うつくしいもの

自然のゆらぎ

 海開きの朝。すこし涼しい風が吹く浜辺はここちよい。梅雨空さえちょうどいいや。

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 車で現場に出ると時間に余裕を持つ。30分ぐらい早く着くようでちょうどよい。

先日もいつもの通り道で事故があって、15分ぐらいは止まっていました。

なにがおこるかわからないのが世の常。ちいさな日常の配慮はかかせないものですね。

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 季節もゆっくりと、一歩ずつ梅雨明けに向かうように、こちらも一歩ずつ歩む。

自然の流れの中、上手に揺らぎながら、波に乗っていきたいものです。

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 見えない波長があるように、ココロにも波風が立つ。それは自然な揺らぎ。

たとえ躓いたように思える日も、自然な流れの中では、それが「自然」ですね。

 受け止める方が不自然では、受け流すこともできないから、なるたけ自然体で過ごそう。

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 旗がはためくように、ココロをはためかせ。きょうも今日とて行雲流水。よい火曜日を。

野辺の凛

 海の家がそろそろと建ち始める時期は、そろそろと梅雨入りの足音が聞こえてきます。

今日の晴れ間がしばらくお預けのよう。気持ちまで湿気ぬよう、カラッといきましょう。

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 久しぶりに事務所で過ごす一日。こういう日は机に向かって静かに集中。

リラックスとお茶はセットで用意して、普通の図面を普通に、淡々と仕上げてまいります。

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 霞む空と海のブルーグレーの、境目が曖昧になる季節。

これからは蒸し暑さのなかで、いかにいい風をココロに吹き込むか、がテーマですね。

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 海辺にもうすぐ出来上がる建物。カフェかなにかのようですが、著名な建築家の

さりげない仕事。やはり一流の人の仕事というのは、こういう小品に品が出ます。

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 人の営みが生み出すものに比べ、もの言わぬ野辺の花はうつくしく、よりさりげない。

梅雨の季節のグレーにも、凛とした色が滲んでいきます。

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 アジサイの季節。鎌倉はまたそれなりに混みましょう。

静かに凛として、佇む季節。



 






笑うポジティ部

 日曜の夕暮に、材木座の光明寺へ、第八回材木座らくご会を聞きにいきます。

大きな山門はいつもどっしりと構えて、よく来たな、と迎えてくれます。

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 山門をくぐり本堂へ。ちいさな子供たちと一緒に、らくごを楽しむ会。

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 古今亭文菊さんの、素晴らしい噺。ちいさな子供たちも、絶妙な間合いに笑いこける。

噺の筋はわからなくても、らくごのエッセンス、咀嚼するセンスは子供の頃から備わっている。

 噺家の言葉は、流れがうつくしく、しばらくぶりにきちんと筋の通った日本語を聴く。

笑い泣きしながら、噺のもつ伝統の良さを、大きな建築の中で味わう幸せです。

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 笑う門には福来る。ココロを空っぽにして笑った週末。

おのずとポジティブになれる月曜日。今日はこれから講習会。

出来ることをすこしずつ。前向きに進む、行雲流水。

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漲るチカラ

 雨上がり、すこし季節が足踏みして冷え込んだ朝、マフラーを巻いて出かけます。

しっとりとした空気の境内に、静静と朝日が昇ってきます。

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 そこここに、朝露が舞い降りてきらきらと控えめに光る谷戸の春。

気付かずに通り過ぎる人々の日常とは、別な時間が輝いています。

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 どれだけの時間、考え続けたとしても、ずっと立ち止っていてはなにも生み出さない。

冬の間、じっとしていた気持の中の「なにか」が、季節に後押しされて立ち現れる。

動き出すと、自然に身の回りにも風が起こります。目に見えぬ、やる気ってやつは、

動いているうちにどんどん目覚めるかのようです。

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 水面が光るのは、光が当たるから。陽の当たる場所、人それぞれの毎日にある。

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 春の瑞々しさは、足元の緑に舞い降りる朝露に宿っている。

見逃さないよう、ココロの余白を、不用意なことで埋めてしまわぬように。

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 朝露に漲るチカラ。そのものが、うつくしい。日々是好日。よい、週末へ。

かたちときもちと

 日中の陽だまりのなか、風が止めば、春はすぐそこにいる感じがあります。

行きつ戻りつしながら、すこしずつ暖かくなって桜の季節がやってくるのを待ちます。

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 かたちを創る仕事としての設計。その大部分はきもちを考えることです。

その場所はどんなきもちになる場所か。土地が語りかける言葉があると想像して

さてそのココロは?クライアントのきもちはどこにあって何を求めているのか。

 想像の翼をのばし、きもちを出来るだけ大切にしてかたちにする。

ドライにつくる人は多いし、冷静沈着な判断できちんと設計すれば、いい建物ができるはず。

 と思うけれど、さてそこで、いやしかしそれはこちらの都合だけではないのか?

生身の人間が使うものだから、日常の今の人々のきもちを汲むことが大事なはずでは。

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 かたちときもちとの間を行ったり来たりしながら、設計屋のきもちは動き続けます。

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 春の空を見上げながら、またいつもの「行雲流水」のテーマに戻る。

かたちときもちのバランスがとれて、うつくしいものが出来れば。

 いつか、を夢見て。

 

潔く

 夜風が涼しく秋空の気配が色濃くなってきます。蝉の声がすこしずつ

小さくなって虫の声が大きくなって、季節はすこしずつ秋らしくなりますね。

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 季節が律儀に移り変わるようには、なかなか変われないのが人間ですが、

日常にかまけて潔さが失われつつあるのはよくないなぁ、と思います。

 しゃんと背筋を伸ばして、潔く前向きに進む。出来たらいいな。

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 潔さそのものの白い槿。見習って前へ。

夏色景色

 涼しい風が吹く金曜日の朝です。梅雨の中休みがやってくるかも?と期待しています。

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 朝焼けはもう夏景色。海開きを待たずして、眩しい陽光は全開になっていますね。

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 この季節は、海の色と空の色が溶け合う時間が多くなっています。

梅雨空にしても晴れ空にしても、雲の層と曇りの色合いがぴったり。

気持ちが溶け合うように、自然はいつもありのままです。

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 こういう時期は、不自然になりがちかもしれません。

自然体とか平常心とかは、湿気を溜めないカラダから始まるもののようです。

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 ナチュラルボケの犬は、レンズの向こうで笑ってピンボケ。

撮るほうが笑ったからに違いありません。笑顔の週末に。

朝色の街

 六月の声を聴き、思いのほかさわやかな風が吹いて清清しい、そんな朝色の街を歩く。

由比ガ浜では海の家の建て方が始まっています。夏への扉を開く、準備中。

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 今の時期、空のブルーグレイが印象的です。そこにオレンジの朝陽が登場する。

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 全国的に雨が少なかった五月。その分乾いた風の色とバランスをとっているようです。

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 たくさんの物事が重なり合って織られてゆく日常。自然の色が複雑なのは、

見ている我々が単純ではないからなのでしょう。

 同じ陽、同じ日は二度と無く、毎日は必ず過ぎてゆくもの。

淡い色合いの空の下、淡々と丁寧に過ごしましょうか。

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 うつくしい、という言葉。人は学ばなくても、なぜかその言葉の意味を知っている。

真善美というものは、もともと備えられているものなのですね。

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 朝色の街を朝陽が照らす。今日もいい一日を。

風の道

 季節は小満を過ぎて、文字通り緑がすくすくと伸びています。

空は高く清明な色合い。ゆっくりとした時間が流れていきます。

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 海風が川面を吹き抜けて通り過ぎる。毎朝、季節の移り変わりを感じる風の道。

かけがえのない日々は、素直にココロを開くことから、一日が始まります。

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 人の役に立つ。出来ればその先に何かがかたちになれば本望。

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 一日一日、当たり前に思わず、健康と仕事が続くよう、感謝して。

現場、行ってきまっす!!

姿勢そのもの

 朝から天晴れな快晴。すんなりと好天に恵まれるだけでココロも晴れ渡りますね。

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 日課の朝散歩は足元の迷犬に合わせて右往左往にじぐざくです。

でも姿勢だけは曲げず、体幹を意識して背筋を伸ばして前を向きます。

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 結局使う言葉が人そのものを語るように、姿勢そのものがココロにも反映するはず。

真っ直ぐな基本形があれば、応用がきくはずですね。

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 凛とした新緑の季節には、凛凛しい姿勢がよろしいようで。

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