ずつ、前に進めると思います。季節とともに。

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伝える言葉伝わる言葉

ものづくりの現場でも、言葉はとても大切です。わたしたちの建築設計という仕事も、

ものがたりを紡ぐために、言葉を選ぶように、形を考えていきます。

 ご存知のように、設計という答えは、作り手によって無数あります。ただ、その答えが

正解であるかどうか。敷地を読む。光りや風、雨の降り方や廻りの大きな環境を、

どう読み込んで、どう解釈するか。そこに、自然の摂理のようなものを、的確に受け取ること

が出来たかどうか。で、よい解答かが決まるように思います。

 もうひとつは、実際の作り手である職人さんたちに、選んだ「伝える言葉」を

「伝わる言葉」に置き換えることが必要です。この場合、伝える言葉を、材料やかたちと

するなら、伝わる言葉は図面です。設計図を、的確に過不足無く描くことが、ものがたりを

書くために、言葉を選ぶことにたとえられるように思います。

 言葉を、叫ばず、ぞんざいにせずに、丁寧に話す。伝わるためには、伝える言葉の

話し方がとても大事なのは、日々のはなし言葉と同じですね。

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海へ向かう道の途中、小さなお店で、夏向きのシャツを見つけました。

作り手の言葉が、聞こえてくるような、涼しげなデザインでした。

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ほぼ日手帳の引継ぎ

昨日、ほぼ日手帳を来年のに切り替えました。

新月、旧暦12月1日でしたし、冬休みに入ったし、

ちょうどいい感じで。ただの気分ですが、手帳を

新しくすると、ようやく新年を迎える準備が始まったような、

そんな感じが毎年します。

 ほぼ日手帳の右側には、自分に対する標語?教訓、宣言

など、思いつきで書いています。ひとというのは面白いもので、

けっこう気持ちにも波があるようで、たくさん書いている週や、

ほぼなにも書いていない週が繰り返されています。

 アンテナをピンと張っている日、ただボーっと過ごす日、

その中間の日、いろいろな心持があるようです。

 来年は、もうすこしゆとりをもって、より気づくことの多い一年に

したいと願って。

 家人が風邪をひき、主夫業をする、冬休みのスタートとなりました。

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無口なおつかれ

今日で外仕事も一段落。ほっとする休日になりそうです。

もともと、進んでしゃべるほうではないので、

疲れるとだんまりします。

 お酒が入ったり、営業トークをしなければならない時は、

リミッターがはずれたり、無理にでも、なくしたりするので、

言葉が独り歩きをして、墓穴をほったりします。

 言った、ことばというのは、消すことが出来ません。

その人の口にする言葉で、その人が表れてしまうもの。

コトバの垂れ流しのような、TV番組は、大切な言葉から

しっぺ返しをもらうかも。かくいう私とて、ないがしろにしているから、

自分に返ってくるのでしょう。

 言葉については、日々、なんでもない日に、ふと考えるにふさわしい

大事なことがたくさんたくさんあるようです。まずは、つかの間の休息を。sleepy

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秋の恵みに

秋晴れの今日は、小学校の運動会です。学年も上がってくると

一年生を先導して整列させたりするような役目をします。

すこし前はその一年生だったのに、早いものです。

 晴れに恵まれる、子供に恵まれる、友に恵まれる、仕事に

恵まれる。たくさん、恵まれるなかの、私たちの暮らしです。

 与えられるものであること。に感謝して、育むのはまた

与えられた私たちの役目。恵みと育み、全てのもとでした。

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蒼氓

たくさんの無名の人によってつくられる

私たちの暮らし。支えられて共に生きる。

民という字は「ひと」とも読みます。

有名ではない、無名の民を「蒼氓」と。

石川達三さんの「蒼氓」から時代は

移り変わり、平成も20年目。

ただ、懸命に暮らす日々。

行く川の流れはたえずして

どこへたどりつくことやら。

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たかがとされどのあいだ

今日は雨水 うすい もう降っても雪にはならずに

雨だよ という日。雲もゆるやかな弧を描いてます。

 ことばはひととなり、本当にそう思います。

使うひとそのものが言葉の端々にでるもの。

 子供が頑として言い張っているときに、

おとなは「たかがなになにじゃないか。」

と言い返しますが、子供の側には子供なりの

譲れないちゃんとした理由「されどなになにだよ。」

があるのです。日常たかがと高をくくってしまうこと

多いおとなたち、実は「されど」の仕事をしています。

 「たかが」より「されど」に重きをおいて。

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